銘・精選


NEWS1 日本企業は保守的な考え方で人材を浪費している




ドイツの放送メディアのドイチェ・ヴェレが2日に伝えたところによると、日本の若者の多くはキャリア発展の希望を抱いて海外に留学するが、学業を終え、胸に情熱をいっぱいにたたえて帰国すると、日本企業の極めて保守的な考え方にぶちあたることになる。入社したその日に感じるのは、多くの場合「失望」だということを、「環球時報」が伝えた。




同メディアが紹介した日本のある若者の話によると、多くの日本企業は若者の経歴が「普通の」日本における経歴であることを求めながら、国際交流の技能を備えていることも同時に要求する。だがこれは非常に狭量な人材資源管理の構想だ。日本の企業は若者にルールを守ることを求め、会社が必要な時しか各自の個性を発揮することを望まない。

同メディアの指摘によると、このような人材雇用の考え方は、日本が今直面する変幻自在の世界貿易環境やビジネス環境で必要とされる素養とは相反する。今年3月、日本の安倍晋三首相は環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉に参加することを明らかにするとともに、日本の市場を一層開放し、よりよい経済発展のチャンスを提供するとした。だが多くの日本企業はこのような考え方をしていない。




2012年3月、日本の東京にある人材紹介会社ディスコキャリアエージェントが行った調査によると、回答企業のうち海外留学の経験がある求職者を採用したいと答えたところは4分の1にも満たなかった。有名な大企業でも、「海外組」に門戸を開きたいとしたところは4割に満たなかった。先輩たちが「出る杭は打たれる」となったのをみて、若者の多くは実家の近くで進学するようになり、海外に留学する人は減少した。東京にある津田塾大学のクリス・バージェス准教授によると、日本の企業は人材を浪費しているという。




 




NEWS2 成都は経済的繁栄の時期




ノーベル経済学賞の受賞者であり、「ユーロの父」とも呼ばれるロバート・マンデル氏(米コロンビア大学教授)は6日、2013年フォーチュン・グローバル・フォーラムのシンポジウム「成都の新たな未来」に出席し、「成都の夢と中国西部の発展」と題するスピーチを行った。マンデル氏はスピーチの中で、「成都は近年、投資と輸出の急増に伴い、経済的繁栄の時期を迎えている」と指摘したことを新華網が伝えた。

マンデル氏のスピーチの要旨は次の通り。




成都における電子情報産業の発展は突出している。「中国第4のIT都市」である成都では、この電子情報産業が高い競争力を誇る強みとなるだろう。成都のハイテク産業は、都市全体の発展の目玉であるばかりでなく、外資誘致の重要産業でもある。ハイテク産業の発展はまた、労働力の質向上にも役立つ。都市化建設は、成都の発展において重要な役割を果たしている。成都の発展モデルは中国にとって重要な意義を持つ。成都は中国の衛星都市発展の模範になるだろう。




成都が持つ魅力の1つに、豊富な資源がある。成都は人文・自然が調和的に共存しているだけでなく、沿海都市と比べて労働力コストが安い。これらの要素に惹かれ、多くの企業が成都に入居している。中国国家情報センターは2010年、マンデル氏と中国の経済学者・●以寧(●はがんだれに「萬」)氏が課題グループの責任者を担当した研究報告を発表した。同報告は、「成都は今や、西部大開発をけん引する都市、中国内陸部の投資環境模範都市、新型都市化の道をリードする重要な都市となった」との見方を示した。




 




NEWS3 日本三大自動車メーカー 中国での販売が回復へ




日本の三大自動車メーカーは4日、今年5月の中国での自動車販売台数が増加に転じたことを明らかにした。昨年末の日本関連の抗議デモで日系車の需要が冷え込んで以来、三大メーカーがそろって販売台数の伸びを達成したのは同月が初めてとなることを「新京報」が伝えた。




トヨタの販売台数は7万9千台で前年同月比0.3%増加した。日産自動車は10万2990台で同2.0%増加し、ホンダは5万4577台で同4.7%増加した。三大メーカーによると、最近発売した新車種の売れ行きが好調なこと、スポーツ用多目的車(SUV)の需要が旺盛なことから、5月の販売台数が前年同月を上回ったという。




 




NEWS4 中国の日本車販売、逆境ながら成長 背景に両国の「先行き好感」




中国でこのほど撤退が噂されている日本車は、依然として先行きは不透明なものの、決して足踏み状態ではなく、むしろ逆境の中で成長を続けていると、中国商報が伝えた。




中国では今年に入り、日本車に関する記事がたびたび新聞各紙の第一面を飾った。日本の自動車大手は主力製品をこぞって発表すると同時に、マーケティング戦略やサービス内容を強化し、釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題の影響をもろともしない存在感をアピールしている。また業界内でも、高級ブランドの国産化や工場新設などを進めており、巻き返しを狙う日本車の覚悟がうかがえる。

中国の自動車市場には依然として大きな伸び代があることは紛れもない事実だ。しかし拡大を続ける背景にある最も重要な要因はやはり、中日関係が長期的には上向くとする両国自動車企業の経営層の一致した見方だ。これは一切の協力と発展の基盤となるもので、両国の自動車企業の経営層がこうした基盤に対し自信を抱いているのは明らかだ。




■中日関係の見通しを「慎重に楽観視」




日産自動車の高級ブランド「インフィニティ」に続き、ホンダの高級ブランド「アキュラ」も国産計画を発表した。新ブランドの導入以外に、ホンダは6月にも説明会を開き、中国向けに設計したエンジンやトランスミッションなどパワートレーン(伝動機構)3型を発表する見通しだ。ホンダの中国合弁会社「広州本田」の第3工場も近く着工され、今後の生産台数は72万台に達する見込み。




このほか、日産の中国合弁会社「東風日産」の大連新工場の建設が急ピッチで進められている。トヨタ自動車は5月末、中国の民営電池メーカー「湖南省科力遠新能源」(本社・湖南省)と、ハイブリッド車(HV)向け車載電池を生産する合弁会社を設立した。日本の自動車企業は中日関係悪化のあおりを受けながらも、中国市場での発展戦略を断固として推し進めていることが、こうした活発な動きから見て取れる。




市場競争よりも、政治の変数の方が日本車の発展に明らかに影響を与えている。しかし日本の某自動車企業の幹部はこのほど記者の取材に対し、「日中間の摩擦の解消は短期的には難しいが、長期的に見れば両国関係がさらに悪化する可能性は低い」と楽観的な見方を示した。日本の自動車企業が依然として協力関係の継続に自信を抱いている背景には、長期的な先行きに対するこうした楽観的な見方がある。




過去数年間、政治的な要因が両国の経済協力を妨げる障害となったことはない。数年前は、中国は日本最大の貿易相手国で、貿易額は年々過去最高を更新していた。こうした複雑で深い経済関係のもと、「釣魚島海域で軍事衝突が起こることはあっても、戦争に発展することは絶対にない」との推測も説得力を帯びてくる。




現在、日本車の中国での生産台数は400万台を超えている。この数字は年間数百億元の税収と数十万人の雇用を意味する。もし事態が収拾不可能な状況に陥り、日本企業が中国から撤退したとすれば、それは両国にとって致命的な痛手となる。




■中国市場は手放せない




中国の日系企業で政治問題のあおりを受けるのは、自動車業界だけではない。近年、日本経済の「稼ぎ頭」となっているソニーやパナソニック、シャープなど家電大手も軒並み巨額の赤字を計上し、空前の苦境に立たされている。こうした中、中国市場で利益を挙げることができなければ、これら日本企業は倒産の危機に直面する可能性がある。




自動車業界の状況はなお楽観視できるが、「中国市場を取れば天下を取れる」という傾向はすでに火を見るより明らかだ。これまで国産化をしぶってきた日系高級ブランドも今はドイツ車に大きく水をあけられ、爆発的成長を見せる中国高級車市場の好機を逸している。現在、インフィニティ、アキュラの国産化発表には、日本車が問題の深刻さを意識しつつあることを物語っている。




まもなく行われるホンダの説明会では、中国市場向けに設計したパワートレーンが3型発表されるとして注目を集めている。日本の自動車企業が中国市場向けにパワートレーンを開発したのは初めて。さらにホンダが中国向けに開発した新車種「凌派(クライダー)」もほぼ同時期に発売される。こうした動きはいずれも中国市場を重視する日本企業の姿勢を示している。




中国ではすでに、日本車は耐久性に優れサービスが良いというイメージが出来上がっている。北京・上海・広州などの大都市では初めての自動車購入から2台目、3台目の購入へと成熟した理性的な段階に入りつつある中、こうしたイメージは今後の販売に大きな追い風となる。あるディーラーグループの幹部は「この2年間は傘下の日系ディーラーは業績が低迷していたが、今後は成長の見込みが十分にある」と話す。釣魚島問題が市場に与えた影響は尾を引くことなく、日本の自動車大手は今年に入り販売台数をすでに回復しつつある。




 




NEWS5 中国の大衆富裕層 今年は17%増の1200万人に




 資産管理会社・宜信財富がこのほど広東省広州市で開催された「資産の峰を越えよう」と題するフォーラムの席で、米経済誌「フォーブス」の中国語版と共同で作成した「2013年中国大衆富裕層資産白書」の最新版を発表した。宜信財富が行った調査と試算によると、中国の大衆富裕層は2013年末時点で1202万人に達し、大衆富裕層が保有する投資可能な資産の一人あたり平均額は133万元前後になるという。この試算の通りになれば、中国の大衆富裕層が人口全体に占める割合は初めて0.8%を超えることになり、前年比増加率は17%となって国内総生産(GDP)の増加率を大幅に上回ることになると、「羊城晩報」が3日伝えた。




ここでいう大衆富裕層とは、投資可能な個人資産を10万-100万ドル保有する中産階級のことで、大衆化された富裕層といった意味合いだ。宜信財富の資産管理専門家の呂騏氏によると、中国の大衆富裕層はここ2年間で急速に増加し、10年の794万人が12年は1026万人に増加した。ここ数年の個人資産の伸びから推計すると、今年末には1202万人に達するとみられる。また大衆富裕層が保有する資産も急増しており、投資可能資産の一人あたり平均は約133万元に上る。




同白書のデータによると、大衆富裕層は資産規模の拡大に強く迫られており、9割近くが資産を運用して投資を行っている。最も人気のある投資商品は銀行の資産管理商品、不動産、株の3つだ。だが呂氏によると、銀行の資産管理商品はリスクが相対的に低く、参入のハードルが高くないものの、収益率が相対的に低い。不動産市場は政策による制約を受けており、今は投資機会がそれほどない。不動産を通じて資産を急速に積み上げる黄金の時代はすでに終わり、これからの10年間は資産を蓄積するために、より総合的な方法や新しい投資ルートが必要になる可能性があるという。




 




NEWS6 日本の報告「2050年も中国は中進国にとどまる」




世界の多くの国の研究機関が中国は今世紀半ばに米国に追いつき追い越すことを次々に予測する中、日本経済研究センターは先日の報告で2050年も米国が世界の牽引役を果たし続ける一方で、中国は米国を抜くのは困難で「中進国」にとどまるとのネガティブな見方を示したと、環球時報が伝えた。




日本経済新聞によると、この予測は政治の安定性、市場の開放性、女性の労働参与率、経済・社会制度などを基に導き出された。報告は2050年の実質国内総生産(GDP)について、米国が27.3超ドルで世界首位を保ち、欧州が24.1兆ドルで続くと予測。米国は起業のしやすさなどで高い生産性を保ち、欧州は女性の活躍が経済成長に貢献する。中国は人口減少や外資規制などが足かせとなり9.6兆ドル、日本は4.7兆ドルで中国の半分程度になる。




日本経済研究センターは日本について3つの可能性を示した。第1は「停滞シナリオ」で、制度改革の遅さ、労働力の減少が経済停滞を招く。外国の市場開放不足、投資規制が日本経済に影響を与える。第2は「成長シナリオ」で女性や高齢者の労働参与率の向上、制度改革、競争強化によって中国を追い抜き、米国とEUに次ぐ世界一流の経済大国としての地位を保つ。第3は「破綻シナリオ」で、守旧的政策と制度改革の停滞が経済破綻を招く。




日本経済研究センターは1958年に日本経済新聞社内に設置された「経済研究室」を前身とし、1963年に非営利の民間研究機関として正式に発足した。現会長は杉田亮毅・前日本経済新聞社会長、理事長は岩田一政・元日本銀行副総裁。日本の学界、政界、経済界と幅広い関係にある。2007年には2020年までに中国がGDPで米国を追い抜き、世界最大の経済大国になると予測した。当時センターは中国について、2020年から労働人口が減少し始めるため、経済成長率も次第に減速して2040年代には1%前後にまで落ち込むと予測した。




日本経済研究センターのこうした報告の真の意図は、日本国内の改革推進を呼びかけることにあるだろうとアナリストは指摘する。中国国際戦略研究基金会の張沱生氏は4日「日本は中国に追い抜かれて、非常に複雑な気持ちを抱くようになった。中国は自らの問題を解決できるとの楽観的見方もあれば、苦境を脱することができないとの悲観的な見方もある。この報告は悲観的な見方に基づくものだろう」と指摘。「こうした見方は恐れるものではなく、中国にとって注意喚起とすることができる。筋が通っているのなら、われわれが改革を押し進めるうえでの参考意見とすることができる。筋が通っていないのなら、取り合わなければいい。中国は経済モデル転換の問題をしっかりと解決し、引き続き改革を押し進めてこそ、こうした悲観的な見方を打ち消すことができる」と述べた。




中国外交部(外務省)の洪磊報道官は4日「現在中国は踏み込んだ経済調整を行なっている。中国の目標はより良く、より速い経済成長を促すことであり、現在経済運営状況は全体的に良好だ」と表明した。




 




NEWS7 世界企業上位500社の半数が四川省に進出




四川省商務庁によると、今年5月末現在、同省に進出した世界企業上位500社は251社に上り、中部・西部エリアで最も多かった。このうち海外企業は191社で、直接投資の金額は100億ドルを超えたことを「人民日報」が伝えた。




上位500社が同省に進出する際には、初めに成都市に拠点を置くところが多い。成都には現在、上位500社が238社あり、同市が先駆け的存在であることは明らかだ。他の市の発展ペースが加速するのに伴い、世界の大手企業たちは同省の至る所に駒を進めるようになり、二番手の都市(次級都市)は上位500社の誘致で大きな発展を遂げた。現在、北西部の少数民族居住エリアを除き、省内の次級都市すべてに上位500社が進出している。




産業構造をみると、海外の上位500社は四川省で製造業に投資するケースが多く、サービス業がこれに続く。今年第1四半期(1-3月)までに、同省で投資する上位500社企業81社が省内に企業172社を設立しており、うちメーカーは93社で投資額は66億7千万ドルに上り、サービス企業は62社、投資額は31億5千万ドルだった。このほかインフラ関連企業が16社で投資額は8億4千万ドルに上り、鉱物採掘企業も1社ある。




あるデータによると、今年第1四半期末現在、四川省にある海外の上位500社の85.9%に当たる164社が実際に投資を行っている。直接投資を行うところは81社、再投資は7社、支社を設立したところは76社だ。直接投資の81社は同省で企業172社を設立し、投資額は累計100億ドルを突破して106億9千万ドルに達した。

投資がどこから来たかをみると、海外企業の上位500社の191社は21カ国・地域から来ている。欧州出身が74社で全体の38.7%を占め、フランス、ドイツ、英国など13カ国が中心を占める。アメリカ大陸は61社で31.9%を占め、米国とカナダが中心だ。アジアは53社で27.7%。オセアニアは3社で1.6%に上り、オーストラリアが中心だ。米仏独英など欧米数カ国の108社が行う投資が全体の56.5%を占めた。




同庁の謝開華庁長は、「四川省にあるチャンスがこうした企業の対四川投資を引きつける。チャンスは多方面にある。一つ目は市場がもたらすチャンスで、上位500社は潜在力をもった四川の大規模市場に注目する。二つ目はコストがもたらすチャンス。三つ目は資源がもたらすチャンスで、四川省には鉱物資源、水・電力、農業、観光など豊かな資源がある。四つ目は環境がもたらすチャンスで、ここ数年来、四川省は投資をめぐる政治的環境の改善を続け、企業に評価されている」と話す。




 




NEWS8 〈中国人が見た日本〉 日本が誇る数多くの世界一、中国との差は歴然




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2013年6月5日、中国の外交問題研究家の王衝(ワン・チョン)氏は、「日中の差、日本は世界一をいくつ有しているのか」と題した記事をブログサイトに掲載した。以下はその内容。




 中国のGDP(国内総生産)は急速に伸び、総合的な実力も絶えず成長している。それはとても喜ばしいことであり、中国人として当然誇りに思うべきことだ。しかし、喜んでいるばかりではいけない。日本にはわれわれよりも進んでいる分野が数多くある。




 まずエネルギーの消費効率だ。1kgの石油が生み出すエネルギーの価値を計算すると、日本が10.5ドルで世界一。この数字は中国の7~10倍に相当する。1990年以降、研究開発費用がGDPに占める割合も日本が世界一。労働人口1万人当たりの研究者の数も、日本が世界一だ。日本の小学校入学率100%や中学校入学率99.5%も世界一。大学教育を受けた人の数が総人口の48%に上り、基礎教育の充実が平均的に文化レベルの高い日本人を生み出している。




 科学技術や経済以外の領域でも、日本は世界一を誇っている。なかでもわれわれが最も考えなければならないのは日本のソフトパワーだ。日本の国家イメージは世界一。森林率は64%で世界一。中国の森林率はわずか18%で、世界平均の22%にも及ばない。日本は長寿世界一の国であり、世界で最も政治的にクリーンな国の1つでもある。さらに、世界で最も公平な所得分配の国であり、所得分配の不平等さを示すジニ係数はわずか0.285しかない。




 1980年代初めならば、日本の世界一はさらに多かった。日本経済が低迷しているといっても、決して衰退していないことは、こうした数々の輝かしい数字が証明している。




 




NEWS9 日本に進出する中国企業、スカウトされる日本の技術者




2013年6月6日、日本を代表する電機メーカーのパナソニックやシャープなどは経営危機に陥っており、事業再編のため早期退職の募集を大規模に進めている一方、中国企業は日本人技術者のヘッドハンティングを加速させていると、人民日報(電子版)が伝えた。




 中国の家電大手・ハイアール(海爾)も日本人技術者のヘッドハンティングを進めている中国企業の1つだ。同社は2011年、パナソニック傘下の三洋電機の白物家電事業(冷蔵庫と洗濯機事業)を買収。12年3月には、洗濯機を開発するための「京都R&Dセンター」を京都に、冷蔵庫を開発するための「東京R&Dセンター」を群馬に新設した。さらに、三洋電機以外の企業をも対象にし、技術者のヘッドハンティングを進めている。

 同社が日本の技術者を積極的に採用している理由はいたって簡単で、技術者の商品開発や製造技術能力を、日本以外の市場で販売する商品にも運用したいからだ。京都と群馬の開発拠点も日本だけでなく、ベトナムやタイ、インドネシアなどアジア6カ国を対象にした商品を開発している。




 日本の技術を最大限利用するため、同社はさらに、研究開発拠点にいる人材だけに頼って商品を開発するのではなく、開発の扉を企業外にも広げ、ほかの企業や研究機構と提携して商品の開発に取り組むという新たな開発スタイルも取り入れている。

 その一環として、同社の「京都R&Dセンター」は最近、地元の中小企業を対象に自社の課題を発表し、その解決策を求める協議会を開催。協議会には中小企業25社による団体「京都試作ネット」に所属する技術者らが出席した。同団体は2001年、京都の機械金属系企業10社が立ちあげた。




 また、同社の製品開発・販売管理を行う統括会社・ハイアールアジアインターナショナルが、三洋電機以外にも目を向け、ほかの企業の技術者をヘッドハンティングしているのにはもう一つの目的がある。それは社内のイノベーション能力を高め、企業内部をさらに多元化することだ。「京都R&Dセンター」の松本雅和・技術総監は、「当センターのスタッフのほとんどが三洋電機出身。そのため、外部の人材を積極的に採用し、新しい風を入れたい」と語っている。




 中国大手通信機器メーカー「華為(ファーウェイ)技術」の日本法人「華為技術日本」で現在、日本の市場向けのポータブル端末を開発している高級システムエンジニア・菅原史朗さんも、約20年務めていた日本の大手通信機器メーカーからヘッドハンティングされた技術者だ。

 同社も積極的に日本の技術者をヘッドハンティングしている。ハイアールと同様、日本の技術者の技術の高さに目を着けた。菅原さんは、「華為は技術者が実力を発揮しやすい環境作りをしている」と指摘する。

 菅原さんは2012年6月に華為に移籍した後、スマートフォン(多機能携帯)などのポータブル端末用の無線LAN規格・Wi−Fi技術の開発に従事している。菅原さんが手がけたスマートフォンやWi−Fiルータはすでに、今年3−4月に発売された。開発の過程で、菅原さんは同社の驚くべき開発速度を実感した。モバイル通信の分野において、コンピューター内部のチップセットの自主開発がスピードのカギを握っている。




 このチップセットを自主開発できず、外部の企業から仕入れている場合、顧客である通信会社(キャリア)が故障を発見しても、対応時間が大幅に遅れることになる。なぜなら、解決策を探すために、通信会社→通信機器メーカー→部品製作企業の過程を経なければならず、回答にも同じ流れが求められる。その点、華為のパートナー企業である中国海思はポータブル端末を自分で製造し、チップセットを生産している。そのため、顧客からのクレームが発生した場合、直ちに対応できるのだ。菅原さんは、「海思の技術者と共に顧客の所に行って故障の状況を見るため、その場で解決策を話し合うことができる。それに海思の中国人技術者は対応が早く、話し合った翌日に改善済みのチップセットを持ってくることもある」とメリットを語る。菅原さんは、顧客の必要をすぐに満たすことができるため、仕事がさらにスムーズに進むと感じている。




 一方、海外の技術者と開発の分野で協力するには、英語で意志の疎通が図れなければならない。しかし日本の企業に長年勤めていた多くの技術者にとって、英語をマスターすることは決して容易なことではない。それでも菅原さんは「自分を成長させる機会」と積極的にとらえている。




■日本の企業は無駄な時間が多い




 日本の大企業に勤めているなら、英語の能力が問われることはほとんどないだろう。しかし日本の大企業では、非建設的な業務に関わらなければならないこともしばしばだ。日本の大企業では、技術者が「多くの時間を内部との調整のために使っている」と不満をこぼしている。情熱を抱いて入社したものの、実際の仕事はというと、ほかの部門と責任のなすりつけ合いをしているだけというのだ。その典型的な例が、「負うべき責任のラインをどこで引くか」だ。そして、そのような環境に長期間身を置いていても、従業員は自分の成長や達成感を感じることができない。一方、華為など日本の外資系企業では、部門間同士の「溝」が比較的小さく、その調整に多くの時間を費やす必要はない。




 華為は日本でヘッドハンティングした技術者に日本の顧客の需要を世界各地の技術チームに伝えるという責任を委ねている。日本で問題が発生した場合、世界中の技術チームの意見を参考にすることができるのだ。菅原さんは、「世界各国の技術者とコミュニケーションをとるのはたいへんだが、とてもよい刺激になっている。日本の技術者のレベルは世界でも高い評価を受けている。日本の大企業の技術者にもそのことを知ってもらいたい」と語っている。




 




NEWS10  中国銀行が「聖闘士星矢(セイントセイヤ)」デビットカードを発行




中国銀行の北京市支店はこのほど全国で初めてオンラインゲームとのダブルネームのデビットカードを発行した。世界最大のオンラインゲームサイト・完美世界が提供する、名作コミック「聖闘士星矢」のオンラインゲームと提携したカードだ。

カードには聖闘士星矢のイラストが入り、多くの若者は、とりわけ1980年代生まれの若者は子ども時代へのノスタルジーをかき立てられると、「新京報」が伝えた。




このカードの正式名称は「長城聖闘士星矢onlineダブルネームICデビットカード」。カードのイラストは聖闘士星矢の原作者・車田正美氏が全面的に監修したもので、ゲーマーたちの間で最も人気があるキャラクターが登場する。天馬星座の星矢、龍星座の紫龍、白鳥星座の氷河、アンドロメダ星座の瞬、鳳凰星座の一輝。

彼らは80年生まれを中心とする若者に27年間寄り添ってきたキャラクターたちで、今、デビットカードという永久保存ができる形で再び姿を現した。このカードにはコレクション的価値があるといえる。このカードは日常生活で役に立つだけでなく、オンラインゲームの利用者がこのカードを申し込めば、カードのイラストを楽しめるほか、ゲームの中でプレゼントをもらったり、抽選に参加したりできる。




聖闘士星矢のファンは数億人に上るとみられ、彼らに向けて作られたこのカードは、オンラインゲーム「聖闘士星矢」の公開テストの進展にともなって、爆発的な人気を呼んでいる。




 




11 インタビュー 貴方の部下は上司をどのように見ているか?




日系中国社員に向け、仕事のあれこれインタビューをしています。ぜひ皆様の声を聞かせて下さい。

今回は金属製品企業に所属の現地社員様にお話を伺いました。

























































[Q.1]

日本人上司の優れたところがたくさんあると思います。一番よかったのは?

[A.1]

頑張るところ。特に、遅くまで働いています。

[Q.2]

日本人上司のよくないところを一つだけ言うと?

[A.2]

いいところでもあるが、遅くまで働き過ぎ。

[Q.3]

日本人上司に点数を付けてください。(5点満点)

[A.3]

3点

[Q.4]

日本人と一緒にお仕事しながら一番よかったことは?

[A.4]

報告するという習慣。

[Q.4]

社内で、日本人社員と中国社員がどうしても合わないところがあるとしたら何?

[A.5]

文化が違うので、なかなか難しいです。いろいろありすぎます。



 




12 中国語教室 中国人との魅力的な中国語会話のために 稲盛和夫名言




京セラや第二電電(現・KDDI)などを創業し、日本航空(JAL)の名誉会長を務めると共に、「京都賞」という国際的な顕彰事業を行う稲盛財団を設立。また、中小企業経営者を育成する稲盛塾長を務めるなど、広範な活動を続ける稲盛和夫氏、中国人の中でも人気が高く、毎年の講演会には中国の実業家だけでなく、一般の中国人にとっても魅力を感じる。皆様もこのような中国語で部下達と会話できれば、人気アップに間違いありません!





Xi yue yao zhi shuai biao lu ②

 喜 悦 要  直   率   表   露 ②





うれしいときは喜べ、素直な心が何よりも大切 ②





“tiantian  fansheng  shi  wei molianxin  zhi erbuke  xuyu wangque de  shixian,

“ 天天    反省     是   为  磨练心   志而不可    须臾忘却  的   实线,

dan  ta  ye  shi“shuaizhizhixin”de  chanwu。

但   它  也  是 “率直之心”  的    产物。

Yinwei wulun ni zhuguanshang  duome  xiwang  baochi  qianxu,

 因为     无论  你   主观上       多么    希望    保持    谦虚,

dan  buzhibujue  zhong  jiu hui zhuangchu shenme  doudong,bachu  zi  yiwei

但     不知不觉  中    就会   装出     什么    都懂,   摆出   自 以为

liaobuqi  de  choujiazi。 Zhe jiu shi  ren de  changtai。

了不起   的  臭架子。  这 就 是  人 的    常态。

  Jiaoao,ziman,deyiwangxing,shuhu,shiwu,meidang  yishi  dao  zheyilei

骄傲,自满,  得意忘形,   疏忽, 失误, 每当     意识 到   这一类

guocuo  de  shihou,gei  ziji  yige  renzhen  fansheng  de  jihui,chongnian

 过错   的   时候, 给 自己 一个   认真    反省    的   机会, 重念

yange  zilv  de  jinguzhou。Zhi you  jianchi  tiantian  fansheng  de  ren

严格  自律 的   紧箍咒。  只 有   坚持    天天    反省    的   人

cai neng  buduan  tisheng   ziji  de  xintai。

才 能     不断    提升   自己 的   心志。





素直といえば、日々の反省も心を磨くために忘れてはならない実践であり、素直な心の所産なのでしょう。

いくら謙虚であろうと努めても、つい知ったかぶりをしたり、偉そうに振る舞ってしまうことが人間にはあります。

驕り、高ぶり、慢心、いたらなさ、過ち、そういうおのれの間違った言動に気づいたときは自ら反省の機会をもち、自分を律する規範のタガを締め直すことが大事です。

そのような日々の反省を厭わない人こそ、心を高めていくことができるのです。





  “shena,duibuqi!”——-wo  changchang  tuokouerchu,yong  zhe jv  hua

  “神啊, 对不起!”——-我     常常       脱口而出, 用    这 句 话

  biaoshi  fansheng zhi  yi。Tianyi zhong  cheng le  weifeng,shuo le  guotou de hua,

 表示     反省  之 意。 天意 中     逞 了   威风,  说 了   过头 的 话,

hui dao jia li, huo  zai  binguan  de  fangjian  li, wo jiu hui xiang  shen  

回 到 家 里,或   在   宾馆   的   房间   里, 我 就 会  向   神

chanhui:“shen a,wo  gangcai  de  taidu  cuo le,qing  ni  yuanliang  wo”

 忏悔: “神 啊,我    刚才   的  态度  错 了,请   您   原谅     我。”

gaojie  ziji  jinhou  bu zai  chongfan。

告诫  自己  今后  不 再    重犯。





「神さま、ごめん」———私も実際にそう声に出して、反省の言葉を口にすることがあります。

ちょっといばったようなことや調子のいいことをいってしまった日など、家に帰り、あるいはホテルの部屋に戻ると、「神さま、さっきの態度はごめんなさい、許してください」と反省し、次はするまいと自分を戒めるのです。





Yinwei  wo  fansheng  shi  hui dasheng  shuochulai,xiang haizi  yiyang。

 因为  我    反省    时   会  大声     说出来,   象 孩子   一样。

Ruguo  rang  ren  tingjian,hui  renwei  wo  shenjing  bu zhengchang。

如果    让   人    听见, 会   认为   我    神经   不   正常。

Suoyi,zongshi  deng dao zhi sheng wo  yiren  de  shihou,yi  shuaizhizhixin,

所以, 总是    等  到 只   剩  我   一人 的   时候, 以   率直之心,

shuo chu  zishengzijie  de  huayu。Diertian zai  yi qianxu  de zitai  chongxinkaishi

 说  出   自省自戒  的   话语。 第二天 再 以 谦虚   的 姿态   重新开始,

jiang“zhongsheng dang xuesheng ” de xintiao mingke yu xin。

将 “终生 当 学生” 的 信条 铭刻 于 心。





子どもみたいに大きな声でいうものですから、人が聞いたら気がふれたのではないかと思うかもしれません。

ですから一人になるのを待って、素直な心で自省自戒の言葉を口にする。

そして明日からはまた謙虚な姿勢で、「人生の生徒」として一からやり直そうと心に刻むのです。





“Shen a,duibuqi!”“nanwu,nanwu,xiexie。”

“神啊,对不起!”“南无,南无,谢谢。”(写上20130515「MeiSeisen」内)

Zhe liang jv hua chengshuang  jie dui,shi  wo de  koutouchan。

这  两 句 话    成双     结 对, 是  我 的    口头禅。

Yong zhe liang jv  hua  duanduan  de  huayu  biaoda  wo  de  fanshengzhixin,

 用  这  两 句 话     短短     的  话语    表达   我  的     反省之心,

ganxie  zhi xin。Tongshi  zhe liang jv hua ye shi  guifan  ziwo  de

感谢   之 心。  同时   这 两  句 话 也 是  规范   自我 的

danchunmingkuai  de  zhizhen。

  单纯明快      的    指针。





この「神さま、ごめん」と「なんまん、なんまん、ありがとう(※「銘・精選 2013年5月下期」に記載)」は、互いに対をなしている私の口ぐせといえます。つまり反省と感謝の心をこの二つの短い言葉に代表させて、自分を律するための、単純ですが明快な指針としているのです。




 



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