銘・精選

NEWS1 ユニバーサル・スタジオ・北京、開園後どれほど人気になるか



 ユニバーサル北京リゾートが8月30日に発表したところによると、リゾートは9月20日に開園する。テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・北京」、2つのリゾート型ホテル、商業施設「ユニバーサル・シティ・ウォーク北京」も同日に一般開放されるという。「環球時報」が伝えた。

 この情報が伝わると、ユニバーサル・スタジオ・北京の人気が急上昇した。旅行予約サイトのQunar.Comでは、発表から30分もたたずに、同サイトのプラットフォームでの中秋節(旧暦8月15日、今年は9月21日)の北京行きの航空券の検索件数が前週の11倍以上増加し、中秋節連休では北京が一番人気の目的地になった。同じく旅行予約サイトの携程旅行のプラットフォームのデータでは、発表から1時間以内に、同プラットフォームの「ユニバーサル・スタジオ・北京」関連情報の閲覧件数が同830%急増した。

 ユニバーサル・スタジオ・北京は北京国際リゾート有限公司が所有し、同社は北京首寰文化旅遊投資有限公司とコムキャストNBCユニバーサルが共同で所有する中外合弁企業だ。ユニバーサル・スタジオ・北京の第一期工事の敷地面積は159.57ヘクタールで、毎年のべ1500万人の観光客を受け入れる見込みだ。将来の第二期工事、第三期工事では西遊記など中国のオリジナルキャラクターも導入されるという。



 筆者は内部テスト期間にユニバーサル北京リゾートを取材した。平日でそれほど人は多くないと思っていたが、到着してみると人気のテーマパークにも負けない人手だった。入場する観光客1人1人に体温測定と健康コードのチェックが行われ、マスクをしていない人にはマスク着用が呼びかけられていた。エントランスを通ると、真っ先に現れるのはテーマパークではなくシティ・ウォークだ。そこには各種のショップが集まり、ユニバーサル・スタジオ・北京のおみやげを扱う店、テーマレストラン、全聚徳など中国現地のレストランが集まる。さらに進むと、ホテルとユニバーサル・スタジオ・北京が見えてくる。ユニバーサル・スタジオ・北京は7つのテーマエリアに分かれ、ハリー・ポッター、トランスフォーマー、カンフー・パンダ、ハリウッド・ブルーバード、ウォーターワールド、ミニオン、ジュラシック・ワールドのエリアがある。当日体験できたのは3エリアのアトラクションだけだったが、スリルと楽しさにあふれ、音と光のテクノロジーと機械・設備が融合して、映画の主人公になって冒険に乗り出すようなリアルな感覚を味わえた。

 観光業の専門家で北京聯合大学特任教授の張凌雲氏は取材に、「ユニバーサル・スタジオ・北京がもつ世界的に有名なブランドとしての影響力に、新型コロナウイルス感染症の流行中に消費者の心の中で積もりに積もった『出かけたい』気持ちが合わさって、中秋節と国慶節(建国記念日、10月1日)の両連休にはユニバーサル・スタジオ・北京が全国的に人気の旅行先になるだろう。受け入れ人数がのべ1千万人を超えるとすると、そこから生まれる消費規模は非常に大きなものになり、地域経済の発展をけん引する役割が突出することになる。しかし、現在は感染症という特殊な時期にあり、観光スポットは厳重な防疫措置を取り、観光地の人の流れは必ず抑制されるはずだ。そのためユニバーサル・スタジオ・北京が生み出す巨大な消費力はこれから徐々に発揮されることになるだろう」との見方を示した。

NEWS2 ユニバーサル・スタジオ・北京、1日遊ぶといくらかかる?

 ユニバーサル・スタジオ・北京が9月20日に正式に開園する。スタジオ・パス(入場券)はシーズンごとに4種類の価格が設定されており、オフシーズンは418元(1元は約17.0円)、通常シーズン(オンシーズンでもオフシーズンでもない時期)は528元、オンシーズンは638元、、特定の日は748元となっている。また、チケット価格以外にも、園内での消費に注目が集まっている。園内で1日遊び、食事をし、グッズを買うと、どのくらいの予算が必要なのだろうか?



 ミニオン・ランドでは、遊ぶ、食べる、買う、写真を撮るといったことを一通り楽しめる。ここで売られているミニオンのアイスは40元。
 
 「カンフー・パンダ」に出てくる「ピンさんのヌードルショップ」、つまり主人公ポーの父親がやっているヌードルショップでは、ピンさんが腕をふるった四川風タンタンメンや牛肉麺、北京風ジャージャン麺といった麺料理が食べられ、どれも1杯58元となっている。



 セットメニューを2人前注文。チキンレッグのセットと酢豚のセットはどちらも68元。ドリンクは1杯15元。セットメニューのほかにも、蒸し餃子などちょっとしたフードもあり、価格はだいたい30-40元というところ。

 というわけで、1人あたり100元ほどあれば、園内でランチが食べられる。

 カンフー・パンダのエリアにあったポーのぬいぐるみは229元。

 ハリー・ポッターのエリアでは、魔法の杖が349元。



 ハリポタエリアに来たら絶対飲みたいドリンクがバタービール。実際にはノンアルコールなので、子供でも安心して飲める。1杯50元。

 水を持参するのを忘れてしまったけれど園内では買いたくないという場合は、トイレを見つけることができれば近くにたいてい水飲み場がある。しかもコップやボトルを持参していれば、ここで水をくむこともできる。

 園内には来園者向けのレンタル備品が多数用意されている。子供連れの人は、2人乗りのベビーカーを1日130元で借りることができる。車いすも1日100元で借りられる。

 ユニバーサル・スタジオ・北京で1日遊ぶには、まずは食事とおやつも含めた食費が1人あたり200元ほど必要となる。ショッピングでかかるお金は人それぞれ。好きなキャラクターや登場人物を見かけたら、購入して友人にプレゼントしたり、自分へのおみやげにしたりするのもいいだろう。

 8月26日からは地下鉄の駅も開業しており、北京市の中心部から数元でユニバーサル・スタジオ・北京の中心エリアにアクセスすることができるようになっている。

NEWS3 「世界5G会議」が閉幕、5G応用の新成果とは?



 今月1日に閉幕した「第3回世界5G会議」では、中国の各業界における5G応用の最新成果が展示された。中国新聞社が伝えた。

 会議期間中、「5Gの10の応用例」が発表された。10の応用例は、5Gが各業界をエンパワーメントする最良の実践例で、モデル応用の普及を推進するものだ。

 中国工業・情報化部(省)通信科学技術委員会の秘書長を務め、未来モバイル通信フォーラムの常務副理事長である張新生氏によると、10の応用例の審査には、175プロジェクトが選出された。それらは、インダストリアル・インターネット、スマートエネルギー、スマート医療・健康、スマート鉱山、スマート港湾、スマートシティ、4K・8K、スマート交通、スマート教育、スマート冬季五輪などの分野をカバーしていたという。

 3段階の審査を経て、玉渓新興鋼鉄5Gデジタルツイン透明工場、5Gに基づく「救急車乗車即入院」サービス、三一重工北京杭工場5Gスマート製造、山西省潞安化工集団新元炭坑5Gスマート鉱山、青島港5Gスマート埠頭プロジェクト、南京浜江グローバル5Gスマート製造拠点、広東省南方電網5Gスマート電力システム、5Gに基づく眼底の遠隔レーザー手術、広州地下鉄5G+スマート地下鉄プロジェクト(オンライン)、桐廬莪山畲(シェ)族5Gモデル応用第一郷が、10の応用例に選ばれた。

 会議期間中、5G応用設計コンテストの決勝も開催され、「京東物流5Gオール接続スマート倉庫」、「山西省潞安化工集団新元炭坑5Gスマート鉱山プロジェクト」、「海南健康島を輝かせる5Gスマート医療」が一等賞を受賞した。

 中国の各地域でも5Gの応用が進んでいる。例えば、北京市経済・情報化局の顧瑾栩副局長によると、北京では、自動運転や会場建設、デジタル経済などの分野で5Gの応用が急速に進んでおり、2022年には同市の5G産業の売上高が2000億元(1元は約17.0円)に達し、情報サービス業や医療、超高画質映像、自動配送などの業界の成長を牽引すると予想されている。

 今年7月に、中国工業・情報化部が発表した「5G応用『揚帆』行動計画(2021—23年)」は、各業界でできるだけ早く5G応用を推進し、応用例を他の分野でも普及させることを掲げている。

 張氏は、「5Gが商用化されてすでに2年になり、発展の重点は、5G建設、商用化から、垂直業界での応用をいかに推進するかに移行している。選出された5G応用の10の応用例は、会議の重要成果として、オンラインとオフラインでPRされ、5Gが各業界をエンパワーメントする最良の実践例として、全国で普及するよう取り組む」としている。

NEWS4 ネットユーザー規模10億人突破が切り開くチャンスとは?

 中国インターネット情報センター(CNNIC)がこのほど発表した第48回「中国インターネット発展状況統計報告」によると、2021年6月末現在、中国のネットユーザーの規模は10億1100万人となり、20年末に比べて2175万人増加し、インターネット普及率は71.6%に達した。中国は10億人を超えるユーザーがインターネットに接続し、世界で最大かつ最も勢いのあるデジタル社会を形成している。ネットユーザー10億人突破は経済社会の発展にどのような意味をもつのか。世界最大のデジタル社会はどんなチャンスをもたらすのか。「経済日報」が伝えた。

デジタル化の波が加速的に盛り上がる

 今年上半期には、中国のネットの基礎資源分野において、インフラ建設の持続的な強化、コア技術開発の加速、デジタル経済の質の高い発展推進、中国内外のネット基礎資源分野のリスク・挑戦への効果的な対応が、新たな進展を遂げた。

 CNNICの張暁副センター長は、「現在、デジタル化モデル転換がすでに始まっており、今後は第14次五カ年計画の重要な命題になり、具体的に3つの変化が現れた」として、次のように説明した。

 1つ目の変化は産業サイドのデジタル化の「加速と融合」だ。デジタル産業化の流れが勢いよく発展し、力強く加速する動きを見せた。上半期には全国の一定規模以上(年売上高2000万元以上)の電子情報製造業、ソフトウェア業務及び情報技術サービス業、一定規模以上のインターネット及び関連サービス企業の業務収入がいずれも前年同期比20%以上増加した。産業デジタル化の勢いは強く、デジタル技術と実体経済が深く融合している。小売分野では、ネット小売が消費の新たなエンジンになり、上半期には実物商品のネット小売額が社会消費財小売総額に占める割合が23.7%に上る。サービス分野では、モバイル決済が飲食、食品デリバリー、観光など複数のオンライン・オフラインのサービスシーンを連結している。工業製造の分野では、インダストリアル・インターネットのプラットフォームシステムがほぼ形成され、スマート工場、ドローン巡回検査などの産業デジタル化の応用シーンが絶えず刷新されている。

 2つ目の変化は社会サイドのデジタル化の「拡大と縮小」だ。まずユーザー全体の規模が拡大した。中国のネットユーザー規模は10億人を突破し、人口の7割以上がネットに接続している。次に細分化された層ごとの利用率の開きが縮小した。インフラと関連のデジタル化サービスという「ソフトとハード」が絶えず整備されて、農村部ユーザーと都市部ユーザーとのネット普及率の開きが20年12月より4.8ポイント縮小した。また50歳以上の中高年のネット普及率が急速に上昇した。

 3つ目の変化は政府サイドのデジタルガバナンスの「スピードアップと力強さ」だ。まず反独占の監督管理が市場の公平性を強調している。「プラットフォーム経済分野に関する反独占の手引き」が通達・実施され、新しいネット監督管理の時代の訪れを示している。次にデータに関する法律制定がデータのセキュリティを際立たせている。「データ安全法」と「個人情報保護法」が相次いで制定された。デジタルガバナンスの法律制定と監督管理の方向性が日に日に明確になり、市場のさらなる規範化と産業の発展にとってプラスになるうえ、ネットのビジネスモデルと発展の道のりにも深くて大きな影響を与えている。

デジタル社会の新生態圏を構築

 中国のネットユーザー数が初めて10億人を超えた。これほど膨大な数のネットユーザー層はどのようなデジタル社会の新生態圏を構築するのだろうか。

 中国インターネット協会諮問委員会の高新民委員は、「中国のネットユーザー規模10億人突破の背景には、ネット発展の4つの特徴がある。(1)世界最大規模で応用の浸透度が最高のデジタル社会を形成した(2)農村のネット普及率がさらに上昇して、都市部と農村部との格差が縮小している(3)中高年のネットユーザー規模が最も急速に増加し、恒常的なサービスが重視されている(4)ネットプラットフォームの経営とデータ安全の監督管理が強化され、ネット産業の健全で秩序ある発展を誘導している」と述べた。

 ネットの応用とサービスが広く浸透するにつれ、中国にはデジタル社会の新たな形態が形成されるようになった。8億8800万人がショート動画を視聴し、6億3800万人がライブ配信を視聴している。この2つが中国国民の新たなライフスタイルになろうとしている。8億1200万人がネットショッピングをし、4億6900万人が食品デリバリーを利用している。買い物や飲食のスタイルが明らかに変化した。3億2500万人が遠隔教育を利用し、2億3900万人がオンライン診療を受け、オンラインの公的サービスがさらに便利になった。

 ネットのインフラが絶えず整備されるのに伴って、ネットがより包摂的な発展方式になろうとしている。一方で、農村のネットインフラ建設の整備が進んでいる。全国の行政村の光ファイバー開通率と4G開通率はいずれも99%を超え、農村と都市との「同一ネットワーク・同一速度」が実現し、都市と農村のネット接続をめぐる溝が徐々に縮小している。他方で、農村ではデジタル経済の新業態が絶えず形成されている。「インターネットプラス」による農産物の村から都市へというプロセスが効果を表し始め、ライブコマースを代表とするネットの新スタイルが販売力を発揮し、農産物のネット販売の新ルートになった。

 注目されるのは、中高年のネットユーザーが増加率の最も高い層であることだ。20年以降、関係当局はネット応用が高齢化及び特殊な層に対応できるようバリアフリー化を進めている。政府、企業、社会の各方面がともに努力したことを受けて、中高年のネットユーザーがユーザー全体に占める割合が目に見えて上昇している。21年6月末現在、50歳以上のユーザーの割合は28.0%となり、20年6月より5.2ポイント上昇した。

 中国国際経済交流センターの陳文玲チーフエコノミストは、「中国の質の高いデジタル経済発展は人類共同の挑戦に立ち向かうための実行可能なプランを提供した。21年上半期には、インターネットが支援・誘導の役割をさらに発揮し、デジタル経済の規模の持続的な拡大、質のますますの上昇、構造の最適化・レベルアップ、イノベーションのさらなる活発化を促進して、将来の産業のコアエンジンと新発展構造を構築する重要な力になった」と述べた。

NEWS5 テレワークとオフィスワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」が人気に

 朝9時から夜9時まで、週に6日間働く「996」や、1週目に5日間働いて、2週目に6日間働く「大小週」などが廃止されているのを背景に、中国では職場環境や仕事のスタイル、ひいては企業のビジネススタイルや人材ニーズなどにも大きな変化が生じるようになるとみられている。ビジネス特化型SNSのLinkedIn(リンクトイン)が9月1日に発表した調査研究報告によると、中国企業の45%が現在、テレワークを導入しつつある。そして、テレワークとオフィスワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」の導入が進んでいるのを背景に、各ポストに必要なスキルにも変化が生じている。中国新聞網が伝えた。

中国企業の45%がテレワークを導入

 リンクトインの調査研究報告によると、新型コロナウイルス感染症や世界的な環境の変化の影響を受け、作業のデジタル化、テレワーク化が中国企業にとって必須の選択となっており、ハイブリッドワークが常態化しつつある。

 統計によると、中国企業の45%が現在、テレワークを導入しつつあり、アジア太平洋地域の平均水準の41%を上回った。アジア太平洋地域の企業の多くは、週に3日出勤し、2日はテレワークというのが、ベストの組み合わせと考えていた。

 ハイブリッドワークは、中国のオフィスワーカーの間で好評となっているが、それに伴う不安もあるようだ。調査研究の統計によると、回答者の57%がハイブリッドワークスタイルを好むとしているが、全ての作業を自宅ですることを望むとする回答者は11%にとどまった。

 テレワークにはメリットもたくさんあるが、パーフェクトというわけではない。例えば、オフィスワーカーの半数以上が「自宅でずっと仕事をしていると、出勤して働く楽しみを得られなくなるのではないか」と心配していた。また、オフィスワーカーの68%は、「出勤して働く時間が長いほうが、上司に気に入ってもらえる可能性が大きいのではないか」と考え、それが理由で、回答者の半数以上が、「テレワークでは、出世にマイナスの影響が及ぶのでは」と心配していた。

 報告によると、テレワークとオフィスワークを組み合わせたハイブリッドワークが各メリットとデメリットの間でバランスを取る効果的な解決策の一つとなっている。しかし、より効果的なハイブリッドワークを実現するには、技術的サポートが特に重要になる。

ハイブリッドワーク導入で各ポストに必要なスキルにも変化

 オフィスワークがデジタル化されるケースが増え、働く人もオンラインとオフラインをスムーズに切り替えるワークスタイルに慣れる必要が生じている。そのため、働く人にはより高いスキルが求められるようになっており、特に人工知能技術とハイブリッドワークの一歩踏み込んだ融合が、多くのポストに求められるスキルや人材募集の基準に、かなりの程度影響を与えるようになっている。

 世界の一流企業は現在、「スキル」を重要視するようになっている。リンクトインが今年、アジア太平洋地域で実施したある調査研究によると、企業の79%が人材募集の際、「スキルを重視する」と答え、スキルは、受けた教育の程度や仕事の経験よりも重視される最重要要素となっている。

 リンクトインの陸堅・中国総裁は、「異なる国の政府が、ヒューマン・キャピタル関連の課題に直面している。例えば、投資誘致や雇用拡大、人材の引き留めなどの面だ。それら課題について、当社は、異なる国・地域が人々が就職の機会を見つけたり、企業がチャンスをつかんで成長の実現をサポートできるよう、それ相応の解決策を提供することができる」としている。

NEWS6 【中国キーワード】ごみゼロ 中国の若者のローカーボン・環境保護の新生活スタイル

 マイバッグや持ち帰り容器を持参して食品を購入し、生ゴミは堆肥にし、洗剤やうがい薬を自作する……北京に暮らす湯蓓佳さんの「ごみゼロ生活」の一コマだ。湯さんはこうしたライフスタイルの提唱者でもあり、環境保護マーケットやごみゼロピクニックなどのイベントも企画する。

 資源の浪費を少なくし、生態環境を大切にし、廃棄物をできるだけ回収・利用する。現在の中国では、こうした環境保護に配慮した「ごみゼロ」ライフスタイルが徐々に流行している。

ごみゼロとは?

 ごみゼロのライフスタイルの概念は米国の環境活動家ベア・ジョンソンが打ち出したものだ。2010年の著書「ゼロ・ウェイスト・ホーム:ごみを出さないシンプルな暮らし」には、さまざまの実用的な「暮らしのヒント」によって、「できるだけごみを出さないようにする」環境保護の考え方が詳しく書かれており、世界各地でごみゼロのライフスタイルを目指す実践者を100万人以上生み出した。

 このほど中国で発表された「Z世代(1995年代後半から2009年生まれの世代)のごみゼロ生活報告」によれば、ごみゼロと言うと、54%の人が真っ先に「食べ残しゼロキャンペーン」を頭に思い浮かべ、次は「グリーン移動交通」、「ごみを出さない」、「たくさん買いすぎない」を思い浮かべるという。ここから人々がごみゼロと日常生活、日常の消費を関連づけていることがよくわかる。一方、「堆肥」、「カーボンニュートラル」、「ミニマルライフ」、「カーボンフットプリント」などの相対的に専門的な用語が頭に浮かんだ人は20%以下にとどまり、ここから、専門性の高いごみゼロの行動・用語はまだあまり知られていないことがわかる。とはいえ、実際にごみゼロライフは今やローカーボンライフに向かう1つのスタイルになっている。

 同報告書によると、私たちがごみを生み出すペースは想像よりもかなり速いという。57%の人が「1人が1週間に出すごみは5キログラム以下」と考えているが、実際には北京市では1人が1週間に平均約8.4キロのごみを出している。

 ごみゼロに対する理解は人によってさまざまだ。ごみゼロとは浪費しないことと考える人もいれば、ごみゼロライフとはファストファッションに異を唱え、シンプルな生活を送ることだという人もいる。

 簡単に言えば、ごみゼロとは「できるだけごみを出さない」スタイルの上に築かれた一種のライフスタイルの選択だ。理念であり、目標であり、廃棄物を管理する方法でもある。絶対的な意味でのごみゼロは実現が難しいかもしれないが、できる限り近づこうとすることは可能だ。そのため、ごみを減らす1つ1つの行動がすべてごみゼロに向かっていると言える。たとえばマグカップを持参したり、マイバッグを持って出かけたりすれば、ごみゼロライフの第一歩になる。

ごみゼロと私たちとの距離は?「環境保護はかっこいいい」

 中国にはごみゼロをテーマにしたSNSのグループがある。「零活実験室(Go Zero Waste)」といい、17都市に都市別の小グループがある。オンラインでも個別テーマごとに20の小グループがあり、オフラインでは定期的にイベントや展示を行い、すべての活動が「ごみゼロのライフスタイル」のテーマをめぐって行われている。

 グループの創設者「Elsa」さんはリーダー的存在で、グループ内では親しみを込めて「老湯」と呼ばれている。そんな湯さんの自宅と仕事場は北京市昌平区新城村にあり、自分たちで改造した家で暮らしの様子を紹介している。夫婦2人の衣類を1メートル×2メートルのクローゼットにどうやって収めているか。冷蔵庫やテレビ、ソファのない家で、必要なものはいったい何か。中古の家具や家電、板を使って新品のような家にするにはどうするか。湯さんの暮らしはこうしたことを教えてくれる。

 湯さんは、「2016年にネットで、ゼロウェイスト運動をしている環境活動家のローレン・シンガーのニュースを見た。ごみゼロの概念を初めて知った時は、それほど重要とも思わなかったし、環境保護は自分とは縁遠いものというのが実感だった。生活のことで考えることがいっぱいあって、環境保護なんて考える余裕もなかった」と振り返る。これは多くの人の本音だろう。現代の都市生活は非常に忙しく、若者の生活は仕事と恋愛で大部分の時間が占められている。環境保護と言っても、ただのスローガンにしか聞こえない。

 しかし湯さんは、多くの人がごみゼロは達成不可能だと言うが、それはなぜだろうと考え始めた。ゼロという極端な目標に恐れをなしているのだろうか。それとも自分の生活習慣を変えるのは大変な時間と労力のいることだと考えているのだろうか。それから1年間の実践を通して実感したことを通じて、湯さんはごみゼロは壮大なプロジェクトなどではなく、日常生活のほんのちょっとした習慣や選択の積み重ねであると気づいた。一番難しいのは最初の一歩を踏み出すことだったという。

 湯さんは仕事を辞めて、資料調べとアカウント運営を始めた。「環境保護はかっこよくて、面白い。負担にはならないはずだ。もしも環境保護に取り組む過程で苦痛を感じたなら、ずっと永遠に続けることはできないだろう。自分のできるところから始めればいい。人と比べる必要はない」という。

ごみゼロを実践するのはどんな人?

 ごみを出さないようにするにはどうしたらいいか。買い物を減らし、繰り返し使うことはもちろんだが、66%以上の人が「製品の設計過程でごみゼロの考え方を取り入れるべき」と考え、62.01%が「自分の欲望についてじっくり考え、不要なものを買わないようにするべき」、80%以上が「中古品を買う」としていた。また、若者の85%が「繰り返し使うのと回収・利用するのは違う」との見方を示した。

 今、ごみゼロを実践しているのはどんな人か。同報告書によると、5つのタイプがあるという。まずは「体を使って実践する派」で、認識の上でも態度の上でも、さらには行動の上でも、迷いなく実践するごみゼロの達人だ。次は「積極的に提唱する潜在力派」で、実際の行動には移していないが、認識や環境保護に対する態度という点では、ごみゼロに高い関心を持つ人々だ。3つ目は「節約新貴族行動派」で、中心を占める人々であり、ごみゼロの概念よりもどうやって節約するかに関心を寄せる。4つ目は「概念を宣伝する理論派」で、豊富な理論や知識を備えるが、環境への関心度や実践ではやや他のタイプに及ばない人々だ。最後は「感動派ドリーマー」で、環境に対して高い関心を抱くが、認識や行動のレベルはそれほど高くない人々だ。

ごみゼロはどうやったら達成できるか?

 ごみゼロに取り組もうとするのは、それが興味深く面白いライフスタイルで、自分にやさしく、環境にもやさしいからだ。ごみゼロは私たちに、節度ある消費をし、もっと大切に物を使用し、責任をもってごみを分類して廃棄するよう訴えかける。

 ごみゼロを実践しようと思うなら、飲食や娯楽など様々なシーンでごみゼロに取り組むことができる。

 食事を作り、お弁当を持参する。自分や大切な人のために台所に立つことは、忙しいが単調な生活を暮らしの息吹で満たすだけでなく、不要なたくさんのごみを減らすことにもつながる。

 レストランで食事をする際には、店側が提供する使い捨ての食器はできるだけ使わないか、全く使わないようにし、プラスチックのストローも使用を減らす。食べ残しがあれば、進んで持ち帰るなどの方法がある。

 使い捨ての食器を使わない。たまに持ち帰りをしたりデリバリーを頼んだりする場合にも、ごみゼロのやり方はある。マイ食器を使う、持ち帰る時に持参の容器を使う、デリバリーで「使い捨て食器は不要」にチェックを入れる、ストローは持参するか使わないなどだ。

遊んだりくつろぐときでもごみゼロは実践できる。

 自宅にいる時には、衣類を整理して、使っていないものは寄付するか人にゆずり、ごみゼロを実践するブロガーの動画を視聴し、ごみゼログループの双方向の活動に参加し、リメイクに挑戦する。ちょっとした集まりがあれば、中古品を持ち寄って交換して新しいものを買う機会を減らし、食べ物は食べる分だけ注文して、無駄を減らす。旅行に行く時は自分の洗面具を持っていき、ホテルの使い捨てアメニティはあまり使わないか一切使わないようにし、ストールやコートをいつも携帯して、飛行機の毛布は使わない。移動の際に紙コップや使い捨てスリッパなどの使い捨て用品の使用を減らすかゼロにするなどが可能だ。

 ショッピングでもごみゼロは実践可能だ。買う物を慎重に選び、お金を使うべきところと使うべきでないところ、どれがストレス解消のための消費か、どれが行き過ぎた消費かをしっかり見極める。物を大事にし、自分の実際の状況を踏まえて、自分の消費の限界を定める。たとえば口紅なら2本までしか持たない、スニーカーは2種類までにするなどの、小さな目標を設定する。慎重に選んで手に入れた自分の好きなものを大切にして、まだ使えるが使わなくなった時は、その物にふさわしい次の落ち着き先を探すことができる。

NEWS7 商務部「積極的に国際物流の円滑化措置を取る」

 商務部(省)の高峰報道官は26日に行われた定例記者会見で、原材料価格の上昇、輸送費用の上昇、深刻なコンテナ不足といった問題について、「輸送力の不足や輸送費用の高騰といった現象は世界的なものであり、関係当局とともに積極的に措置を取り、対外貿易を安定させ、国際物流業務の流れをスムーズにする」と述べた。中央テレビニュースが伝えた。

 高報道官は、「世界における新型コロナウイルス感染症の持続的なまん延、国際市場におけるコモディティ価格の上昇、世界の輸送力の構造的なアンバランスといった要因の影響により、一部の原材料価格の上昇、輸送費用の高騰、輸送力の不足などの問題が対外貿易企業を苦しめ続けている」と指摘。

 さらに、「商務部はすでに交通運輸部、工業・情報化部、国家市場監督管理総局などの当局とともに、コンテナ供給の増加、海上輸送力の増大、国際協力の強化といった面で積極的に措置を取っている。地方政府も中小企業に対する水上輸送サービスの保障を拡大し、企業のコスト引き下げ・損失削減を支援している。我々は引き続き関係当局や地方政府とともに、方向性を絞った措置をさらに検討し、対外貿易を安定させ、国際物流業務の流れをスムーズにし、各貿易パートナーとの協力を強化し、共同で試練に立ち向かう」と述べた。

NEWS8 大都市でかっこよく節約するには?

 8月25日、「大都市でどうやったらかっこよくお金を節約できるか」という話題が、微博(ウェイボー)のユーザーの間で熱い議論を巻き起こした。ユーザーの中には、「大都市では月収が1万元(1元は約17.0円)あってもお金が貯まらないので、節約しようと思ったら生活の質と引き換えになる」とする人もいた。節約と投資・資産運用が非常に注目度の高い話題になる中、ホワイトカラーたちは一体何にお金を使っているのだろうか。「揚子晩報」が伝えた。

ホワイトカラーは何にお金を使っている?

 若いホワイトカラーの小朱さん(未婚)は、「実際のところは、家賃と水道代と電気代を除けば、1ヶ月に千元もあれば生活はできる。でも時々購買意欲を抑えられず、ついネットで買い物をしてしまう。気ままにお金を使っていると、支払い金額があっという間に2千元、3千元を超える」と話す。家計簿をつける習慣があるというので見せてもらうと、飲食費が毎月の支出項目でトップで、平均千元以上使っていた。ほかには美容関連やファッション、日用品にも毎月必ずお金を使っていた。

 SNS「豆瓣」の一部のグループでは、ネットユーザーたちがよく家計簿を見せ合っている。既婚で2人の娘がいるというホワイトカラーの家計簿を見ると、年間の世帯支出は32万元、うち住宅ローンの返済とベビーシッターに最もお金がかかり、年間で6万元以上支払っている。世帯の飲食関連の支出は4万元に迫り、子どもにかかる費用も年間で4万元になる。

 市場調査会社の艾瑞諮詢(iResearch)は今月24日、「2021年中国ホワイトカラー層の消費・職場での社交生活に関する研究報告」を発表した。研究の対象となったホワイトカラーの年齢は25-39歳に集中し、4年制大学卒以上で、結婚して子どもがいる人が多い。個人の月収は高く、家と車があり、消費力が高い。毎月の収入に占める支出の割合は20-60%という人が多く、平均で42.4%。食費・外食費と子どもの教育が最も消費額の多い項目となっていた。「85後(1985年から1989年生まれ)」のホワイトカラーは車関連の消費が特に多く、「90後(1990年代生まれ)」はレジャー・娯楽、ペット関連の消費が目立って多かった。また、「95後(1995年から1999年生まれ)」は自分磨きの意識が高く、毎年多くの人が個人での学習・研修、3Cデジタル製品(コンピューター、通信機器、電子製品)、コスメ・スキンケア関連の消費をしており、自分に投資しようという意欲が高い。

節約が注目のホットな話題に

 大都市でかっこよく節約するにはどうしたらいいか。これはすべての都市のホワイトカラーが関心を持っている問題かもしれない。独立系カフェでコーヒーを飲む、ブランドベーカリーの店の前を通りかかったらネットで人気のソフトなヨーロッパ風パンを買う、リサイクルショップで上品な靴を買う……素敵でかっこいい暮らしをしたいと思うと、非常にたくさんのお金がかかる。それで、「大都市でどうやったらかっこよくお金を節約できるか」が注目の話題になっているのだ。今月25日に微博の話題ランキングに登場して以来、このタグをつけた投稿はすでに延べ3万5千件に及んでいる。

 多くのネットユーザーが、「お金を節約して貯めようと思ったら、『消費主義』の落とし穴にはまらないことが重要」との見方を示した。

 「働いて5年になるが、貯金は2万元もない。がんばってお金を貯めて家を買うぞ」、「消費主義から脱してやっとお金を貯める意識をもつようになった」といったスレッドが非常にたくさん立ち、注目度の高さがうかがえる。もちろん、ネットユーザーは単なる節約では満足せず、お金の利用効率を最大限まで高めることを追求するようになってきた。例えば、「こうやって買えば本はすごく安くなる」、「800元で5千元のクオリティ」などの情報はクリック率が非常に高い。つまるところ、節約するのはお金であって、生活の質を落とすわけではないのだ。

 ネットユーザーの中には、具体的なアドバイスをする人もいた。例えば、「絶対に借金をしない」、「ネットショッピングを控える」、「スキンケア製品はブランド品ではなく似たような低価格の製品を買う」、「自炊する」といったものだ。

消費の主力層は90後へと移行

 データ分析会社・易観の研究センターの李応涛シニアアナリストは、「中国消費市場の中心層は、『80後』から『90後』、『95後』へと移行している」との見方を示した。調査プラットフォームの易観千帆のデータによると、各大手総合ECアプリでは、30歳以下のユーザーの割合が51%に達し、「90後」が絶対的な消費の中心だ。消費の中心が入れ替り、中国の消費市場には構造的な変革が起きている。「90後」の消費行動には、「顔面偏差値」を重んじながら中身も重視し、興味の対象にはお金を出したいと考えるといった特徴があり、この層の消費観が消費者全体に徐々に広がって、市場全体の共通認識になることが予想される。

 李氏の分析によると、「90後」はモバイルインターネットの世代であり、より豊かで、個性的で、自信にあふれ、「80後」とは成長環境と価値観が異なる。「90後」は各種の資産運用ツールを試してみたい、保険などの商品も購入してみたいと考える人が多い。相対的に言って、「90後」のブランド観や資産運用方法はより多様だという。

 また易観の分析によれば、ここ数年、資産運用をする人がますます若年化し、デジタルネイティブ世代が徐々に中心層になるとともに、資産運用方法・手段の変化を促し、資産運用ルートがオンライン化したという。関連データを見ると、20年末現在、ネット資産運用のユーザーは1億7千万人に迫り、21年6月には、投資・資産運用アプリのアクティブユーザー数は8373万1300人に達した。その中心は30歳以下となっている。

 「貧困からの脱却は独身からの脱却よりも重要」と言われるように、現代の若者にとっては、恋愛や結婚より稼ぐことの方が優先順位が高いようだ。複数の要因によって、若者は投資・資産運用の中心になり、合理的な資産運用を上の世代よりも強く求めている。

NEWS9 過去10年間の中国のベンチャー企業、平均7秒に1社が誕生

 ここ数年、中国の多くの地域で起業の活力がほとばしっている。中国新聞社が伝えた。

 天眼査などの調査会社が2日に共同で発表した「若者起業都市活力報告(2021年)」によると、2011年から20年までの約10年間に、中国ではベンチャー企業4400万社以上が誕生した。つまり、平均して7秒ごとに1社が誕生した計算になる。

 このうち「双創(大衆による起業・イノベーション)」が提起された14年は、中国のベンチャー企業新規登録数の前年同期比増加率が45.7%に達し、10年間で増加率が最も高い年になった。

 20年は新型コロナウイルス感染症が経済情勢にある程度の打撃を与えた。しかし同報告書は、「中国のベンチャー企業の登録数は『流れに逆らって増加』し、通年で新たに710万社以上が誕生した。これと同時に、登録数の飛躍的増加に伴って、11-20年には、中国にベンチャーサービス機関3万ヶ所近くが新たに生まれた」とした。

 どの都市がベンチャー起業家に最も人気があるのか。同報告書は100都市の若者の起業活力を評価し、政府の支援、経済環境、資源賦存量、起業のインキュベーション、科学技術イノベーションの5つの視点から若者起業都市活力指数を打ち出した。

 その結果、若者起業家が起業したい都市のうち、1位は北京で全国のトップに立った。2位は成都で、文化・クリエイションが高い誘致力を示した。3位は発展する「デジタル経済トップ都市」の杭州だった。上海、重慶、広州、長沙、深セン、南京、厦門も人気が高かった。

 若者が起業の期待を寄せる産業は何か。同報告書は、人工知能(AI)、ビッグデータなどのハードテクノロジーを選ぶ人が多く、AIが1位で63.6%を占め、ビッグデータが2位で61.8%を占めた。文化・クリエイティブ産業は国潮(中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド)消費、ネットでの人気に基づく経済などの要因の影響を受けて3位に浮上した。

 起業は決して平坦な道のりではない。若者の起業が抱えるボトルネックのうち、「資金調達の方法がわからない」が起業家の前に横たわる一番目の難問だ。同報告書は、「調査回答者の52.63%が資金調達の問題を最も大きなボトルネックだと考えている。次は人脈資源の不足で49.16%に上った」という。中央財経大学商学院の葛建新教授は報告書を解説して、「人脈は最も重要な起業の資源であり、若者起業家は生活の中の『強い関係性』をうまく利用する必要がある」との見方を示した。

NEWS10 【パビリオン訪問】サービス貿易交易会のジャパン・パビリオンの見どころは?

 9月2日、2021年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)が北京で開幕し、3日には初の特定テーマデーを迎えた。そのうち、各国の特色あるサービスと各国の様子を紹介する展示エリアの面積は約7千平方メートルに達し、大勢の来場者が訪れた。人民網が伝えた。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)はジャパン・パビリオン展示ブースの主催者として、サービス貿易交易会には2012年から毎回参加してきた。ジェトロ北京事務所対外業務部の唐澤和之副部長によると、今年の交易会のジャパン・パビリオンは昨年よりさらに拡大して、面積は260平方メートルになり、「越境EC」をメインテーマとして、様々な日本製品を出展。唐澤副部長は、「越境ECによって、日本から中国に輸出される商品の総額が年々増加している。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、多くの中国人が日本に来ることができなくなっている。そんな中国のみなさんに、日本に行ったような気分になってもらえればと考えた」とした。

 展示品には中国でも人気の高い日本の伝統工芸品だけでなく、感染症の影響から自宅で料理を楽しむ中国人消費者が増えていることにも着目し、各種調理器具や食器なども数多く展示。唐澤副部長は、「中国人消費者に『日本の調理器具で和食を作る』というコンセプトを伝え広めたい」とした。


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