銘・精選

NEWS1 ユーラシア9ヶ国を結ぶ「中欧班列-上海号」


指示に従い、指定されたコンテナ番号を確認し、対応する貨車にコンテナを積載する荷役作業員


 酷暑の中、中国鉄路上海貨物輸送センター管轄下の閔行駅の貨物置場内では、車両が絶え間なく行き交い、巨大なガントリークレーンが移動を繰り返し、運転士がコンテナを一つ一つ正確に列車に積んでいた。これらのコンテナは、すぐに国際定期貨物列車「中欧班列」でユーラシア各国へ輸送されることになる。

 「中欧班列-上海号」は2021年9月28日の初運行以来、2023年6月末までに総運行便数が117便に達し、コンテナ1万1786TEU(20フィート標準コンテナ換算)を輸送し、その金額は約37億元(1元は約20.0円)に相当する。

 「中欧班列-上海号」で輸送される貨物は、運行開始当初の衣類・靴・帽子、ガラス容器、自動車部品などから、太陽光パネル部品、液晶パネル、バイク、エレベーターなどの高付加価値商品へと徐々にシフトしてきた。「中欧班列」の三大主要路線である「中国-ヨーロッパ線」「中国-ロシア線」「中央アジア線」を全てカバーし、三大主要通路である国内の西通路、東通路、中央通路にも全て通じ、ユーラシア9ヶ国の50以上の都市や駅とつながり、これらの駅を通じてユーラシアの他の国々にも放射状に広がっている。

 「中欧班列-上海号」は現在、すでに上海の輸出入貨物の重要な輸送ルートの1つとなり、「一帯一路」協力の推進にとってプラスの役割を果たしている。

NEWS2 商務部「外資参入ネガティブリストの合理的削減を検討・推進へ」



 国務院は14日に行った政策定例ブリーフィングで、「外商投資環境の更なる最適化と外商投資誘致活動の強化に関する意見」について説明した。同部の陳春江部長補佐は、「商務部はこれから関係当局とともに外資参入ネガティブリストの合理的な削減の推進を検討して、外資の市場参入を持続的に拡大する。『外国投資家による上場企業に対する戦略投資に関する管理規則』を改定し、外国人投資家の上場企業に対する戦略的投資における制限をさらに緩和する」と述べた。

 陳部長補佐は、「現在、複数の要因の影響を受けて、世界経済は成長への力が不足している。国連貿易開発会議(UNCTAD)の予測によれば、今年の世界の対外直接投資は引き続き下ぶれ圧力に直面し、中国の外資誘致が直面する情勢は複雑で厳しいものになる。この背景の下で、さらに昨年同期の基数の高さといった要因の影響を受けて、上半期の中国の実行ベース外資導入額は前年同期に比べて小幅に減少したが、全体的な規模は基本的安定を維持した」と指摘した。

 陳部長補佐はさらに、「中国経済は持続的に回復・好転しており、超大規模の市場には大きな発展のポテンシャルが秘められている。中国の開放の固い決意、大きな市場チャンス、整った産業システム、良質なビジネス環境により、外国人投資家が引き寄せられその対中投資を強化している。中国市場は外資に対して強い誘致力を保ち続けている。今年上半期に、中国で新たに誕生した外商投資企業数は前年同期比35.7%増の2万3536社に達した」とも述べた。

NEWS3 国務院が「外商投資環境の更なる最適化と外商投資誘致活動の強化に関する意見」を通達

 国務院はこのほど、「外商投資環境の更なる最適化と外商投資誘致活動の強化に関する意見」(以下「意見」)を通達した。同意見は、中国内外の両大局をよりよく全体的に統括し、市場化、法治化、国際化された一流のビジネス環境を築き、超大規模市場であるという中国の優位性を十分に発揮し、外商による投資の誘致・活用により力を入れて効果的に取り組み、高水準の対外開放の推進、社会主義現代化国家の全面的な建設に貢献するよう求めている。新華社が伝えた。

「意見」は6つの面で24の政策措置を打ち出した。

 (1)外資活用の質の向上。重点分野への外資導入を強化し、サービス業の開放拡大の総合的なテスト事業におけるモデル的・先導的・牽引的役割を発揮し、外資誘致のルートを広げ、外商投資企業の段階的移転を支援し、外資系プロジェクトの建設推進体制を整備する。

 (2)外商投資企業の内国民待遇の保証。法律に基づき政府調達活動への参加を保証し、法律に基づき標準策定作業への平等な参加を支援し、支援政策の平等な享受を確保する。

 (3)外商投資の保護の持続的強化。外商投資の権益保護制度を整備し、知的財産権の行政保護を強化し、知的財産権の行政法執行を強化し、外国関連の経済・貿易政策と法規の制定を規範化する。

 (4)投資・運営の円滑性の向上。外商投資企業の外国人社員の滞在・居留政策を最適化し、国境を跨ぐデータ移動の円滑なセキュリティ管理メカニズムを模索し、外資系企業関連の法執行検査を総合的に統括・最適化し、外商投資企業に対するサービス・保証を整備する。

 (5)財政・税制面の支援の強化。外商投資促進のための資金的保証を強化し、外商投資企業の国内再投資を奨励し、外商投資企業に対する優遇税制を実施し、国が発展を奨励する分野への外商投資企業の投資を支援する。

 (6)外商投資促進の方法の整備。投資誘致業務メカニズムを整備し、海外投資促進の取り組みを円滑化し、外商投資促進のルートを拡大し、外商投資の促進評価を最適化する。

NEWS4 夏休み旅行市場が回復中 ホテルは不足気味で宿泊料金高騰

 ホテルの宿泊料金高騰の話題がこのほど検索トレンド入りしていた。北京に旅行に来た観光客は、「3年前に泊まったホテルは300元(1元は約20.0円)あまりだったのが、今は700元近くまで値上がりしている」と話した。携程旅行網のデータでは、2023年の夏休み期間に北京のホテルの平均宿泊料金は前年同期比59%値上がりし、19年同期に比べると51%値上がりしている。

 中国観光研究院の予測では、6月、7月、8月の3ヶ月間の国内観光客数は延べ18億5400万人に達して、通年の国内観光旅行客の28.11%を占める。国内観光収入は1兆2000億元に達して、通年の国内観光収入の27.46%を占めるという。

 7月25日現在、Qunar.Comのプラットフォームでは夏休みシーズンの北京行きの航空券予約件数が19年同期比30%増加し、北京地区の同シーズンのホテル予約件数は19年同期比150%増加した。

 専門家の分析によれば、3年間に及ぶ旅行市場の停滞で蓄積されたニーズが、今年の夏休み期間に大きく顕在化しており、市場ニーズの伸びがホテル宿泊料金の高騰をもたらしたという。

 伸び続ける移動・旅行ニーズを受けて、ホテル産業の業績はかなり好調だ。このほど各社が発表した上半期決算・予告によると、漢庭酒店、橘子、全季酒店などのホテルブランドを擁する華住集団は、上半期に5億元から5億5000万元の利益を達成する見込みだ。莫泰や首旅如家などのホテルブランドを抱える北京首旅酒店集団は、上半期の純利益が約2億6000万元から3億元に達し、赤字から黒字への転換を急速に遂げたとみられる。傘下に錦江都城、7天、錦江之星などのホテルブランドを擁する錦江酒店は第1四半期(1-3月)の営業利益が29億元を超えて、経営状態が急速に改善し、黒字に転換した。ホテル宿泊料金の高騰を受けて、華住、錦江之星、首旅如家などのホテルは業績が倍増した。

NEWS5 趣味を仕事にする若者が中国で増加 爬虫類ショップで働く若者たち



 チンチラやハムスター、フクロモモンガ、フトアゴヒゲトカゲ、ヒョウモントカゲモドキなど、愛らしく、かわいく、おとなしい小動物のほか、個性的で、目新しく、観賞価値が高く、さらに手のりにできる爬虫類が近年、中国の若者の間で人気のペットとなっている。この若者をメインとした新たなコミュニティには、初心者の購入者のほか、愛好家からブリーダーへとレベルアップしている販売者もいる。後者の中には、趣味を仕事とし、長期的なキャリアプランを立てている人もいる。

若者の間でますます高まりみせる爬虫類人気

 北京市で有名な植物・ペット専門の市場「新官園」にある小動物や爬虫類を販売している店では、20-30歳の若い店員がたくさん働いている。

 于紀霖さん(27)は、仕事のプレッシャーが深刻だったグラフィックデザイナーの仕事を辞め、今年7月から「新官園」の爬虫類ショップで働き始めたという。「爬虫類は今よく売れている。若者の間でとても人気で、自分もとても興味があったので、この店で働くようになった」と于さん。

 新官園の他の店で働いている若者のほとんども、「爬虫類が好きなので、爬虫類ショップで働いている」と話していた。その多くが、子供のころから各種ペットを飼っており、経験豊富だ。そして彼らは大学などではこうしたペットとは関係のない専攻を学び、関係のない業界で働いていたものの、今では縁あってペット業界で働くようになったのだという。

 爬虫類が大好きで、新官園の常連客という00後(2000年以降生まれ)の大学生・黄景逸さんは「ここ数年、百度貼吧やbilibili(ビリビリ)といったプラットホームに投稿される爬虫類の動画がどんどん増えている。周りにも爬虫類に興味がある友達が爬虫類をペットとして飼うようになっている。多くの人、特に若者の間で爬虫類がますます受け入れられるようになっていると思う」と話す。

趣味を仕事にする若者が増加

 爬虫類業界で働くようになった于さんは、そこには利益率の高いビジネスが潜んでいる可能性があることも知った。数千元(1元は約20.0円)で購入したクモのペアの繁殖に成功し、数千匹が孵化。半年後に亜成体となり、1匹当たり数百元から1000元の利益を出すことができるようになったのだ。そのため、2年前から本格的にクモの大規模飼育を始めたという。

 繁殖や養殖を行うようになると、爬虫類の愛好者は、ブリーダーへと変わっていく。陳堯さん(35)は、小動物・爬虫類業界で働くようになって13年になり、新官園で現在、こうしたショップ3軒を経営している。そんな陳さんは、「動物の繁殖というのは我慢の連続。養殖とはお金を動物に、時間を経験に変える過程。店の経営よりも、ブリーダーのほうが好き」と話す。

NEWS6 9.9元のAI写真生成アプリが大人気 写真スタジオは不要に?



 人工知能(AI)を使えば、誰でも手軽・スピーディ・安全に美を追求できて、まるで自分専属のAIカメラマンがいるみたい。このほど「妙鴨相機」という名前のAIによる写真生成のミニプログラム(アプリ)がこれをキャッチコピーとして登場すると、SNSでたちまち大人気になった。

 従来の写真撮影のプロセスでは、事前に予約を取り、長い時間をかけてメイクと衣装選びをし、それからさらに数時間かけて写真を撮っていた。微信(WeChat)のミニプログラム「妙鴨相機」ならもっと手軽で、優待価格の9.9元(1元は約20.0円)で21枚の写真がアップロードされ、自分専用のデジタルの分身を手に入れることができる。30種類以上あるテンプレートから好きなものを選べ、できあがった写真はスタジオで撮ったものと遜色ない。

 これらの「超大作写真」には多彩なスタイルがそろっており、仕事用やシンプルスタイルの証明写真もあれば、香港風、時代劇風などもあり、全部で数十種類に上る。生成された画像はスタジオで撮った芸術写真に近い。多くのネットユーザーがSNSにしばしば非常に美しくできた写真をアップしており、その生成効果のレベルの高さに圧倒された。他のネットユーザーも流行に乗って続々と「妙鴨相機」を試している。

 上海財経大学EC研究所の崔麗麗執行所長も「妙鴨相機」を体験して、このアプリが主にAIを利用して、消費者それぞれの専有の芸術写真を生成するもので、他のAI写真の同類アプリよりも優れた効果を実現しており、SNSによって人気になったという。

技術のハードルは高くないが、長期的な人気が続くか?

 この9.9元のAI写真と比較すると、399元、599元、さらには999元するスタジオ写真はそれほど魅力を感じさせない。価格の開きが大きいこと以外にも、スタジオ写真はプロセスが煩雑で、ネットで予約し、メイクして見た目を整え、写真を選び、プリントするなど、一連のプロセスすべてにコストがかかるということもある。この1週間、「妙鴨相機」の人気が高まるにつれ、AIが写真スタジオの海馬体や天真藍を打ち負かすといった議論があちこちで巻き起こった。

 メディアが明らかにしたところによると、海馬体は今、「妙鴨相機」に対抗するミニプログラムを急ピッチで準備しており、オンラインでの人材募集の情報から、AIに投資する計画があること、少数の技術者がミニプログラムなどのコンテンツ開発に関わっていることがうかがえる。

 多くのネットユーザーが「妙鴨相機」で生成された証明写真をネットにアップし、「写真スタジオとほとんど変わらない」と感嘆の声を上げる。

 あるカメラマンによると、AI写真の前にも、証明写真を生成することはできたが、効果の違いが肉眼でわかるほどだった。『妙鴨相機』の証明写真を見ると、皮膚の質感が大幅に向上している。ただし専門的な視点から見れば、顔の向きと体の向きにズレがあることがわかるし、視線も定まっていない。写真撮影には複数の種類があり、現時点で『妙鴨相機』が影響を与えているのは人物写真だけで、動きのある写真や記録のための写真にはまだ参入できないという。

 前出の崔執行所長は、「こうしたAI生成の効果はよく似ているというにとどまり、遠くから見るのはいいが近寄って見てはだめだ。純粋に『美』を追求するが手間はかけたくないという芸術写真のユーザーなら楽しめるが、『リアル感』のある芸術写真を追求するユーザーにとって、短期的には『妙鴨相機』がその手段になることはないだろう」と指摘した。

 清華大学ニューメディア研究センターの沈陽センター長は、「『妙鴨相機』の遊び方は目新しいものではない。一般的にこうした画像生成はオープンソースのディープラーニングに基づく画像生成AI『Stable Diffusion』をベースに微調整を行うものだ。昨年8月、『Stable Diffusion』のコードとトレーニングのデータがソフト開発プラットフォーム『GitHub』でオープンソースで公開された。ディープラーニングのトレーニングに基づいた画像生成技術は、国際的に見て、技術のハードルはそれほど高くない」と説明した。

NEWS7 上半期に中国で最も人気を集めた旅行先は澳門に



 中国観光研究院がこのほど発表した今年上半期の海外旅行ビッグデータ報告によると、同期、中国から海外及び香港・澳門(マカオ)・台湾地区に出かけた中国人観光客(香港・澳門・台湾地区を除く)の数は延べ4037万人に達した。うち、最も人気となった旅行先は澳門特別行政区で、全体の5割以上を占めた。

 今年上半期、中国大陸部の住民が団体旅行で香港特別行政区や澳門特区に行く際に必要な「通行証」の申請が中国全土どこでもできる便利な政策実施が再開されたのを機に、澳門特区政府は、オンラインとオフラインでの宣伝を強化し、特色ある観光プログラムを発掘して打ち出したほか、航空会社やECプラットホーム、OTA(オンライン・トラベル・エージェント)との連携を強化し、一連の観光、ホテル、航空券割引キャンペーンを段階的に実施し、観光業の急速な回復を促進した。

NEWS8 農村バレーボールリーグの決勝戦に賑わう海南省文昌


海南「村VA」決勝戦を観戦する観客で満席となった会場の様子


 2023年「九九杯」海南(文昌)農村バレーボールリーグ大会が8月13日夜、「中国バレーボールの里」と言われる海南省文昌市文城鎮の玉陽公園で閉幕した。東郊チームがセットカウント3対2で東閣チームに僅差で勝ち、優勝の栄冠に輝いた。6月30日に開幕した同大会は、海南版「村VA」(農村バレーボール大会)と呼ばれ、出場した20チームが計52試合の熱戦を繰り広げた。文昌市の公式統計データによると、同大会の観客数は延べ48万人を上回った。

NEWS9 年間数百万人のマイカー観光客が訪れる独庫公路 新疆


独庫公路の両側に聳え立つそびえるトウヒ


 北は克拉瑪依(カラマイ)市独山子(ドゥシャンジ)区から、南は阿克蘇(アクス)地区庫車(クチャ)市まで続く新疆維吾爾(ウイグル)自治区の独庫公路は、天山山脈の尾根に沿って走る風光明媚な高速道路として広く知られている。現在、独庫公路は観光シーズンのピークを迎え、1日平均約2万台の車両が走行している。独庫公路の全長は561キロメートル、道路の半分は標高2千メートル以上の高地にある。天山山脈の降雪や氷結などの自然的要因の影響を受ける冬季は通常、毎年11月上旬から翌年5月または6月くらいまで交通規制が実施され、封鎖期間は最大で8ヶ月に及ぶ。「中国で最も美しい道路の一つ」との名高い独庫公路は、新疆を北から南へ移動するのに最適なルートで、沿線では「1日に四季があり、5キロごとに異なる天候がある」絶景を楽しむことができる。

NEWS10 NBAプレイヤーのジェームズ・ハーデン選手が子供たちとプレー 上海


ちびっ子プレイヤーたちに自身とバスケットボールの物語を語るハーデン選手


 NBAプレイヤーのジェームズ・ハーデン選手が8月13日、上海でちびっ子プレイヤーたちと一緒にプレーを楽しんだほか、自身とバスケットボールの物語をファンたちに語った。ハーデン選手は数年ぶりに再び中国を訪れ、多くの中国のバスケファンから歓迎を受けた。


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