銘・精選

NEWS1 春節連休は「帰省+旅行」が人気 「南の人は北へ、北の人は南へ」もトレンドに



 春節(旧正月、2024年は2月10日)連休期間中は「帰省+旅行」が最も人気のスタイルになるとみられており、多くの人が連休の前半に帰省し、後半は旅行を計画している。また、国内旅行を見ると、南方エリアの人は北方エリアに、北方エリアの人は南方エリアに旅行に行くというのが人気となっている。

 複数のオンライン旅行プラットフォームのデータを見ると、春節連休中の旅行の予約が大幅に増加しており、人々の旅行人気が高まりを見せている。

 1月30日の時点で、旅行予約サイトの「Qunar.Com」を見ると、春節連休中、人気都市のホテルの予約数は前年同期比で3.2倍増となっている。ホテルにチェックインする旅行者のピークは春節2日目となる2月11日で、7割近くの旅行者がその日からバケーションをスタートさせている。

 中国のLCC・春秋航空の統計によると、2024年の春節期間中、2万便以上のフライトを計画しており、利用者は延べ340万人以上と、2019年と比べてそれぞれ3割増と4割増以上になる見込みだ。

 「南の人は北へ、北の人は南へ」が人気に アイス・スノー観光の人気も高止まり

 今年に入り、雪景色が美しい黒竜江省哈爾浜(ハルビン)とテレビドラマ「繁花」の放送で大人気となった上海が、旅行業界の幸先の良いスタートを切った。そしてこれは南方エリアの人は北方エリアに、北方エリアの人は南方エリアに行って春節を過ごすという人気のスタイルにも反映されている。

 旅行サイト・携程網のデータによると、春節期間中、中国の人気国内旅行先となっているのは、トップから順に北京、上海、広州、深セン、哈爾浜、成都、西安、杭州、三亜、昆明だ。元旦に合わせた連休から人気を集め始めた哈爾浜旅行は、春節期間中も人気を維持し、昨年はトップ10入りしていなかった人気都市ランキングで5位に入った。旅行の予約数は前年同期比で14倍以上増となっている。一方、南方エリアの三亜や昆明などは、北方エリアで人気の「避寒地」となっている。現時点で、旅行の予約数が前年同期比でそれぞれ2倍以上増と6倍以上増となっている。

 北方エリアの人は南下して「避寒」し、南方エリアの人は北上して「雪」を楽しむ。旅行会社・春秋旅遊のデータによると、アイス・スノー観光の人気が高止まりしており、関連商品の予約数が2019年同期を上回っている。上海のほか、三亜と長白山が、春節期間中に人気を集める2大国内旅行先となっている。厦門(アモイ)や昆明、泉州、汕頭、北海、広州といった気候が温暖な国内の旅行先は、北方エリアの旅行者の間で高い人気を集めている。

NEWS2 「一帯一路」共同建設国、中国の自動車輸出先として人気に



 中国の独自ブランドの自動車が世界に進出している。中国自動車工業協会がまとめた税関総署のデータによると、中国の2023年の「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設国への自動車商品輸出額は累計で前年比43.6%増の1171億ドル(1ドルは約147.9円)に達し、自動車商品輸出総額の55.9%を占めた。うち完成車輸出台数は同62.8%増の342万8000台で、完成車輸出台数全体の65.7%を占めた。データによると、中国の23年の自動車輸出台数は同57.4%増の522万1000台で、日本を抜き世界最大の自動車輸出国に躍進した。

 中国の一部の自動車メーカーは「一帯一路」共同建設国での早期展開を行い、グローバル化した急速な事業展開と生産・販売台数の飛躍を実現した。「一帯一路」共同建設国において人気となっている自動車輸出先のうち、タイやマレーシアなどの東南アジア諸国、サウジアラビアやアラブ首長国連邦などの中東諸国で、複数の中国の自動車関連産業企業が「ローカライゼーション戦略」を推進し、現地へのトータル産業チェーンの輸出を実現しようとしている。統計によると、タイではBYD(比亜迪)、長城、長安、広汽、哪吒、国軒高科、均勝電子など10数社の中国完成車及び部品メーカーが現地での工場建設を発表、または建設を行っている。広汽集団のタイ・東部経済回廊(Eastern Economic Corridor: EEC)経済特区ラヨーン県における工場1期工事は7月の完成を予定しており、設計年間生産能力は5万台となっている。

NEWS3 上海自由貿易試験区、2023年の輸出入額は前年比5.8%増の2兆2000億元



 上海税関の張翼副税関長は6日に上海で行われた記者会見で、「上海自由貿易試験区の2023年の輸出入額は前年比5.8%増の2兆2000億元(1元は約20.6円)で、同期における全国22ヶ所の自由貿易試験区の輸出入額の28.7%を占め、全国の自由貿易試験区の輸出入成長率を3.1ポイント上回った」と説明した。

 張副税関長は、「上海税関は『原産地証明書のわずかな間違いにより関税優遇措置の取り消しを行わない』など複数の試行措置のいち早い実施を推進している。今後は税関に関わる15件の試行措置に焦点を当て、上海自由貿易試験区による上海の『5つの中心地』建設などの重要国家戦略への寄与を推進する」と述べた。

NEWS4 中国、レンタカー帰省がトレンドで予約が200%以上増 95後が4割超占める

 春節(旧正月、2024年は2月10日)が近づき、ますます多くの人が帰省の途についた。うちレンタカーを自分で運転して故郷に帰る方法を選択する人が多い。これによりレンタカー市場が大きな盛り上がりを見せている。

 上海の消費者の丁文斌さんは、「春節が近づいて帰省の準備をしているが、列車の切符はなかなか手に入らない。そこで今年のお正月はレンタカーで帰省することにし、7人乗りのミニバンをレンタルした。うちは人数が多いし、親戚回りや友達のところに行くのにも便利だ」と話した。

 上海駅にあるレンタカー店では、車を借りようとする人がひっきりなしにやって来ている。その大半は帰省のためのレンタカーで、ピーク時には数分ごとに引き取りに来る顧客がいる。

 複数のレンタカー店を取材したところ、上海の大手レンタル店舗は予約が非常に好調で、車種によっては「予約完売」の状況だ。ある店舗の責任者は、「春節連休期間は、ファミリーで出かけるためのレンタルが大幅に増えている」と説明した。

 データを見ると、今年の春節にはレンタカー予約が前年同期の2倍以上増になり、そのうち新エネルギー車の予約が5倍増になった。95後(1995年から1999年生まれ)が利用者の4割以上を占め、前年同期比で80%増加した。上海地区だけでも、レンタカー予約は前年同期より300%近く増加した。

NEWS5 中国のチーム、廃棄PETの新たな生分解法を発見

 江南大学がこのほど、同大学の呉敬教授のチームは廃棄ポリエチレンテレフタレート(PET)の生分解性領域で進展を遂げたと明らかにした。同チームは独自の知的財産権を持つ「細菌・酵素」協同システムを設計・開発し、PET廃棄プラスチックの100%の分解を実現できる。これに関連する研究成果はこのほど、国際的な学術誌「International Journal of Biological Macromolecules」に掲載された。科技日報が伝えた。

 ストローといった小さいものから自動車といった大きいものまで、プラスチック製品は人々の生活の隅々に浸透している。うちPETは日常生活で最もよく利用するプラスチックの一種だ。現在は物理的な溶融による再生が廃棄PETの再利用の主な手段だが、再利用の過程における原料の変動が激しく安定性が低いといった問題により、溶融物の品質が理想的なレベルに達していない。そして化学的な方法では、アルコール分解やアンモノリシスなどにより廃棄PETの分解を行うが、分解条件が厳しく、原料の含水量を厳しく制御する必要がある。

 呉氏のチームは上述した問題に対し、長期的な科学研究の蓄積により、「細菌・酵素による相乗効果」という理念を打ち出した。酵素分解の過程で特異微生物を導入し、新型「細菌・酵素」協同システムを構築することで、廃棄PETの完全な分解と再利用を実現し、マイクロプラスチックと微粒子の発生を回避できる。

NEWS6 中国、コピー紙より薄い結晶シリコン太陽電池を開発



 太陽光発電と言えば、真っ先に思い浮かぶのは、茫々たるゴビ砂漠に広がるおびただしい数のソーラーパネルだろう。一般の人は長年にわたり、結晶シリコン太陽電池はガラス板にそっくりで、重く分厚く、非常に脆く壊れやすいというステレオタイプな印象を持っている。科技日報が伝えた。

 高効率の発電を保ち、好きなように折り曲げられる薄膜型結晶シリコン太陽電池はないだろうか。江蘇科技大学、隆基緑能科技股份有限公司、オーストラリア・カーティン大学の3者が協力し、このほど世界初となる高柔軟性で高出力重量比の結晶シリコンヘテロ接合太陽電池を開発した。これに関連する研究成果は国際的な学術誌「ネイチャー」に掲載された。

 江蘇科技大学科学技術研究院副院長の李陽教授は、「結晶シリコン電池は数十年の発展を経て、現在2つの技術的ボトルネックに直面している。一つ目は、大面積の結晶シリコン電池の光電変換効率が26%を突破できずにいることだ。二つ目は、現在先進的な結晶シリコン電池の厚さは通常150-180マイクロメートルで、水上太陽光発電、曲面屋根、衛星、宇宙ステーションなどの材料の重量または柔軟性に対して要求が高いシーンでの応用が困難なことだ」と説明した。

 結晶シリコン太陽電池は「サンドイッチ」構造になっている。中間はウエハ基板で、上下はそれぞれパッシベーション層、ドーパント接触層、導電層などで覆われている。うちウエハ基板の厚さは電池全体の99%以上を占める。研究者が努力して研究開発したウエハの厚さは最小50マイクロメートル、かつ表界面パッシベーションやドーパント接触生長などの新技術・新工程を開発し、厚さ57-125マイクロメートルの電池のエネルギー変換効率を記録的な26.06-26.81%にした。うち厚さ57マイクロメートルの結晶シリコンヘテロ接合電池の出力重量比は1.9ワット/グラムで、曲率半径は19mm、その出力重量比は市場で現在流通している商品の2-3倍になっている。

 李氏は取材に、「かつて薄膜太陽電池と言えば、非結晶シリコンか有機太陽電池を思い浮かべることが一般的だった。だが私たちが研究開発した結晶シリコン電池はコピー紙よりも薄く、巻くことができる上、薄膜電池よりも薄く、従来的な結晶シリコン電池よりも効率的だ」と述べた。

NEWS7 パンダの2大保護研究機関、2023年に34頭のパンダ繁殖に成功



 中国ジャイアントパンダ保護研究センターと成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地では2023年、計34頭のパンダの繁殖に成功した。中央テレビニュースが伝えた。

 ジャイアントパンダ国家保護研究センターの2大構成機関である両機関はこのほど、辰年の春節(旧正月、2024年は2月10日)を前に、新春テーマイベントを開催した。両機関で2023年に生まれたパンダがそれぞれの場所で大集合して「新春のあいさつ」をし、間もなく訪れる新春のおめでたい雰囲気を盛り上げた。

 調べたところによると、ジャイアントパンダ国家保護研究センターでは、共同建設の面で実質的な成果があった。両機関はパンダ飼育・繁殖、遺伝資源保護、疾病予防・対策などの科学研究及び成果応用における長年にわたる優れた成果を活用し、プロジェクトの共同研究を展開。また、科学技術指導サービスチームを結成し、ジャイアントパンダ国家公園の四川省、甘粛省、陝西省の各エリアで約20回にわたり科学技術指導サービス活動を実施し、ジャイアントパンダ国家公園の建設を支え、ジャイアントパンダ保護事業の質の高い発展を促進するため積極的に貢献した。

NEWS8 北京地下駅が保管用貸しロッカーを試験導入



 北京市の地下鉄会社である北京地鉄公司はこのほど、乗客の利便性をさらに高める目的で、観光地や交通ターミナルに近い駅に、保管用貸しロッカー運営サービス業者を試験的に導入した。現在、地下鉄1号線軍事博物館駅、10号線豊台駅、7号線歓楽谷景区駅など5駅の計9ヶ所にロッカーが設置され、試験運用が行われている。中国新聞網が伝えた。

NEWS9 春節連休の自宅訪問型ペットサービスが好調 8日で10万円稼ぐ人も


SNSのスクリーンショット。


 春節(旧正月、2024年は2月10日)連休が近づいて、故郷を離れて働く人々は続々と帰省の旅路についた。一方で、ペットを飼っている人は、帰郷に先だってペットをどうするかという「大切なこと」を考えなければならない。友達の家やペットショップに預かってもらうほかに、より柔軟な方法として「自宅に来て世話してもらうサービス」を選ぶ人がますます増えている。銭江晩報が伝えた。

 今年の春節連休に、この自宅訪問型のサービスはどれくらい人気なのか。

 浙江省杭州市 8日間で100件受注した人も

 浙江省杭州市で働く陳さんは、今年は飼い猫を杭州に残しておくことに決めた。「去年はわざわざ車を運転して実家まで猫を連れていって年越しをしたが、道がすごく混んでいて、本来なら6時間の道のりが12時間もかかり、人間も大変だったけれど、猫にとってはさらにつらかったろう」と陳さん。

 そして、「人間に飼われている猫は新しい環境への適応力が低い。慣れた場所に置いておいて、誰かに家まで餌をやりに来てもらうのが一番いい方法だ。杭州の猫預かりサービスは大体1日あたり100-200元(1元は約20.6円)で、春節連休に丸々預けると1千元にもなる。比較して見ると、費用という点でも猫の気持ちという点でも、家に来てもらうサービスの方に軍配が上がる」と続けた。

 陳さんは先週、同じ団地に住む数人のペットの飼い主と共にペットの世話をしてくれる近所の人を見つけた。春節(旧正月、今年は2月10日)から1日おきに計3回、餌をやりに来てもらうと約束した。

 陳さんは、「元々の値段は1回あたり50元だったが、人数が多いので、団体割引を適用してくれることになり、1回30元になった。春節連休の留守中の『猫問題』が90元で解決できて、とてもお得」と述べた。

 猫シッター 春節連休のニーズが最多 昨年は1日23件の注文も

 「これから猫ちゃんに餌をあげに行きます」。「猫シッター」の璇さんは自宅訪問サービスに先立って、飼い主にメッセージを送った。決められた場所から鍵を取り出し、シューズカバーをはいて、使い捨て手袋をはめ、消毒用アルコールを全身にスプレーする――これは璇さんが訪問サービスに先立って必ず行うルーティンだ。

 璇さんは続いて家の中の様子と猫の状態をチェックし、異常がないか確認し、それからエサを置き、水を取り替え、猫のトイレを掃除する。時間に余裕があれば、窓を開けて換気し、簡単な掃除を行い、猫としばらく遊ぶ。すべてのサービスを終えるまでの時間は約30分だ。家に入ってから出るまでの間、動画を何本か撮って飼い主に送ったり、飼い主とずっとビデオ通話していたりする。

 璇さんによると、春節連休期間中の訪問サービスは2キロメートル圏内なら1回あたり40元だ。家にいる猫が1匹増えるごとに5元ずつ加算する。薬を飲ませて欲しい、ブラッシングをしてほしいなど特別な要求があれば、相応の金額を加算するという。

 90後(1990年生まれ)の璇さんは昨年の春節からこの自宅訪問サービスを始めた。自分でも猫を飼っており、小遣い稼ぎにもなるので、今年も杭州にとどまって年越しをすることにした。1月中旬に自分の住んでいる団地のオーナーグループやSNSプラットフォームにサービス提供の情報を送ると、すぐに多くの注文が舞い込んできた。ざっと計算してみたところ、春節連休の8日間でペットオーナーの自宅を延べ約100回訪問し、少なくとも5000元を稼ぎ出すという。

 杭州出身の顧さんは璇さんよりもさらに「ベテラン」で、4年前からペットの自宅訪問サービスを提供している。顧さんは、「よそのお宅に行って猫をかわいがることができ、自分の猫に缶詰を買うお金も稼げる。自宅訪問サービスの仕事はペット好きにとって、楽しい副業だが、自分の休む時間を削る必要がある」と話した。

NEWS10 漢服を着れば蘇州の地下鉄が無料に!中国各地で春節の公共バス利用無料のサービス



 「春節(旧正月、2024年は2月10日)に江蘇省蘇州市で漢服を着れば無料で地下鉄に乗車できる」というニュースが最近、中国のネットユーザーの注目を集めている。

 蘇州軌道交通は今月3日、「中華伝統文化を発揚し、春節のお祝いムードを高めるべく、大晦日に当たる今月9日から17日までの9日間、中国伝統の漢服、または中国の少数民族の伝統衣装を着ている乗客は、駅の職員に無料で地下鉄に乗りたい旨を伝えることができる。職員が確認後、乗客は専用ゲートを通過して無料で乗車することができる。カードをかざしたり、QRコードをスキャンしたりする必要はない」と発表した。

 このニュースは、ネット上で大きな話題となり、多くのネットユーザーから、「いいアイデア。春節ムードが高まる」や「私は漢服を持っていないけど、着ている人を見るだけで楽しい気分になる」など、賛同する声が寄せられている。

 また春節が近づき、多くの地域が、地下鉄や公共バス、駐車場などを無料で利用できるサービスを打ち出しているため、チェックしておいたほうがよさそうだ。例えば、江蘇省宿遷市は、今月8日から17日までの10日間、市内を走る公共バスを一律無料にしている。また、無錫市でも9日から17日までの9日間、地下鉄1、2、3、4号線、及びS1線のほか、市内を走る公共バスが無料で利用できるようになる。乗車回数に制限はない。さらに、福建省福州市に至っては今月6日から5月6日まで、地下鉄や市内中心部を走る公共バスが平日午後5時以降と祝祭日が無料となる。

 また湖南省長沙市や陝西省咸陽市、江蘇省鎮江市、浙江省杭州市なども春節期間中、道路上にある駐車場などを無料で利用できると発表している。


オフィス