銘・精選


NEWS1 中日韓自由貿易圏 世界3位の経済ブロックになる




中日韓自由貿易協定(FTA)をめぐる交渉は、今年3月に第1回会合が行われたのに続き、6月18日には山東省威海市で自由貿易圏建設の関連問題について話し合いが行われた。話し合いでは主に自由貿易圏の意義、貨物貿易、サービス貿易、投資の問題が話し合われ、3カ国協力秘書処(事務局)の申鳳吉秘書長(事務局長)によると、中日韓自由貿易圏が成立すれば、15億人の人口と15兆ドルの国内総生産(GDP)を擁する共同市場が形成され、世界3位の経済ブロックが誕生する。地域経済の一体化を促し、3カ国の協力を進めるための着実な基礎固めになると、新華社が伝えた。




ある統計によると、2012年の3カ国のGDP合計は15兆ドルに達し、アジア全体の70%、世界全体の20%を占めた。また3カ国はいずれも世界の貿易大国で、12年の輸出総額は3兆4千億ドルに達し、世界全体の19%を占めた。




商務部(商務省)国際貿易交渉の兪建華副代表によると、中日韓3カ国は東アジア地域で経済力が最も強く、貿易と生産の連携が最も密接な3つの経済体であり、中日韓自由貿易圏を建設することは東アジア経済の一体化プロセスにとって里程標となる一大事件だ。中国政府は日韓政府とともに、自由貿易圏の建設を積極的かつ着実に進めていきたい考えだという。




話し合いでは参加者から、中日韓自由貿易圏交渉は内容が広い範囲にわたるもので、関税の軽減だけでなく、産業協力、貿易の利便化、基準の制定なども含めるべきとの意見が寄せられた。農業などの「敏感」な分野、交渉の進め方といった具体的な問題について、詳細に検討し、妥当な解決をはかるべきとの意見も出された。兪副代表は、交渉では開放レベルが高く、ルールや基準のレベルも高く、利益がおおよそ均衡する貿易の自由化・利便化合意の締結に向けて努力すると話す。また未来の3カ国の自由貿易圏をめぐる合意は、平等で相互利益の合意になると述べた。

中日韓自由貿易圏交渉は12年11月に正式にスタートし、今年3月には韓国・ソウルで初会合が行われた。第2回会合は今年7月に上海市で、第3回会合は年末に日本で行われる予定だ。




 




NEWS2 中国初の炭素排出権取引 深センで開始




約2年間の準備期間を経て、深セン炭素排出権取引がこのほど正式に開始された。業界関係者は、「これは中国の炭素排出権取引の試行が新たな段階に入ったことを示す。排出削減において市場メカニズムを発揮させるための中国政府の積極的な模索である」との見方を示していることを、新華社が伝えた。




炭素排出権取引とは、炭素排出量の総量を設定することで、企業・業界の範囲内で炭素排出権指標に対して「割当」を行う取引のことを指し、これにより省エネ・排出削減、温室効果ガス削減の目標を実現する。深センは全国初の7つの炭素排出権取引試行省・都市の一つだ。中国で初めて運行を開始した強制炭素取引市場は、6月18日の初日に8件の取引を行い、取引量が計2万1112トンに達した。最低取引価格は1トン当たり28元で、最高取引価格は1トン当たり32元となった。深センは635社の工業企業を、炭素取引市場に組み入れている。計画されている目標に基づき、この635社は2013−2015年に約1億トンの割当を獲得し、これらの企業の2015年の平均炭素強度は、2010年比で32%減となる。




中国国家発展改革委員会(発改委)気候変化対応司の蘇偉司長は、「これは深セン市の炭素排出権取引の試行が、画期的な進展を実現したことを示すものだ。これは中国炭素取引制度建設の歴史に、重大な1ページを書き込んだ」と語った。




中国初の炭素取引市場試行省・都市である上海、天津、重慶、湖北省、広東省などは、今後1年内に炭素排出権の取引を開始する。発改委は、「7つの試行省・都市で取引を開始後、一定の経験を蓄積した上で、最終的に全国炭素取引市場を構築することを目標とする」と表明した。




 




NEWS3 中国都市競争力ランキング 広東省が2年連続で首位に




「2013年中国都市分類優位ランキング」が18日に香港で発表された。中国大陸部の省・直轄市・自治区および香港・マカオ・台湾のうち、広東省が2年連続で総合競争力の首位となり、江蘇省が2位に、山東省が3位に入選した。香港はトップ3から除外され、5位となったと、中国新聞網が伝えた。




同ランキングは中国都市競争力研究会、香港理工大学公共政策研究所が共同作成した。広東省は今年も総合競争力で1位となった。香港は昨年の2位から5位に、台湾も昨年の4位から6位に順位を下げた。




成長の潜在力および持続可能な発展の成長競争力を反映するランキングにおいては、天津市が再び首位になった。10位に入選した台湾を除いた場合、トップ10はいずれも中国大陸部の地区となった。




今回のランキングにおいて、香港はその国際金融・貿易・船便・観光・インフォメーションセンターなどの優位により、中国10大資産創出都市ランキング、食品安全10良都市ランキングの首位に輝いた。




世界金融センターランキングにおいて、香港は今年も3位の地位を維持し、米ニューヨークが1位に、英ロンドンが2位になった。 しかし中国都市競争力研究会は、「過去10年間、香港経済の成長率が緩慢だった一方で、中国大陸部の経済は高度成長を実現した。香港と中国本土の都市の開きが縮小し、同時に香港の大陸部都市に対する経済影響力が低下した。香港の国際的な地位は、中国大陸部の都市による強い脅威にさらされ始めている」と分析した。




中国都市競争力研究会の桂強芳会長も同日の記者会見で、「香港の競争力の研究をスタートさせ、香港中長期競争戦略計画を制定し、自らの優位を維持する差し迫った需要がある」と語った。 1998年に香港に設立された民間学術機関である中国都市競争力研究会は、毎年定期的に自ら作成したGN評価指標体系を使い、各地の優位について格付けを行っている。




 




NEWS4 西部最大のソニー直営店が成都にオープン




世界的電子機器メーカー、ソニーの中国大陸部で8店目となる直営店が22日、成都市にオープンした。これで成都市のソニー直営店は2店となった。営業面積は400平方メートル以上で、西部地域最大の直営店であると、成都日報が伝えた。

   成都市に最初のソニー直営店がオープンした際、アップルも西部市場での影響力を高めるため、すぐに続いて同市に直営店をオープンした。業界関係者は西部最大のソニー直営店のオープンにともない、他の大手電子機器メーカーも西部市場への関心を高め、成都市はその巨大な波及効果と経済的地位によって大手電子機器メーカーが西部でのシェア拡大のために争う地になると指摘する。

   西部最大のソニー直営店は成都市中心部の銀石広場に位置する。営業面積は400平方メートル以上で、1000種以上のソニー製品を展示。全ての製品を試用、体験、比較できる。

ソニー側は「IT企業は様々な方法で市場の突破を図る。成都市は西部の中枢とし

て西部地域全体に対して極めて強い波及効果を持つ。このため西部市場に力を投入

し、直営店やハイエンドイメージ店の開設によって、西部地域におけるブランドイ

メージと顧客満足度を高めるIT企業が増えている」と指摘した。




 




NEWS5 人民元関連ニュース




① 人民元の海外進出が加速 新たな経済成長源




中国の中央銀行・中国人民銀行と英国の中央銀行・イングランド銀行は英国のロンドンで現地時間の22日、2千億元/200億ポンド規模の二国間通貨交換協定を締結したことを明らかにした。人民銀の指摘によると、協定締結は海外市場における人民元利用の促進にプラスとなり、また貿易と投資の利便化にもプラスになる。ここ数年来、国境を越えた貿易における人民元建て決済や通貨交換などの措置が推進されるのにともない、人民元の海外進出のスピードが加速していると、人民日報が伝えた。




人民銀関連部門の責任者によると、国境を越えた貿易における人民元建て決済は2009年7月に上海市、広東省など4カ所でテスト運営がスタートし、現在では実施範囲が全国に拡大している。海外とのモノやサービスの取引状況を示す経常収支だけでなく、資本収支においても人民元建て決済業務が秩序よく推進されている。2010年8月から、海外の中央銀行、人民元建て決済取り扱い銀行、人民元業務取り扱い銀行などの各種金融機関が、人民元によって中国の銀行間債権市場に投資することが可能になった。11年には、国境を越えた人民元業務の対象範囲が中国からの対外直接投資、海外企業による中国への直接投資、海外プロジェクトにおける融資にも広がった。

ここ3年あまりの間に、国境を越えた貿易・投資における人民元建て決済業務は秩序よく発展し、決済の規模が著しく拡大され、海外での人民元の取り扱い規模が増加を続けている。テスト運営スタートから今年4月末までの間に、全国で処理された経常収支における人民元建て決済額は6兆8千億元に達した。今年1-4月は1兆3千億元で前年同期比72%の増加だった。また全国で処理された国境を越えた直接投資における人民元建て決済額は5470億元で、うち今年1-4月は1106億元だった。




② 人民元国際化指数が49%上昇 12年




中国人民大学国際貨幣研究所がこのほど発表した「人民元国際化報告2013年」によると、昨年第4四半期(10-12月)末現在、人民元の国際化指数(RII)は0.87ポイントに達し、前年の0.58ポイントから49%上昇した。同期の米ドルの国際化指数は52.34ポイントで、前年の水準を維持した。その他の主要通貨の国際化指数は軒並み低下し、ユーロは23.60ポイント、日本円は4.46ポイント、英ポンドは3.98ポイントとなった。

同報告の分析によると、国内のニーズと中国が現在置かれている経済発展の実情を踏まえて、現段階では「貿易黒字--資本流出」という人民元の国際化実現の道を堅持することが必要だという。




③ 人民元の国際化 円に迫る水準へ




中国人民大学学長、中央銀行(中国人民銀行)金融政策委員会委員の陳雨露氏が率いる専門家チームは16日、「人民元国際化報告書2013」を発表した。陳氏は同報告書について、「人民元国際化指数は昨年に前年比49%増となり、人民元国際化の進展が高度成長期に入った。力強く推進され、適切な措置が講じられれば、人民元国際化の程度は円やポンドに急速に迫ることができる」と語ったことを、新京報が伝えた。




■BRICs、ラテンアメリカ、アフリカ連合が突破口に

陳氏は、「昨年第4四半期に、人民元国際化指数は前年比49%増となった。しかし人民元国際化指数はわずか0.87であり、これは人民元国際化の進展が高度成長期にあるが、世界における使用の面ではまだ長い道のりを歩まなければならないことを意味する」と指摘。「中国はASEAN+3、上海協力機構、BRICs、ラテンアメリカ、アフリカ連合など多くの経済体を突破口とし、二国間貿易もしくは地域貿易などの手段により、国際貿易における人民元決済の機能を強化し続け、人民元国際化指数の記録を更新することができる」と述べた。

陳氏はさらに、「ラテンアメリカ、アフリカ連合、日韓などとの貿易で人民元決済を増やした場合、人民元の国際化指数は円やポンドに迫り、世界通貨クラブの新たな新興経済体のメンバーになる可能性がある。力強く推進され、適切な措置が講じられれば、人民元国際化の程度は円やポンドに急速に迫ると信じている」と説明した。




■二国間貿易の人民元による決済

陳氏はまた、「人民元国際使用水準と国際化進展には、▽企業の貿易における人民元決済の意欲・能力不足▽金融機関の国際化が貿易活動に遅れを取っている▽外国為替市場における人民元と外国通貨の直接両替の規模が小さい▽人民元の世界使用の利便性が低い??といった障壁が、依然として存在している」と指摘した。

そのため同報告書は、「短期的には二国間貿易の人民元による決済を積極的に推進し、直接投資の拡大、自由貿易区の設置、その他の提携メカニズムにより、人民元を貿易決済通貨とすることを促すべきだ。同時に国内金融機関の、貿易関連の人民元建て貸付業務などの発展を力強く促すべきだ」と提案した。




 




NEWS6 アジア太平洋が来年北米を抜き世界で最も富豪の多い地域に




香港・文匯報によると、キャップジェミニとカナダロイヤル銀行の報告では、世界で最も富豪の多い地域、そして最も豊かな地域が依然北米であることを示しているが、キャップジェミニのJean Lassignardie氏は、来年にはアジア太平洋地域が北米を再び抜く可能性が高いと指摘していることを中国新聞網が伝えた。




■北米とアジア太平洋の激しい首位争い




報告によるとアジア太平洋の富豪の資産は2011年に1.1%減少したが、2012年には12.2%増加。総資産は12兆ドルに達し、世界最大の増加幅を示

した。北米の富豪の昨年の総資産は12兆7000億ドルで、11.7%の増加だった。

北米は2011年に富裕層の最も多い地域の座をアジア太平洋に奪われたが、2012年には373万人でアジア太平洋の368万人を抜き、首位に返り咲いた。富豪の総資産も12兆7000億ドルで、12兆ドルのアジア太平洋地域を上回った。




■アジア太平洋の富裕層の資産は年平均9.8%増




世界の富豪の投資可能資産は2015年に55兆8000億ドルまで増加すると予測する。その原動力の中心となるのがアジア太平洋地域の富豪だ。アジア太平洋地域は2014年に再び北米を抜き、富裕層が最も多い地域、富裕層の資産が最も多い地域となり、年平均9.8%の伸びを示すと予測される。2015年にはアジア太平洋の富裕層の資産は15兆9000億ドルに達する。

また、シンガポールは昨年富豪の人数が10.3%増加して10万1000人になり、資産も11.5%増加して4890億ドルに達した。これは主に株式市場の力強いパフォーマンスとGDPの小幅な成長によるものだ。インドネシア、オーストラリア、中国大陸部、ニュージーランド、タイなどアジア太平洋地域の他の多くの国でも富裕層の人数が2ケタの伸びを見せた。




 




NEWS7 2012年の日本企業の対中投資は増加




中国日本商会が編纂した「中国経済と日本企業2013年白書」(白書)の記者会見がこのほど北京で行われ、「白書」によると、2012年の日本企業の中国への投資は引き続き増加する傾向を見せており、投資の重点は製造業となっている。同時に日本企業は引き続き中国市場を重視し、中国の人口高齢化の「シルバー産業」がもたらす巨大なビジネスチャンスなどを楽観視していることが明らかになったと人民網が伝えた。




■日本企業の対中投資は引き続き増加




2012年の中国の外資誘致が実施ベースで3.7%減少する中で、日本企業の対中投資は逆に16.3%増加している。投資分野を見ると、製造業が依然として日本企業の投資の重点であり、日本貿易振興機構が2012年10月から11月にかけて行ったアンケート調査によると、52.3%の日本企業が引き続き中国での業務を拡大すると答えている。




■「中国工場」から「中国市場」へ、巨大な市場の魅力を注視




「白書」によると、日本企業は引き続き中国の生産基地への投入や建設の強化を重視すると同時に、中国の巨大な市場の魅力へと注目が移りつつある。地域分布から見ると、沿海地区が引き続き日本企業の注目の重点となっており、上海、江蘇省、浙江省の3カ所は産業の集中度が高く、産業チェーンが整備されているという優勢や、生産と販売の潜在力が評価され、華南と華北地区がそれに続く。広大な中西部地区について日本企業は、沿海地区の産業がこうした地区に移転するには時間がかかると見ており、中西部の人的コストの優勢がいつまで続くかが懸念材料となっている。




■中国の「シルバー産業」に注視 医療機器などの新興産業が重点か




中国の一般大衆の健康意識の向上や高齢化、医療制度改革などにともない、中国の医療機器市場は急激に発展。データによると、2000年から2010年までの中国の医療機器市場の平均成長率は28.5%に達しており、世界平均の8%という成長スピードを大きく上回っている。

2013年の「白書」では、医療機器産業が新たな成長業界として挙げられており、日本企業の「シルバー産業」に対する重視を表している。この巨大なパイを目の前にして、日本企業が新たな投資攻勢をかける可能性もある。




■人件費の向上が中国の日本企業の経営に影響




日本貿易振興機構が行った企業アンケートの結果によると、2010年以降、中国の日本企業の経営は一貫して低迷を続けている。 経営の低迷の原因について、回答企業のうち84.4%が中国の人件費高騰を収益に影響を与える要因にあげている。




 




NEWS8 テレビ価格、中国企業が日系企業を上回る




ソニー、パナソニックといった日系ブランドはハイエンドのイメージで、製品価格も中国ブランドより遙かに高かった。だがスマートテレビが人気の現在、この状況は一変し、中国企業のテレビが日系ブランドよりも全面的に高くなりつつあることを北京商報が伝えた。




■日系企業は低価格でシェア獲得を図る




すでに北京の多くのテレビ売り場では32インチから55インチまで創維、康佳といった中国の大手ブランドがソニーやシャープの値段より高くなっており、清華同方でさえ日系企業の価格に並んでいる。こうした変化が生じた理由について店員は、現在日系企業が低価格路線でシェア拡大を図る一方で、中国企業はハイエンド戦略に着手したことを挙げた。中国企業の製品価格が高いのは日系企業とは比べものにならないほどスマート化を進め、付加機能が非常に高いからだ。

家電アナリストの梁振鵬氏は「スマートテレビは当初は高機能の使用感が非常に劣り、スマートテレビかどうかは消費者にとって大きなポイントではなかった。近年は使用感が次第に改善され、映像を見るのもネットサーフィンも大変素早く手軽になり、現在ではAndroidなどのOSを搭載するのが薄型テレビの標準となっている。だが日系企業のいわゆるスマートテレビはせいぜいネットにつながるだけで、通常の製品はOSすら搭載せず、コンテンツやアプリケーションを拡充できない。日系製品は技術と音響効果のみを重視し、スマート分野の取り組みは大きくない。こうした違いによって競争で優勢を失い、低価格路線でシェアを獲得するほかなくなった」と指摘する。




■部品面の優位を失う




テレビ市場の競争は資源の全面競争だ。薄型テレビは初期は日系企業が搭載チップ、パネルなどのコア技術で優位にあったうえ、ブランドの評判も加わり、中国企業はずっと追いつけなかったが、近年では、日系企業自体の優位が弱まり続けている。例えばソニーはチップ技術で優位にあるが、スマートテレビチップ市場での業績はいまひとつ。スマートテレビチップの二大陣営は現在インテルとARMだ。インテルはチップの構成、製造、組み合わせの全てを掌握している。ソニー、サムスン、LG、シャープなど大手メーカーのスマートテレビは例外なくインテルのテレビチップを採用している。かつて脚光を浴びたプラズマテレビは液晶テレビの時代では自ずと優勢にない。業績が最も良いシャープでも4K、OLEDなどの製品への取り組みは大きくない。沈滞した日系企業と比べ、中国や韓国の企業は部品事業で素早い動きに出ている。中国企業TCLはすでにパネル事業を立ち上げ、創維なども出資を通じて部品面の優勢を保っている。




■シェアを拡大する中国企業




テレビ事業の不振は日本の家電企業の足を引っ張っている。2012年度に黒字転換したのはソニーだけで、シャープやパナソニックの業績に大きな改善はなかった。ソニー中国法人の栗田伸樹社長は中国テレビ市場からの撤退はないと断言するが、新製品開発は減速し、中国市場での売上も減っている。シャープは中国市場でテレビのみに頼るのは止めると表明。パナソニックはプラズマパネルへの投資ミスにより、すでに脇に追いやられている。日系テレビの「撤退」は中国テレビブランドにとってシェア拡大の機会となった。創維集団の楊東文社長は、ソニー、シャープ、パナソニックなど日系企業が新興国を中心に海外市場でのシェアを急速に減らし、その大部分を韓国企業や中国企業に奪われていることについて、創維にとってもハイエンド市場に力を入れる最良のタイミングだと指摘した。TCL集団の李東生会長も「スマートテレビは中国企業に追いつき追い越せの重要な機会を与えた。今年前半にわれわれは日系テレビのシェアを少なからず奪った」と表明した。




 




NEWS9 日本の経済発展支えた産業スパイ、次のターゲットは新興国




2013年6月18日、第二次安倍内閣の発足以来、日本経済は長年の低迷を覆し、高度成長の勢いを見せているように見える。しかしアベノミクスの効果がどれほど続くかについては、依然として多くの疑問が存在する。何はともあれ、日本は依然として世界3位の経済体であり、その経済力は侮れないと、広州日報が伝えた。




歴史を振り返ると、日本が敗戦後の廃墟からわずか20数年間で世界2位の経済国になり、この地位を40数年に渡り維持できた一つの重要な原因として、日本が他国の経済・科学技術情報を収集・吸収し続けたことが挙げられる。言い換えるならば、日本経済の奇跡の裏側には、日本の産業スパイの姿が隠されていたというわけだ。




■産業情報の収集、欧米の科学技術に注目




日本は1962年に特別教育センターを設立し、公式名を工業保護学会とした。しかしその実質は産業スパイの訓練機関であり、多くのビジネスマンを引きつけた。これは日本の産業スパイ重視を十分に裏付けるものである。

1987年に解読されたCIAの報告書によると、日本の情報機関の優先的目標は、石油や食料を含む海外の原材料に関する情報、そして米国・欧州の技術および科学発展に関する詳細情報の2点。同報告書によると、日本の全情報機関の80%が米国と欧州に使用されており、ハイテクに集中しているという。日本のスパイが収集した情報のうち85−90%が産業関連であり、そのうち圧倒的多数が特許技術だ。例えば日本の米国を対象とする産業スパイ活動の重要な成果の一つは、チップ産業で、日本政府とビジネス界は1970年代後半より、この産業に狙いを定めたことにより、この1MBメモリチップ市場で、日本は1988年に85%のシェアを占めたが、米国の市場シェアは8%に激減したとCIAは予想している。




■官民の情報収集網




1970−1981年にフランス情報局の局長に就任したピエール・マリオ氏は、日本の産業スパイの能力について、「日本は技術・工業のスパイ活動を常に行っている。通商産業省は世界各国に、情報収集を担当する情報ステーションを設置していたようだ」と指摘した。1982年にフランス情報局の局長に就任したピエール・ラコステ氏は、「通商産業省は大規模な情報収集活動を行っており、収集された情報は信じがたい内容だ。通商産業省と日本貿易振興機構(ジェトロ)は世界の情報ステーションから、毎日政府に50万件の情報を送っていた」と語り、またカリフォルニア大学サンディエゴ校のチャルモス・ジョンソン教授は1985年、「ジェトロは世界59カ国に75の事務所を構えており、そのうち25の事務所は外国の主要都市に設置されている。海外に駐在するスパイは270人に達し、東京本部には1200人の情報アナリストがおり、その規模は世界クラスの情報機関に劣らない」と分析した。

1980年代にウォーターゲート事件で有名になった米国人記者のボブ・ウッドワード氏は著書「ヴェール」の中で、日本企業の産業スパイ活動を、「日本企業の子会社は真空掃除機のようであり、技術・時事雑誌、工業・科学会議の学術報告、さらにはディナーやゴルフ場での談話から情報・データ・文書を収集する。そのうち一部の企業の情報活動は非常に頻繁だ。例えば三菱の諜報員は、マンハッタンの高層ビルの2フロアーを借り切っている。日本の産業スパイが、あなたの身辺にも潜んでいるかもしれない」と示した。




■輝かしい成果




日本の産業スパイ活動は、米国の大学に派遣した留学生や学者を利用し、米国の学術機関の科学技術研究情報を収集している。大学バークレー校のジョンソン教授は1980年代に、「カリフォルニア大学の日本人留学生は私に、サンフランシスコの日本国領事館の職員が、生物科学技術に関する情報を報告するよう指示されたと語った。カリフォルニア大学はこの分野で、世界トップの地位を占めている」と語った。

米オハイオ州Cleveland Clinicに勤務していた日本人学者の芹沢宏明氏と岡本卓氏は1999年6月に辞職・帰国し、日本理化学研究所に転勤。米国は2年後、この2人の日本人学者が同病院の情報をすり替え、アルツハイマー病の遺伝子に関するサンプルを盗み出し、日本理化学研究所に引き渡したと糾弾した。




■現在は新興国が標的に




文部科学省と経済産業省は2001年より、遺伝子・ナノテクノロジーなどの最先端分野の情報収集を強化するため、大学および産業研究者の中から「協力者」を選び出し、技術開発関連の情報収集を要求した。

日本科学技術の最高権力機関である日本総合科学技術会議もまた、10数人の一線で活躍する研究者と契約を交わし、民間コンサルティング会社に主要国の科学技術戦略・政策の動向の調査を依頼した。

文部科学省は2003年に独立行政法人理化学研究所を設立し、名古屋大学大学院理学研究科研究科長でノーベル化学賞受賞者の野依良治氏が、センター長に就任した。各種データバンク、情報網、個人との連絡を通じ、日本が重点的に発展させるべき分野、講じるべき措置などを分析・選択している。

日本の産業スパイ活動は一貫して明確な目標を持ち、異なる時期に異なる重点分野・目標を設定してきたことが分かる。1970−80年代の重点は電子科学技術産業で、その後は遺伝子やナノテクノロジーなどの新興産業に重点が移された。1970−80年代の産業スパイの主な対象国は米国や西欧などの先進国であったが、現在は中国などの新興の大国が重点目標になろうとしている。




 




10 インタビュー 貴方の部下は上司をどのように見ているか?




日系中国社員に向け、仕事のあれこれインタビューをしています。ぜひ皆様の声を聞かせて下さい。

今回はサービス企業に所属の現地社員様にお話を伺いました。

























































[Q.1]

日本人上司の優れたところがたくさんあると思います。一番よかったのは?

[A.1]

何事にもきっちりしていると思います。

[Q.2]

日本人上司のよくないところを一つだけ言うと?

[A.2]

:細かすぎます。

[Q.3]

日本人上司に点数を付けてください。(5 点満点)

[A.3]

3点

[Q.4]

日本人と一緒にお仕事しながら一番よかったことは?

[A.4]

仕事の優先順位を考えるようになったこと。

[Q.5]

社内で、日本人社員と中国社員がどうしても合わないところがあるとしたら何?

[A.5]

細かいのがよくもあり、悪くもあると思います。





11 中国語教室 中国人との魅力的な中国語会話のために 稲盛和夫名言




京セラや第二電電(現・KDDI)などを創業し、日本航空(JAL)の名誉会長を務めたと共に、「京都賞」という国際的な顕彰事業を行う稲盛財団を設立。また、中小企業経営者を育成する稲盛塾長を務めるなど、広範な活動を続ける稲盛和夫氏、中国人の中でも人気が高く、毎年の講演会には中国の実業家だけでなく、一般の中国人にとっても魅力を感じる。皆様もこのような中国語で部下達と会話できれば、人気アップに間違いありません!





Qieduanguhuorenxinde“sandu” ①

 切断蛊惑人心的“三毒” ①





人を惑わせる「三毒」をいかに断ち切るか ①





shangshu  gushi zhong de“fengmi” shi  zhi manzu  renlei  yuwan de gezhonggeyang

 上述     故事  中  的“蜂蜜”  是   指 满足   人类   欲望 的 各种各样

de  kuaile he  xiangle。 Er dengdai lvren luoxia de“long”,shi renmen xinzaozhiwu,

的   快乐 和  享乐。  而  等待 旅人 落下 的 “龙”, 是 人们   心造之物,

ta  rushi  yingshe renmen choulou  de sixiang he yuwang。

它  如实   影射  人们   丑陋   的  思想 和  欲望。





蜜とは、人間の欲望を満たしてくれるさまざまな快楽のことでしょう。

そして人間が落ちてくるのを待っている竜は、人の心が作り出したもの。

いわば人間が抱くみにくい思念や欲望をそのまま投影したものなのです。





Honglong biyu naonu, jiushi “chen”,heilong biyu  yuwang,jiushi “pin”,

 红龙  比喻 恼怒, 就是   “嗔”,  黑龙  比喻  欲望, 就是“贫”,

lanlong biyu  ijdu, zenghen , faxie buman, jiushi“yuchi”。 Fojiao chengzhe“pin

 蓝龙 比喻  嫉妒,  憎恨,   发泄 不满,  就是“愚痴”。 佛教  称这 “贫,

chen,chi”wei“sandu”。Santiao elong jiu yinyu zhe sandu。 An  shijia  de shuohua

 嗔, 痴” 为 “三毒”。  三条   恶龙 就 隠喻 这 三毒。 按  釋迦 的 说话,

zhe jiushi “zaota rensheng”de  sanda yaosu。 Ju  shuoren de fannao you 108  zhong

这 就是  “糟蹋  人生”  的  三大  要素。 据   说人  的 烦恼  忧 108 种

zhi duo,tebie shi  qizhong de “pin,chen,chi”zhe  sandu,shi shiren tongku

之 多, 特别 是  其中   的 “贫, 嗔, 痴” 这   三毒, 是 使人 痛苦

bu kan de“yuanxiong”,shi sisi  chan zhuren xin,buken xuyu  tuoli de“dusu”,

不 堪 的  “元凶”,  是 死死  缠  住人 心, 不肯 须臾 脱离 的“毒素”,

renmen jishi  xiang  baituo  tamen zongshi  baituobuliao。

 人们  即使  想    摆脱   它们  总是    摆脱不了。





つまり赤い竜が「怒り」、黒い竜が「欲望」、青い竜は妬み、そねみ、恨みといった「愚痴」で、この三つを仏教では「三毒」といいます。

三匹の竜とは三毒のことであり、お釈迦さまいわく、それこそが「人生をダメにする」要素なのです。欲望、愚痴、怒りの三毒は、百八つあるといわれる煩悩のうちでも、ことに人間を苦しめる元凶であり、また逃れようとしても逃れられない、人間の心にからみついて離れない「毒素」といえましょう。





Ren zhe zhong dongwu,meitian  meiri dou yao shou zhe“sandu”de yingxiang naizhi

人 这 种    动物,    每天   每日 都 要  受  这  “三毒”的  影响  乃至

kongzhi。Xiang bi bieren shenghuo dei geng hao,xiang zaori  chu  ren toudi。

控制。   想  比 别人  生活   得  更  好, 想  早日  出   人  头地。

Zhe  yi lei  wuyu,mingli yu qiancang  zai  mei ge ren de  xinli。Dang zhe zhong

这   一类  物欲,名利 欲  潜藏    在   每 个 人 的  心理。当  这   种




“yuwang”wufa  shiixian shi,jiu  zhuan wei“fannu”, weishenme  ziji  bu neng

 “欲望”  无法  实现  时, 就  转   为 “烦怒”,    为什么  自己 不 能

ru yuan yi chang?tongshi you fanguolai “duji” na  xie you qian youming de ren——

如 愿 以  偿?  同时  又  反过来  “妒忌”那 些  有 钱   有名  的  人——

da duo shu ren dou hui shou shangshu qingxu de zhipei  he baibu。

大 多 数  人 都 会  受   上述   情绪  的 支配  和 摆布。





たしかに人間というものは、この三毒にとらわれて日々を送っているような生き物です。

人よりもいい生活をしたい、早く出世したい。

こういう物欲や名誉欲はだれの心にもひそんでおり、それがかなわないと、なぜ思ったとおりにならないのかと怒り、返す刀で、それを手に入れた人に嫉妬を抱くーーたいていの人はこういう欲に四六時中とらわれ、振り回されています。





Zai zhe yi dian shang,jiushi xiaohai,yinger ye haobuliwai。 Na wo de suner lai shuo,

在 这 一 点  上,  就是 小孩,  婴儿 也 毫不例外。 拿 我 的 孙儿 来 说,

dang wo tengai qi zhong yige,ling yige  mashang louchu  duji  de  jingshen。

当  我  疼爱 其 中  一个,另 一个   马上   露出  妒忌 的   精神。

Cai liang san sui  de haitong, jiu yijing xiang daren yiyang,shou dao  le fannao de duhai。

才  两 三  岁 的  孩童,  就 已经  像  大人 一样,  受 到 了 烦恼  的 毒害。

Dangran, yuwan he fannao shi renlei shengcun de yuandongli,buke yigai  fouding。

 当然,    欲望 和  烦恼 时人类  生存   的   原动力, 不可 一概  否定。

Danshi tamen tongshi you jvyou “jvdu”, yibuxiaoxin,jiu hui rang ren xianru tongku

 但是  它们  同时 有  具有 “剧毒”, 一不小心,就 会  让 人  陷入  痛苦

he jiaolv, shenzhi duansong le ren de yisheng。

和 焦虑, 甚至    断送  了 人 的  一生。





これは子どもや赤ん坊でも、さほど変わることがありません。私の孫たちにしても、一方をかわいがると、もう一方はすぐに嫉妬の素振りを見せます。

すでに二、三歳で一人前の煩悩の毒されているのです。

むろん欲望や煩悩というのは、人間が生存していくためのエネルギーでもありますから、それをいちがいに否定するわけにはいきません。

しかしそれは同時に、人間を絶えず苦しめ、人生を台無しにしてしまいかねない猛毒も有しているのです。




 



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