銘・精選

NEWS1 外交部「人類の幸福追求の道において、いかなる国や民族も取り残されてはならない」



外交部(外務省)の17日の定例記者会見で、汪文斌報道官が貧困撲滅に関する質問に答えた。

【記者】17日は30回目の「貧困撲滅のための国際デー」であり、中国にとっては9回目の「国家貧困者支援デー」でもある。習近平総書記は中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)での報告で、「この10年間で、我々は党と人民の事業にとって重大な現実的意義と深い歴史的意義を持つ3つの重大な事柄を経験してきた」と指摘した。その中には、貧困脱却の難関攻略と小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的な完成という歴史的任務が含まれていた。中国が貧困脱却の難関攻略を達成したことは、世界にとってどのような意義を持つか?

【汪報道官】貧困脱却は中国国民がひたすら追い求めてきた夢であり、千年にわたり人類が共通して追い求めてきた価値でもある。

 第18回党大会以来、習近平氏を核心とする中共中央の強固な指導の下、我々は人類史上最大規模の貧困脱却の難関攻略戦に勝利し、絶対的貧困の問題を歴史的に解決し、国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の貧困削減目標を10年前倒しで達成し、世界の貧困人口の規模を著しく縮小して、世界の貧困削減事業に重大な貢献を果たした。

 中国は世界の貧困削減事業の模範であり先駆者であるだけでなく、国際貧困削減協力の提唱者であり参加者でもある。世界銀行の予測によると、2030年までに「一帯一路」(the Belt and Road)国際協力は関係国の760万人を極度の貧困から脱却させ、3200万人を中程度の貧困から脱却させるとみられている。中国はグローバル発展イニシアティブを打ち出し、発展優先、人々中心などの理念を堅持し、貧困削減や食糧安全保障を含むプロジェクトリスト第1弾を発表し、国際民間貧困削減協力ネットワークを立ち上げ、世界貧困削減・発展パートナーアライアンスを積極的に計画・構築した。これらはいずれも、貧困削減のノウハウ共有を促進し、国際協力を推進することを旨としている。

 人類の幸福追求の道において、いかなる国や民族も取り残されるべきではない。中国は引き続き、人々の心を自らの心とし、世界の利益を自らの利益とすることを堅持し、国際貧困削減・発展協力を積極的に推進し、これに参加し、国際社会と共に、人類運命共同体の構築を後押しするために知恵と力を捧げていく。

NEWS2 「THE世界大学ランキング2023」で中国の清華大学と北京大学がトップ20入り

 英教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」は12日、2023年度の世界大学ランキングを発表した。ランキングには中国の清華大学と北京大学がトップ20入りを果たした。新華社が伝えた。

 トップ100入りした中国大陸部の大学は、清華大学、北京大学、復旦大学、上海交通大学、浙江大学、中国科学技術大学、南京大学の7校。このうち清華大学は16位、北京大学は17位だった。

 上記7大学のほか、中国大陸部では、南方科技大学、武漢大学、華中科技大学、四川大学の4校がトップ200入りした。

 今年は、104ヶ国・地域にある大学1799校がランクインした。首位はオックスフォード大学(英国)、2位はハーバード大学(米国)、3位はケンブリッジ大学(英国)とスタンフォード大学(米国)だった。

 THEチーフ・ナレッジ・オフィサーのフィル・ベイティ氏は、「欧米の大学が依然としてランキング上位に名を連ねているが、東アジアや中東の大学の地位もますます上昇している。世界的に見て、高等教育の質の均等化が日増しに進んでいる」とコメントした。

 THE世界大学ランキングは、教育、研究、論文の引用、国際性など複数の指標に基づき、大学の総合的な実力を評価したランキングで、世界大学ランキングの中でも権威あるランキングの一つとされている。

NEWS3 ジャカルタ―バンドン高速鉄道の箱桁設置が全線で完了 軌道敷設の準備整う



 今月16日、インドネシア・ジャカルタ―バンドン高速鉄道の24号橋8号と9号橋を繋ぐ900トンの単純支持梁が設置された。最後の単純支持梁となった今回の設置は、箱桁設置作業の完了を意味しており、全線で軌道敷設の準備が整ったことになる。これにより2023年6月の開通に向けて、しっかりとした基礎が築かれた。

 これで、全長142キロのジャカルタ―バンドン高速鉄道の全線2558基の箱桁の設置が完了し、トンネル13本も全て貫通。路床、駅の基礎工事なども92%以上完了しており、全線で軌道スラブの設置作業へと移行した。同高速鉄道用にオーダーメイドされた高速列車や総合検査列車なども9月1日にインドネシアに到着している。

 インドネシアの首都ジャカルタと4番目に大きな都市であるバンドンを繋ぐ同高速鉄道は、「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブや中国とインドネシアの実務的な協力を代表するプロジェクトで、中国の高速鉄道システム、要素、産業チェーンだけが採用された初の海外プロジェクトとなっている。

NEWS4 技能五輪国際大会の複数部門で中国が初の金メダルとメダルを獲得



 韓国京畿道高陽市で17日に閉幕した第46回技能五輪国際大会(特別開催)で、中国の6選手が金メダル3枚、銅メダル1枚、敢闘賞2個を獲得した。中国は複数の部門で、同大会初の金メダルとメダルを獲得した。人民網が報じた。

 広州市工貿技師学院から出場した楊書明選手は、モバイルアプリケーション開発の部門で金メダルを獲得。今大会新設された同部門で初の金メダリストとなった。また、深セン技師学院から出場した羅凱選手が3Dデジタルゲームアートの部門で、陳新源選手がクラウドコンピューティングの部門で金メダルを獲得した。中国の選手としては、同2部門初の金メダル獲得となった。上海第二工業大学から出場した梁俊選手は、ウェブデザインの部門で銅メダルを獲得し、中国人としては同部門初のメダル獲得となった。

 技能五輪国際大会は、世界で最高レベル、最大規模で、影響力が最も大きい職業スキルを競う大会。そこで競われるスキルは、世界で現時点において最も先進的なレベルとなっている。第46回技能五輪国際大会は9月中旬から11月下旬にかけて、15ヶ国で分散開催され、競技数は62職種となっている。

 韓国大会は12日に開幕し、8職種の競技が実施され、34ヶ国・地域の選手130人が出場した。中国の選手は6職種に出場した。

 現時点で、中国代表団は、今大会の13職種で、金メダル8枚、銅メダル1枚、敢闘賞4個を受賞しており、金メダルランキングで暫定トップとなっている。

NEWS5 広東省の全ての郷・鎮で充電ポール設置完了

 広東省の清遠市白沙鎮や汕尾市橋冲鎮、湛江市調風鎮などで最近、公共充電スタンドの設置が次々と完了して使用可能になり、広東省が管轄する1123郷・鎮全てで充電ポール設置が完了した。これで、広東省全域を、電池切れを心配することなく電気自動車で移動することができるようになった。人民日報が報じた。

 南方電網・広東電網公司によると、ここ10年、同省は新エネ車産業の発展をサポートすべく、積極的にサービスを提供し、そのために投じられた資金は30億元(1元は約20.7円)に達している。そして、20地級市(省と県の中間にある行政単位)に充電スタンド約4600ヶ所、充電ポール3万本が設置され、充電インフラの飛躍的発展を実現した。

 今年1月15日、広東省の高速道路の全てのサービスエリアに充電ポール設置が完了した。加えて、今回、同省の全ての郷・鎮でも充電ポール設置が完了したことで、都市公共、都市間高速道路、郷・鎮を全てカバーする公益性の充電ネットワークが同省でほぼ完成した。

NEWS6 中国人民銀が5千億元のMLF操作 金利は据え置き



 中国人民銀行公式サイトのスクリーンショット

 中国人民銀行(中央銀行)は17日、銀行システムの流動性の合理的なゆとりを維持するために、5千億元(1元は約20.7円)規模の中期貸出制度(MLF)操作と20億元規模の公開市場操作のリバースレポを行ない、金融機関の需要を十分に満たした。金利は前回の操作から据え置いた。新華社が伝えた。

 そのうちMLFは期間が1年、金利は2.75%、リバースレポは期間が7日間、金利は2%。今月に5千億元のMLFが満期を迎えるため、今回の操作を通じて全額をロールオーバーした。

NEWS7 中国製のEVがパリモーターショー2022に登場



 パリモーターショー2022が17日にフランス・パリで開幕し、初日のプレスデーを迎えた。新エネルギー車(NEV)が今回の絶対的な主役で、出展された中国製の電気自動車(EV)が注目を集めた。

 今回のモーターショーの狙いは、自動車業界が今経験しつつある革命的なイノベーションを展示することにある。電動化、ハイブリッド動力、水素燃料から未来デザイン、車載技術、スマートモビリティまで、自動車の生産・販売・サービスと新エネルギー関連分野の100社近くの企業が最新の製品を会場にずらりと並べた。

 ルノー、プジョー、ジープ、DSなどのブランドは複数車種のバッテリー電気自動車(BEV)とハイブリッド車(HV)を出展し、複数の専門的ブランドは10数種類の斬新なデザインの超小型BEVを出展した。主催者の説明によると、EV向け電池を使用することに加えてデザインのファッショナブルさが魅力であり、こうした非常にコンパクトな環境にやさしいタイプ車種は欧州都市のモビリティと専門的物流で新たな人気者になっているという。

 中国の自動車メーカーの比亜迪(BYD)は「TANG(唐)」、「HAN(漢)」、「ATTO3(元PLUS)」の3種類のEVを出展した。またグローバル戦略協力パートナーのシェルとともに、より質の高い充電体験を提供することを発表した。これにはBYD車のオーナーへ欧州に約30万本あるシェルの充電ポール使用権を開放することが含まれるという。

 BYD国際協力事業部兼欧州自動車販売事業部の舒酉星ゼネラルマネージャーは、「BYDは現地の協力パートナーと共に、欧州の消費者に質の高い新エネルギーの製品とサービスを提供したいと考えている」と述べた。

 長城汽車は傘下のスマートカーブランドの「WAY」の「Mocca PHEV(Coffee 01)」、「Latte PHEV(Coffee 02)」、「ORA」の「Funky Cat」などの新エネ製品を今回のモーターショーで次々にお披露目した。そのうち「Coffee 01」の欧州市場価格は現地で販売されている高級車と変わらず、人民元に換算すると約39万元(約800万円)以上だという。

 長城汽車欧州エリアの孟祥軍総裁は、「欧州は長城汽車にとって最も重要な海外市場の一つだ。2025年までに、新エネルギー製品を50車種以上打ち出し、再生可能エネルギーの利用を全力でサポートしていく」と述べた。

 東風汽車傘下のNEVブランドの塞力斯(SERES)はスポーツ用多目的車(SUV)の「Seres 3」と「Seres SF5」の2車種を出展した。塞力斯の発表によると、年内にフランスに販売店を70ヶ所設立し、23年の販売台数1500台を目指すという。

 モーターショーに登場した中国製EVがフランスメディアの注目を集めた。仏経済紙「レゼコー」は、「中国EVメーカーの大半はすでに複数年にわたる量産化の経験があり、巨大な自国市場をよりどころに力強いサプライチェーンを構築した。欧州では、中国車は『衝突安全テスト』に優れた成績で合格し、有名デザイナーがデザインし、最新技術を搭載した中国製EVは価格の優位性により細分化された市場に食い込みつつある」と伝えた。

 仏紙「ル・モンド」は、「形成されてからすでに数十年がたつグローバル自動車ブランドのピラミッドが揺らいでいる。中国の自動車メーカーの技術的な特徴が広く認められており、パリモーターショーに出展されることで、中国車は欧州市場進出に向けて知名度を上げられる。欧州自動車市場にしっかり根を下ろすため、中国メーカーは自身を強化し、ブランドイメージを少しずつ確立し、世界的な影響力を持つ製品を打ち出しつつある」と報じた。

 パリモーターショーは2年に1回開催される。今回の会期は1週間で、主催者は延べ30万-40万人の来場者を見込む。

NEWS8 人民元建て貸出、1-9月期に18兆800億元増

 中国人民銀行(中央銀行)が発表した金融統計データによると、今年1-9月には、中国の人民元建て貸出が前年同期比1兆3600億元増の18兆800億元(1元は約20.7円)増加した。そのうち9月の増加額は前年同期比8108億元増の2兆4700億元だった。9月末現在、中国の人民元・外貨建て貸出残高は前年同期比10.7%増の216兆5500億元となり、人民元建て貸出残高は同11.2%増の210兆7600億元で、成長率は前月末を0.3ポイント上回った。

 部門別に見ると、同期には住宅ローンが3兆4100億元増加し、そのうち短期ローンが1兆900億元増、中長期ローンが2兆3200億元増だった。企業・事業機関の貸出は14兆4800億元増加し、そのうち短期貸出が3兆2800億元増、中長期貸出が8兆6500億元増、手形貸し付けが2兆5千億元増、銀行以外の金融機関による貸出が224億元増だった。

NEWS9 テニスで夢を追いかける山村出身の少年たち



 今年8月の2022アシックスジュニアテニスツアー広州オープンに、背負いかごにテニスのラケットを入れて登場し、大きな話題となった佤(ワ)族の少年・王発くんを覚えているだろうか。同大会のU14男子シングルスで優勝した彼は9月末に、雲南省臨滄市滄源佤族自治県にある実家に戻り、一家団欒を楽しんだ。

 6年前、王発くんの抜群の持久力や瞬発力に目を留めたのは張暁洪コーチ(57)だった。今回、王くんの帰省に付き添った張コーチは、王くんの弟の王芸くん(6)も、バランスや反応の速さに優れていることに気付いたという。そして、選抜テストを見事クリアし、王芸くんはテニスのラケットを背負って兄と共に、山間部にある故郷を後にした。

 実は、王発くんと同じ時期に、他にも少年6人が一緒に山の奥にある故郷を後にし、そのうち5人が全国大会で優勝した。子供たちが山間部を後にして歩み出した「テニスの旅」には、張コーチの存在とサポートなしには語れない。子供の頃から体育学校で学び、引退後は様々な仕事を経験し、最終的にテニスのコーチになったという。そんな張コーチは2014年、野象テニスクラブを立ち上げて、才能ある青少年を探し始めた。「野象」の「野」は自然を追求すること、「象」は「強健」であることを象徴しているという。 あるドライブ旅行で、張コーチは「山間部で暮らす子供たちは、身体能力が高く、ハングリー精神があり、育成して伸びる可能性が高い」ことに目を留めたという。

 最初のうち、訓練生集めは困難を極めたが、張コーチは決して諦めず、何度もチャレンジし、保護者を説得し、最終的に第一陣として佤族の子供を選出することに成功した。

 野象クラブには現在、王発くんのように山間部から来た子供約30人が在籍し、テニスの練習だけでなく、身体能力訓練やスピード強化などに取り組んでいるほか、学校の勉強もしている。それ以外にも、張コーチは子供たちの好みに合わせて、楽器や書道などの習い事にも通わせており、「子供たちの可能性をより広げてあげたい」としている。

 「かごを背負った少年」として佤族の王発くんが大きな話題となったが、その背後には、山奥の村から踏み出し、夢を叶えるために奮闘するテニス少年たちの物語がある。

NEWS10 日帰りも可能!江西省南昌市と北京市結ぶスマート高速列車「復興号」の運行開始



 今月11日0時、中国全土の鉄道でダイヤ改正が実施され、江西省南昌市と北京市を結ぶスマート高速列車「復興号」の運行が始まった。所要時間は6時間以下に短縮され、旅客はさらに快適で便利な移動を体験できるようになっている。

 今回、運行が始まった「復興号」は、南昌西駅から北京西駅に向かうG892号とG894号、北京西駅から南昌西駅に向かうG893号とG895号。昌九都市間鉄道、武九旅客専用線、京広線を経由し、廬山駅、武漢駅、鄭州東駅、石家荘駅などを通過する。

 江西省の伝統的な陶磁器「青花磁」の要素が車内のあちこちに取り入れられているほか、「列車ガイド」や「列車便利ボックス」も設置されており、旅客におもてなしサービスが提供されている。また、さまざまな価格の食事をベースに、景徳鎮、鄱陽湖、九江市、南昌市の約10種類のご当地料理も提供されている。

 投入されている「復興号」はCR400シリーズ、CR300シリーズ、CR200シリーズの3種類。CRは「中国鉄路」のイニシャルで、数字は営業運転時の最高速度を表している。通常の営業運転の時速は350キロ、250キロ、160キロで、それぞれ高速鉄道、快速列車、都市間鉄道に対応している。

 中国鉄路南昌局が今回導入したCR400AF-Z型「復興号」5組は、「復興号」シリーズのうち最も速い350キロの車両となっている。


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