銘・精選

NEWS1 2023年のASEAN・中日韓の経済成長率、4.6%を達成する見込み



 ASEAN+3(中日韓)マクロ経済リサーチオフィス(AMRO)と中国の財政科学研究院はこのほど北京で、「2023年ASEAN・中日韓地域経済見通し(AREO)中国フォーラム」を開催した。その中で発表された報告書は、ASEANと中日韓地域のマクロ経済の見通しと課題について全面的な評価を行うとともに、政策提言を行っている。同報告書によれば、2023年に10+3(ASEAN10ヶ国と中日韓)地域は経済回復が明らかな進展を遂げ、4.6%の経済成長率を達成する見込みという。人民日報海外版が伝えた。

 今回のフォーラムのテーマは「ASEANと中日韓のネットゼロ移行――チャンスとリスク」で、関連のシンクタンク及び財政科学研究院から60人余りの専門家が参加して、議論と交流を行った。

 中国財政部国際経済関係司(局)の葉建第副司長(副局長)はフォーラムで、「フォーラムの開催はAMROの研究成果を中国国内の専門家及び関連の政府機関にPRし、政策への影響力を高める上でプラスになり、また中国のシンクタンクと専門家が10+3地域の財政金融を巡る議題に深く参加し、互恵・多方面のウィンウィンを実現する上でもプラスになる」と述べた。

NEWS2 買い物イベント「618」消費インサイト報告 「ゆとり感」志向の若者


資料写真:哈爾浜(ハルビン)市の松花江のほとりの海水浴場では、市民が砂浜にテントを張っていた。


 消費市場の持続的な回復に伴って、今年のショッピングイベント「618」では若者が非常に強い消費意欲を示した。新消費サービスプラットフォーム「楽信集団」傘下の楽信研究院がクレジット消費プラットフォームの分期楽商城と共同で19日に発表した「618若者消費インサイト報告」によると、今年の「618」では注文量と取引をした人数の累計がいずれも増加し、注文量は前年同期比78%増、取引人数は同68%増だった。そのうち若者の消費の伸びに対する貢献が非常に目立ったという。中国新聞網が伝えた。

 同報告によれば、一線都市と二線都市では、若者が仕事の合間にキャンプ、サイクリング、ペットなど「ゆとりあるライフスタイル」を通じてストレスを解消している。これにより、キャンプギア、サイクルウェア、ペットフードなどの商品の取引額が同100%以上増加した。また一部の気持ちをリラックスさせてくれる商品が一線・二線都市の若者に人気だ。例えば、男性のリラックス目的の買い物ではデジタルオーディオ・ビデオ製品、電子ゲーム類が同130%以上増加し、女性はネットで人気のぬいぐるみ、「顔面偏差値」の高い折りたたみスマートフォン、「縁起物」のアクセサリーを買い物かごに入れる人が多かった。

 こうした傾向は最新の消費発展トレンドにも合致している。英調査会社ミンテルの「グローバル消費者トレンド2023」の予測では、2023年以降の5年間にグローバル消費市場に影響を与える5大トレンドの一つとして、「ゆとり生活」が挙げられている。

 若者の「ゆとり生活」に対する理解は単に楽しみを享受することにとどまらず、生活の効率を高めることもその中に含まれる。経済が回復するにつれ、ますます多くの若者は一線都市に回帰し、時間を仕事に使いたいと思い、家に帰ってから煩瑣な家事に悩まされることは望まない。そのためスマート化した生活家電が人気商品になる。同報告によれば、掃除ロボット、エアフライヤー、スマート便座、食洗機、下着洗濯機が一線都市のスマート生活家電の人気ランキングでトップ5に並んだ。

 故郷に帰って起業したり就職したりする人が増加するつれ、三線都市と四線都市で旺盛な消費のポテンシャルが示されるようになった。同報告によれば、今年の「618」に三線・四線都市の取引額は同42%増加し、成長率は一線・二線都市を抜いた。具体的に見ると、モントーン種ドリアン、コーヒーメーカー、クレーム ドゥ・ラ・メール(モイスチャライジングクリーム)が三線・四線都市で消費が爆発的に伸びた商品で、成長率はいずれも3けたに達した。

 同報告によれば、一線・二線都市の若者に比べ、「帰郷した新青年」は故郷に戻ると生活のストレスが小さくなり、可処分所得が増え、消費能力が増強されながら、大都市で身についた品質重視の消費習慣も残しており、こうしたことが三線・四線都市の消費の高度化をもたらした。

NEWS3 西安地下鉄で全自動無人運転のテスト開始へ 中国西北地区初



 西咸新区軌道交通投資建設有限公司(本社・陝西省西咸新区)が20日に明らかにしたところによると、同省の西安市と咸陽市を走る西安地下鉄16号線の第一期工事がこのほど、専門家チームによる安全検査に合格し、まもなくテスト営業運転を開始する見込みだ。中国西北地区で全自動無人運転を実現するのは同線が初となる。中国新聞網が伝えた。

 同公司技術部の李博部長は、「西安地下鉄16号線第一期工事は西北地区初の全自動無人運転路線で、世界最高の自動運転レベルGoA4(レベル4)による全自動運転システムが採用されている。路線全体で信号、車両、通信、総合監視制御、ホームドア、停車場の技術設備が系統的に連動することにより、列車運行の全プロセスにわたる自動化が実現し、安全で信頼性が高いだけでなく、効率が高く省エネでもある」と説明した。

NEWS4 中国の「Z世代」が金の購入を好むワケは?



 2023年以来、世界の金相場が上昇しているのを背景に、中国の金相場も上昇し、若者の間では「金購入ブーム」が生じている。

 「2022年における中国の金のジュエリー業界洞察報告」の統計によると、ここ5年、中国の若者の間では、金の消費意欲が急速に高まっており、2016年の16%から2021年には59%にまで上昇。年齢層別の金のジュエリー消費ポテンシャルも、最も高くなっている。「2021年における中国の金のジュエリー消費調査白書」によると、金販売店における消費グループのうち、25-35歳の男女が7割以上を占めている。若者が金を購入する主な目的は、「投資・資金運用」で、消費の「満足感」を得ることができるのと同時に貯蓄できる資産にもなることがその要因のようだ。

 ホワイトカラーの張怡時さん(28)は、「私がコレクションしている金豆(小さな豆のような形をした金商品)や金の延べ棒は、働き始めてから少しずつお金を貯めて買ったものばかり。毎月の給料から生活費を差し引いた残りで金グッズを買っている。塵が積もって山となった後、金相場を見て、金の延べ棒に交換している」と話す。

 金は価値が落ちず、相場が上昇するという消費理念が、中国市場で主流となっているという分析もある。

 統計によると、ショッピングサイト・天猫超市で金を購入する人のうち、「95後(1995-99年生まれ)」と「00後(2000年以降生まれ)」が過半数を占め、ネットで金を購入する主力群となっている。中国の金のジュエリー消費は、若年化しながら発展している。

NEWS5 EVもワイヤレス充電が実現 「ポールが見つからない」は昔話に



 ここ数年、電気自動車(EV)は市場シェアがますます高まっているが、EV市場の拡大にともなって、充電する場所を見つけるのが難しいという問題も発生し、特にラッシュアワーや連休など充電ニーズが増大する時期には、「充電ポールが見つからない」状況に多くのEVオーナーが頭を悩ませている。しかし、もしEVもスマートフォンと同じようにワイヤレス充電できるようになり、充電エリアに入るだけで充電できるようになれば、充電ケーブルがないと充電できないという状況から解放されることになる。

 江蘇省南京市では、インテリジェント自動車ネットワーク・インタラクティブ充電プラットフォームにEVで乗り入れるだけでワイヤレス充電ができる。ここでは、車載無線充電アプリケーションを通じて、充電状況をリアルタイムで確認することができる。

 吉林省長春市では、ワイヤレス充電対応自動車の商用化大量生産が始まっており、車両の停止から充電までの全プロセスで自動化が実現。停車すると自動的に充電が始まる。

 中国自動車技術研究センターの実験室では、ロボットアームによって車両底部に異物が入った状況のシミュレーションが行われている。テストでは、ワイヤレス充電中の車が異物を検知すると、バッテリーが自動的に充電を停止した。

 国網江蘇省電力有限公司電力科学研究院の李群副院長は、「ワイヤレス充電の効率は基本的に有線の充電とそれほど変わらない。しかもワイヤレス充放電システムは急速充電、普通の充電などニーズの異なるさまざまな車種に対応している」と説明した。

NEWS6 ネパールでもWeChatペイの使用が可能に


6月22日、ネパール有数の観光地ポカラで行われた微信支付(WeChatペイ)スタート式典で、出席者がQRコードをスキャンし、WeChatペイを体験する様子。


 微信支付(WeChatペイ)が22日からネパールでも使えるようになった。ネパール中央銀行の関係者は、「この措置はネパール・中国両国の貿易や観光を促進することになるだろう」としている。新華社が伝えた。

 同日にはネパール有数の観光地ポカラで、微信支付スタート式典が行われ、騰訊(テンセント)とネパールのNMB銀行の提携により、ネパールでの微信モバイル決済サービスが始動した。

NEWS7 端午節連休、観光者数1.06億人!2019年同期を上回る



 文化・観光部(省)データセンターの総合的推計によると、今年の端午節(端午の節句、今年は6月22日)連休には、全国で国内旅行に出かけた人の数が前年同期比32.3%増の延べ1億600万人に達し、比較可能なデータで計算すると2019年同期の112.8%まで回復した。国内観光収入は前年同期比44.5%増の373億1000万元(1元は約20.0円)に達し、19年同期の94.9%まで回復した。

 複数の旅行サービスプラットフォームによると、多くの観光商品は売り上げが19年同期を上回ったという。

 オンライン旅行サービスの携程旅行網のデータによれば、一部の旅行業態の回復・進展状況はすでに新型コロナウイルス感染症発生前の水準を上回り、中でも国内の観光地入場券などの予約量が19年同期の2倍になった。

 オンライン旅行予約プラットフォームのQunar.Comのデータでは、今年の同連休には、国内人気都市への航空券の予約量が19年同期より20%増加し、国内人気都市のホテル予約量は19年同期より160%以上増加した。

NEWS8 日本人対象の新疆ツアー第一陣がスタート 「想像以上」に充実のツアー日程


大阪の関西国際空港で出発前に記念写真を撮影する日本市民新疆ツアー第一陣の参加者と中国人スタッフ。画像は在大阪中国総領事館が提供。


 「美しく素晴らしい新疆を自分の目で見て、体験してほしい」。そんな思いから在大阪中国総領事館が約1年半前から計画していた「新疆は良いところ--コロナ後の中国新疆ツアー」がこのほど、ついに実現し、第一陣のツアー客が19日夜、新疆維吾爾(ウイグル)自治区烏魯木斉(ウルムチ)市に到着した。コロナ後に、日本の一般ツアー客が新疆を訪問したのはこれが初めてで、中国駐外大使館・領事館が現地の市民を対象に新疆訪問を企画したのもこれが初めてとなった。在大阪中国総領事館の薛剣総領事は取材に対して、「ツアー参加者が新疆と中国に対する理解を深め、自分の目で見て、実際に経験したことを通して、悪意ある新疆に関するデマが反論しなくても自然になくなることを願っている」と語った。環球時報が報じた。

 「想像以上」に充実したツアー日程 自由にライブ配信可

 新疆ツアー第一陣の参加者20人は今月19日から27日まで、8泊9日の日程で烏魯木斉や吐魯番(トルファン)、庫爾勒(コルラ)、庫車(クチャ)、喀什(カシュガル)を訪問し、同自治区の南から北までを巡って、美しい新疆をじっくりと体験することができる。今回の新疆ツアーは内容が豊富で、非常に充実した旅となっており、そのツアー日程は「想像以上」とも言える。薛総領事は取材に対して、「例えば、吐魯番では、維吾爾族の家庭を訪問し、一緒に昼食を食べ、新疆の少数民族の日常生活を肌で感じてもらう。また、維吾爾族の小学校を訪問したり、阿克蘇(アクス)では広大な綿花畑、紡績工場を見学したりしてもらい、西洋諸国の言ういわゆる『強制労働』がでたらめであることを確かめてもらう」と説明した。

 注目すべきは、ツアーに「反テロリズム・脱過激化闘争テーマ展」見学が含まれていることだ。薛総領事は、「西洋諸国や日本メディアの新疆関連の報道は、事実からあまりもかけ離れている。いわゆる『強制労働』や『強制収容所』、『ジェノサイド』といったデマは真実を捻じ曲げている。その影響を受け、多くの日本人が新疆の治安状況に良くないイメージを抱いている。『テーマ展』を通して、ツアー参加者は新疆が経験した暗い時期を知ることができる。そして、それは実際に目にする新疆の各民族の人々の幸せで落ち着いた生活とは明らかに異なっていることが分かると信じている。西洋メディアのデマや誹謗中傷に対しては、事実で反論しなければならない」との見方を示す。

 今回の新疆ツアーでは、これまでの慣例を破る情報発信も行われている。ツアー参加者が主に個人メディアを通してライブ配信することで、今回ツアーに参加できなかった日本人にも新疆の実際の状況を知ってもらい、美しい新疆をリアルかつ立体的に理解してもらえるようになっている。「ツアー参加者が個人メディアを通じて発信する内容が疑問視されたり、ネット上で攻撃されたりする心配はないか」との質問に、薛総領事は「確かにその心配はある。しかし、ツアー客が個人メディア発信できるようにしたのは、中国には自信があり、懐の深さがあるから」と答える。

 そして、「今の中国は門戸を開いており、誰でも見に来ることができる。混乱をもたらしたり、不協和音を奏でたりする人はごくわずか。中国を低く評価する人はほとんどいない。参加者が実際の経験を通して、リアルでありのままの新疆の物語を語り、中日友好のプラスのエネルギーを伝え、相互理解を促進する民間の使者になることを願っている」と語る。

 「生まれて初めての海外旅行先が新疆」

 新疆ツアーの旅費は約33万円だ。海外メディアは「中国がお金を払って、日本人にいわゆる『外交宣伝』をしてもらっている」と報道しているが、これはデマだ。薛総領事は、「旅費は参加者が全額負担する。この旅費は、一般の日本人にとっても大きな出費となる。それにもかかわらず、多くの日本人が自費で喜んで参加しているということは、新疆にはそれほど特別な魅力があるほか、新疆関連の問題の真相を是非知りたいと多くの日本人が思っていることを示している」との見方を示す。

 新疆ツアーの参加者で、生まれて初めて海外旅行をするという特定非営利活動法人しあわせの澤田圭史理事長は取材に対して、「初めての海外旅行先が新疆で、とてもうれしい。今回ついに夢がかなった」と話した。

 そして、「新疆は『荒れ果てた砂漠』というのが今までのイメージだった。日本のニュースメディアにあふれている新疆に関する悪い報道を見ていると、それは本当の新疆の状況なのかと疑われざるを得ない。ちょっと調べてみると、新疆はカラフルなところで、秘境のように探検し、発見がある場所だということが分かった」と語る。

 薛総領事によると、新疆ツアーの参加者には、70代や80代の高齢者から、両親と一緒に参加する小学校5年生の子供までおり、幅広い年齢層となっている。その職業も会社員のほか、自営業、退職者、学生などさまざまだ。

 今回新疆ツアーに参加できなかった日本人から「参加できなくて残念」という声が上がっていることについて、薛総領事は、「第二陣の新疆ツアーも計画中。関連情報をできるだけ早く発表したい。この活動が今後も続き、一人でも多くの日本人が新疆に実際に足を運ぶことを願っている」と語る。

 「新疆は良いところーーコロナ後の中国新疆ツアー」の募集は2021年12月2日から始まり、日本各界からの注目を集めた。最終的に、募集開始から1ヶ月も経たない2021年12月31日までに、日本国内の1028人から応募があった。

NEWS9 中国船籍の豪華クルーズ船が日本に向かって上海から出航


北外灘(バンド)にある上海港フェリーターミナルに停泊するクルーズ客船「招商伊敦号」 画像は取材対応者が提供


 中国の招商維京遊輪(バイキングクルーズ)初の国際クルーズ船が18日、上海港国際客運中心碼頭(フェリーターミナル)から出航した。テーマは「和の魅力を巡る15日間日本周遊クルーズ」で、14泊15日の旅となる。中国交通運輸部(省)が3月に「国際客船」の「試験運航再開プラン」を発表して以降、中国船籍の豪華クルーズ船が海外の寄港地に向けて出港するのはこれが初めてとなる。新民晩報が報じた。

 今回出港したのは、初の中国船籍の豪華クルーズ船「招商伊敦号(チャイナ・マーチャンツ・エデン)」。上海を出発し、大阪、高知、鹿児島、名古屋など9ヶ所に寄港した後、上海に戻る計画だ。

 このクルーズは、中国人観光客にとって非常に快適な豪華クルーズ船「自由旅行」となりそうだ。クルーズ船が寄港地に到着した後、乗客は自由に観光することができる。また、出国手続きをした後、船内でお得なツアーや現地の特色ある体験を旅行会社に申し込んで、「自由旅行」を存分に楽しむこともできる。これまで中国から日本に向かっていた国際クルーズ船と違い、「招商伊敦号」は、「海の上での人と文化の体験」をテーマにしており、カジノは設置されておらず、8歳以下の児童の乗船も受け付けていないため、非常に静かでゆったりとした雰囲気を楽しむことができる。招商維京遊輪は、オリジナルの劇場パフォーマンスや、至る所に設置されているアート作品と書籍、興味深い人文講座などを提供して、旅客に快適な「スロートラベル」を楽しんでもらえるよう工夫している。

 その他、船の客室465部屋全てにプライベートバルコニーが設置されており、旅客は自分の部屋から海の景色を楽しむことができる。また、旅客2人に付き1人の乗組員が対応し、中国語でサービスが提供されている。レストラン・ダイニングバーは7ヶ所あり、中国人観光客の飲食の習慣に合わせた料理を含めた世界のグルメ800種類以上が提供されており、さまざまな味を存分に楽しむことができるようになっている。

NEWS10 パンダの竹割りスタイル比較!



 北京動物園で飼育されているジャイアントパンダ「萌二(モンアール)」の竹を割る仕草は、歯をむき出して眉間にしわを寄せるワイルドなスタイル。なんでも、萌二に竹を割る方法を教えた飼育員がうまく竹を割れずに歯を食いしばったところを見て、萌二は「竹を割るには歯をむき出さないといけないんだ」と思い込んでしまったんだとか。一方、萌二の妹でパンダ界トップの人気を誇る「花花(ファーファー)」はなんともおしとやかなスタイルだ。


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