2019年「年頭所感」

「新年明けましておめでとうございます」
今年も皆様にとって最高の一年でありますよう衷心より祈念いたします。
今年も引き続きご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

年頭に当たりご挨拶申し上げます。

2019年の正銘(上海)は「巡航飛行へと加速させる年」と位置づけしました。

 正銘商務諮詢(上海)有限公司が設立されたのは2012年です。幾多の紆余曲折を克服して大きく通関物流事業と人事労務事業の二大体制に集約できたのが2年前です。まだまだ、発展途上の未完成な企業です。
2018年を回顧した前回のブログでは以下の人事労務事業の課題を認識していると述べました。
第一は人事労務事業を「起業期」から「発展期」へとシフトさせることです。
第二はそのためにも人財の量と質を充実させることです。
第三は積極的なマーケティング活動の実践です。
 人事労務事業を立ち上げてから2年経過しました。昨年、漸(ようや)く事業としての形態が整ってきました。大きく「人財育成事業」「人事諸制度改革支援事業」「組織活性化事業」の三事業と分けられます。
これから、正銘を「巡航飛行へと加速させる」には四つのエンジンが必要と考えています。
第一、マーケティング革新です。
第二、マネジメント革新です。
第三、サービス革新です。
第四、コンサルティングスキル革新です。
以下四つのエンジンの概要を申し述べさせていただきます。

第一エンジン:マーケティング革新

マーケティング4Pすべてにわたって革新に取り組みます。
① 活動エリアの革新です。
顧客に来ていただくのではなく、顧客のところに出かけてゆくのが正銘の一つ目のモットーです。正銘を必要とする顧客の求めに応じて中国国内はもとよりどこにでも出かけて顧客の抱えている問題を解決いたします。決して責任転嫁や責任放棄することはありません。
② 安心価格で痒いところに手が届くサービスを提供するのが正銘の二つ目のモットーです。そのために事前の調査を徹底的に行い正確に.現状を把握します。よりお値打ち価格で問題解決し顧客の要望を実現します。
③ 正銘が提供するサービスは貴社にのみ適用するオーダーメイド商品です。どこにでも通用するような汎用品を提供しないことが正銘の三つ目のモットーです。他社のどんなに優れた制度や仕組みであっても貴社にそのまま通用することはありません。なぜならそれを運用する人の能力や職場風土が全く異なるからです。正銘はこれまでにこのような失敗事例を数多く見てきていますので、同じような過ちをすすめることは絶対にありません。
④ 正銘はできることとできないことを明確にして顧客と信頼関係を築くことを四つ目のモットーとしています。決して安易に引き受けることはありませんし過大広告をして集客活動をすることもありません。顧客に正直であり続けることが正銘の一番大切な信条です。

第二エンジン:マネジメント革新

 2019年は抜本的なマネジメント革新に取り組みます。
 マネジメントにはいろいろな定義がありますが、私はこのように定義づけています。「マネジメントとは部下が自ら心のエンジンを始動させて上司から指示されなくてもあるいは上司がいてもいなくても目標に向かって前向きに挑戦する職場環境を作りあげることである」とマネジメント革新には二つの視点があります。第一の視点は個人能力をどのように発揮するかです。第二の視点は組織能力の向上をどう図るかです。
 まず、第一の視点である個人能力の発揮に関しては「目標による管理」の推進しかないと私は考えています。私はこの六年間の正銘の経営を通じてある種のディレンマに陥っていました。成果を急ぐがあまり一所懸命指示をして部下を動かそうとしていました。しかし、指示すればするほど部下は動かなくなり「指示待ち族」が増えました。組織全体が考えることを放棄したとたんにどんな恐ろしい結果が待っているか痛いほど経験しました。
 第二の視点は組織能力の向上についてです。それは組織能力の発揮にとって「方針を明示することが」死命を制するほど重要だということです。2018年のコンサルティング活動を通じて得た貴重な教訓です。ある会社の現場で深刻な問題が発生しているのに上位職位の方針が出されないために個人の独断によるバラバラな対応しかできないまま抜本的解決が先送りされていました。しかも誰も方針の重要性に気が付いていないのです。業績は悪化するばかりです。そもそも組織というのは平凡な個人の集合体が非凡な成果を上げることにあります。組織が烏合の衆か達成動機集団になるかはそこに目標と方針が存在するかしないかで決まります。とりわけ離職率の高い企業では社内での経営理念や事業方針の浸透が難しく組織能力が発揮できていない企業が多いように思われます。2019年度は方針の重要性と目標の必要性を訴え続けたいと思います。

第三エンジン:サービス革新

 顧客に徹底的に寄り添って要望に応えるというのが正銘のこれまでの存在意義でした。顧客のわがままにも応えるというのが一貫して取り組んできた正銘のサービス方針でした。これらをさらに深耕させ体系化したのが以下の「正銘サービス五つのお約束」です。
2019年度はすべての顧客に「正銘サービス五つのお約束」を実践します。

◆正銘サービス五つのお約束
①制度が軌道に乗るまで責任を持ちます。
制度は作ることが目的ではありません。制度改革は作りっぱなしで終わることはあせん。軌道に乗るまで面倒を見ます。

②貴社の発展に貢献する制度を導入します。
新制度が機能して貴社の発展に貢献して初めて意味を持ちます。貴社の発展に貢献しないものはすべて排除します。

③貴社のどんな注文にも応える制度を導入します。
正銘は基本的にお役立ち業です。お役にたってこそ存在意義があります。

④貴社にのみ通用する制度を開発し導入します。
貴社のためのフルオーダーメイドの制度を構築します。貴社の職場風土になじむオンリーワンの制度を構築するのが正銘の信念です。

⑤どんな問題にも逃げずに対応いたします。
貴社内で発生する人事労務問題はすべて真正面から受け止め解決します。問題から逃げることは絶対にありません。

第四エンジン:コンサルティングスキル革新

 正銘には大きく三つのコンサルティングスキルがあります。
 第一は組織診断スキルです。診断スキルにはさらに三種類のスキルがあります。一つ目はモラール診断です。二つ目はマネジメント能力(リーダーシップ)診断です。三つ目は報連相診断です。
これらはすべてアンケート方式による診断ですがすべての診断には集計、分析、判定というステップがあります。また診断には簡易診断と精密診断の二段階あります。現在は診断の集計以外はすべて人力に頼っていますが診断件数や診断企業の規模の拡大とともに人力だけでは処理不可能の事態が発生することも予想されますのでシステム化を行い、少なくとも第一段階の簡易診断ではすべての診断プロセスを電子化することを検討します。
 第二は問題解決スキルです。組織診断の結果判明した抱える問題を原因究明し解決するのが問題解決スキルです。このプロセスは医学のプロセスに似ています、
問題解決スキルには二種類のスキルがあります。第一は人事制度設計スキルです。第二は組織開発スキルです。
 第一の人事制度設計スキルでは能力本位人事制度を設計します。具体的には社員等級制度(職能別等級基準、格付けガイドライン)、人事評価制度(職能別階層別能力評価基準、能力評価表・職能別階層別業績評価基準、業績評価表)、能力本位賃金制度(月例能力給与制度・賞与制度)を設計します。
第二の組織開発スキルでは組織の三要素(ハードウエア・ソフトウエア・ヒューマンウエア)ごとに問題解決案を企画し提案します。解決案策定のポイントは診断結果を正確に把握することです。診断結果にマッチしない解決策は内容がいかに正確を得ていたとしても無意味です。このように正銘が提供するコンサルティングスキルは論理的で科学的な手法であると自負しています。

 年頭に当たり、2019年の活動の概要をご紹介しました。
 皆様の喜びは正銘の喜びでもあります。皆様のお役にたてる正銘であることを改めて決意して年頭のご挨拶とさせていただきます。
 ありがとうございました。


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