銘・精選

NEWS1 羽生結弦さんが中日国交正常化50周年祝賀式典に出席



 中日国交正常化50周年記念祝賀式典組織委員会は16日の記者会見で、冬季五輪のフィギュアスケート男子シングルを2連覇したプロフィギュアスケーターの羽生結弦さんが、9月29日に東京で行なわれる同式典に特別ゲストとして出席すると発表した。新華社が伝えた。

 同委員会の蒋暁松執行委員長は会見で、「羽生さんは100%参加する」と述べた。

 蒋氏は羽生さんがどのような形で出席するかとの質問に答える中で、「羽生結弦さんはフィギュアスケート選手であるだけでなく、中日両国民に愛されている若者でもあり、困難にチャレンジし続け、困難に打ち勝ってきた若い人の模範だ。スケート場でのパフォーマンスだけにとどまらない」と述べた。

 式典は9月29日夜に東京オペラシティコンサートホールで行なわれる。羽生さんの式典での演出の内容について、同委員会の早川泰雄事務局長は「まだシークレットにさせていただきたい」と述べた。

 式典は3部構成で、第1部は昼の記念レセプション、第2部は午後の茶話会、第3部は羽生さんや中日のアーティストが登場する夜の記念式典となっている。

 北京冬季五輪のスノーボード男子ビッグエアで金メダルを獲得した蘇翊鳴選手の日本人コーチの佐藤康弘コーチが茶話会に出席して、中日のこれからの観光旅行についての討論会に参加するという。(編集KS)

NEWS2 国産旅客機C919が耐空証明を取得し引き渡しへ

 9月15日に上海市で開幕した第1回世界設計の都大会で、中国工程院の院士で国産旅客機C919シリーズの総設計士を務める呉光輝氏が述べたところによると、中国商用飛機有限責任公司はすでにC919の許可証取得に先立つテスト任務を完了し、年内に民用航空の耐空証明を取得して、顧客第1号である中国東方航空に引き渡しを行なう見込みという。

 C919は中国が独自に開発し、独自の知的財産権を持つ中短距離の商用ジェット旅客機で、2017年5月5日に初飛行に成功し、20年11月27日に型式証明を取得した。これまでに28の顧客から累計815機を受注している。

 中国商用飛機は世界中にサプライヤーがおり、中国国内の多くの都市にも取引メーカーがいるが、設計に関してはすべて上海で集中的に行なっている。呉氏は、「民用航空機は空気力学に基づく設計レベルが航空機の安全性、快適性、経済性、環境保護性能を直接決定する、私たちはC919の空気力学に基づく設計レベルの向上を特に重視した」と述べた。

 これまでの空気力学に基づく設計では通常は空中テスト、計算などの方法が採用されてきた。C919は開発の過程で、翼型を2万個以上、翼を2千個以上設計して、最終的に7組の翼の風洞実験を行なうとともに、シミュレーションなどの技術ツールを通じて、開発サイクルを大幅に短縮したという。(編集KS)

NEWS3 1-8月 中国とSCO加盟国との輸出入額が26%増

 中国の税関総署が16日に発表したデータによると、今年1-8月には、中国と上海協力機構(SCO)の加盟国との間の輸出入額が前年同期比26%増の1兆7300億元(1元は約20.5円)に達し、増加率は同期の対外貿易全体の増加率を15.9ポイント上回り、対外貿易総額に占める割合は同0.8ポイント上昇して6.3%になった。新華社が伝えた。

 具体的な内容を見ると、同期の中国からSCO加盟国への輸出額は同25.4%増の1兆700億元で、輸入額は同27%増の6550億1千万元だった。8月の輸出入額は前年同期比28.9%増の2567億9千万元で、単月の過去最高を更新した。このうち輸出額は同25.9%増の1615億1千万元、輸入額は同34.3%増の952億8千万元だった。

 主要輸入製品を見ると、同期にSCO加盟国から輸入した原油、石炭、天然ガスは同11.3%増の合計1億1700万トン、価格にして同70.4%増の3726億元となり、SCO加盟国からの輸入総額の56.9%を占め、中国のSCO加盟国からの輸入を29.8ポイント押し上げた。同期の農産品の輸入は同11%増の492億4千万元で、7.5%を占めた。

 輸出の状況を見ると、電気機械製品、労働集約型製品の輸出が急増した。同期の中国からSCO加盟国への電気機械製品の輸出額は同19.7%増の5639億6千万元で、SCO加盟国への輸出総額の52.6%を占め、中国のSCO加盟国への輸出を10.9ポイント押し上げた。同期の労働集約型製品の輸出は同24.5%増の2047億3千万元で、19.1%を占め、同期のSCO加盟国への輸出を4.7ポイント押し上げた。有機基礎化学品の輸出は同41.7%増の631億元で、5.9%を占め、同期のSCO加盟国への輸出を2.2ポイント押し上げた。(編集KS)

NEWS4 若者の消費意欲を燃やし続けるトレンド商品経済

 「金の9月・銀の10月」と言われる伝統的な消費シーズンが訪れ、全国複数の地域で数多くの措置が相次いで打ち出され、消費のポテンシャルを解き放ち、消費の持続的な回復を促進している。多くのECプラットフォームも各社の特色を次々に発揮し、ショッピングイベントを開催したり、クーポンを発行したりして、消費の回復を共に後押ししている。

 深セン楽信持ち株有限公司傘下のクレジット消費プラットフォームの分期楽商城が発表したデータによると、8月31日から9月9日までの同商城の「新トレンド良品まつり」の開催期間中、取引額は前年同期比87%増加し、取引量も同77%増加した。若いユーザーはその消費理念がよりトレンドを意識したものになり、トレンドの文化のために消費し、より個性を発揮できて、中身が豊富で、質が高く、新鮮なショッピング体験を追い求めたいと考えている。

 少し前の中秋節(旧暦8月15日、今年は9月10日)期間中、プラットフォームでは国潮(中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド)ギフトセット、アウトドア用品、3Cデジタル製品(コンピューター、通信機器、消費電子製品)、月餅などの商品の売り上げの伸びが特に目を引き、若者の消費動向の変化を示した。釣り竿、日焼け止めクリーム、ワイヤレスヘッドフォンの成長率が最高で、ゲーミングノートパソコン、ドローン、電子ギフト券が伝統的祝日の「新御三家」になった。現代の若者は商品の実用的な価値だけでは満足せず、トレンド商品経済、お一人様経済、顔面偏差値経済が若者の消費意欲を燃やし続けている。(編集KS)

NEWS5 人民元が2年余りぶり安値の1ドル7元突破 今後の動向は?

 人民元相場がこのほど、2年余りぶりに1ドル=7元の大台を割り込み、2020年7月以来の最安値を更新した。15日午後6時30分前後には、外国為替市場でオフショア人民元のスポットの対ドルレートが7.0187元まで下がり、同日のオンショア人民元のスポットの対ドルレートも大きく下がり、たびたび7元に迫った。中国新聞網が伝えた。

 平安証券の鍾正生チーフエコノミストは、「最近の人民元相場の下落にはこれを触発した2つの要因がある。1つはドル指数がこのほど20年ぶりの高値を付けたこと、もう1つは中米の金融政策の分化がさらに広がり、国債の利回りの逆転現象がさらに拡大したことだ」との見方を示した。

 中国社会科学院金融研究所の張明副所長は、「実際には22年初めから現在までの間に、人民元の対ドル相場は『もみ合い-急落-もみ合い-急落』の特徴を示してきた。今年に人民元がドルに対して下落した最も重要な原因は、中米の長期利回りの開きが急速に拡大したことだ」と指摘した。

 1ドル7元を突破した後、人民元はどこに向かうのだろうか。中信証券の明明連席チーフエコノミストは、「強いドルを背景に、人民元が重要なポジションである7元を突破するかどうかは実はそれほど重要ではなく、複雑で変化に富んだ国際情勢の下での相場の変動を理性的に見るべきだ。中国人民銀行(中央銀行)が相場の安定に使うことのできる政策ツールは豊富にあり、ツールには反循環的要素の発動、企業の国境を越えた資金調達のマクロプルーデンス調整パラメーターの調節などが含まれるがこれに限らない。このうち反循環的要素は人民元の対ドル基準値の設定モデルに直接影響を及ぼす。これまでの経験から考えると、このツールは人民元の持続的で単独の下落相場への対応において非常に有効だ」と指摘した。

 粤開証券の羅志恒チーフエコノミストは、「人民元相場が1ドル7元を突破したことは、バランスの取れた相場に回帰するだけのことであり、過度に懸念する必要はない。これからの人民元相場の動向は3つの要素によって決まる。1つ目はドル指数の強弱で、2つ目は中国経済の回復状況、3つ目は相場の安定を維持するための政策的関与だ。しかし人民元相場は長期的な下落が基調ではなく、これからドル指数が高騰・下落したり、中国経済が安定・回復したり、政策ツールが適切な関与をしたりするのに伴って、人民元相場は過去に2回あった7元突破の時のように、再び1元7ドル以下に戻るだろう」と述べた。(編集KS)

NEWS6 複数企業がデジタル社員を「採用」 幅広い応用シーン

 実体のあるロボットとあいさつを交わすのは、今や珍しい光景ではなくなった。これから人間は「デジタル社員」と一緒に働くようになる可能性もある。

 開催中の世界人工知能大会(WAIC)2022の会場では、バーチャルなデジタルヒューマンが会場にいるパーソナリティと相互にやりとりをして場を盛り上げるスペシャルゲストになっていた。それだけでなく、各展示エリアではデジタルヒューマンのさまざまな応用が展示されていた。さきに「中国銀行保険報」が整理したところによると、中国工商銀行、中国建設銀行、興業銀行、北京銀行、中国平安保険、中国太平洋保険、衆安保険など複数の銀行・保険会社がすでにバーチャル社員を「採用」しており、多くの中小規模の銀行・保険会社もデジタル社員の分野で相次ぎ展開を加速させているという。

 「この車は新しい外観デザインでトップクラスの優位性を確立しました」。一汽大衆(一汽VW)汽車有限公司と騰訊(テンセント)が共同で打ち出した一汽大衆オンラインクラウド展示ホールでは、バーチャルブランドキャラクターの「Ida」が自動車の購入アドバイザーに変身し、来場者に自動車の外観やスペックなどの説明をしていた。

 今では、このようなデジタル社員はコールセンター、情報放送、展示会司会者、ガイド・説明、文化財の解説など複数の役割を担うことができ、「聞き取り、理解し、表現できる」双方向のスマートサービスにより、産業のデジタルトランスフォーメーションをサポートする。

 WAICの会場では、広東省珠海市の珠海金智維情報科技有限公司も「デジタル社員」を出展していた。企業をサポートして、コンピューター上で行う規則的な反復型の大量のデータ処理作業を自動的かつ疲れ知らずで行うことができ、企業のコスト引き下げと効率引き上げに貢献するという。このように「デジタル社員」の企業での応用シーンは幅広い。同社の創業者で最高経営責任者(CEO)の廖万里氏は、「今年上半期時点で、当社は業界全体に50万人以上のデジタル社員を提供し、削減できた労働時間は累計1千万時間を超えた」と述べた。(編集KS)

NEWS7 クリア率0.1%以下! ミニゲーム「羊了個羊」の爆発的な人気の理由は?



中秋節(旧暦8月15日、今年は9月10日)の連休中、「羊了個羊」というミニゲームがネットで大人気になり、検索ランキングの1位に踊り出た。
 公式サイトによると、「羊了個羊」は暇つぶしにもってこいのステージクリア型ミニゲームで、クリア率は0.1%を下回る。遊び方は重なり合ったブロックの中からイラストを集めて消すというもので、イラストは画面下方のコーナーに入り、3つそろうと消えるが、コーナーにイラストは7つしか入らないので、クリアするのが極めて難しいというのがこのゲームの特徴だ。難しいからこそ、「挑戦しがいのあるゲーム」として人気が出た。

 ゲームをクリアすると省・自治区・直轄市や地級市(省と県の中間にある行政単位)のランキングにカウントされる。自分の所属するエリアの順位を上げようとして、プレイヤーはますます熱心にゲームをするようになる。ゲームがあまりにも爆発的な人気で、サーバーにしばしば不具合が起こり、ネットユーザーの中には24時間以内に3回もサーバーがダウンしたという人もいる。

 「羊了個羊」はなぜ突然こんなに人気が出たのか?

 ゲーム業界のある上級管理職の分析によると、このような遊び方にオリジナリティがある挑戦型の暇つぶしゲームの中には、ある程度時間が経つと爆発的に人気を博すものが出てくる。これは別に珍しいことではない。なぜなら、制作の難易度が低く、1人か数人のスタッフがいる開発スタジオなら制作可能で、ヒットする確率は大作のゲームよりも高い。かつては「合成大西瓜」や「旅かえる」のようなゲームが人気だったという。

 ゲーム産業アナリストの張書楽さんは取材に、「ゲームプランナーがプレイヤーのゲーム心理をよくわかっていることも、人気の理由の1つだ。ゲームの中で地域対抗戦が行なわれ、地域への帰属感と一体感といった晴れがましい気持ちを味わえるし、ある種のスタイルのソーシャルゲーム体験を簡単に味わえ、短時間で『地元のためにがんばる』というバーチャルな名誉の感覚、『地元の足を引っ張るわけにはいかない』という競争への意欲も生まれる。またこのゲームは第2ステージで『入門レベル』からいきなり『超高難度』になり、これがプレイヤーの挑戦したい気持ちをさらにかき立てる」と説明した。

 張氏は続けて、「これまでのゲームのルールでは、ステージを進むごとに、少しずつ難しくなっていたが、このゲームは非常に刺激的で、第2ステージをクリアできるプレイヤーはわずか0.1%に過ぎない。ゲーム心理として考えると、ずっとクリアできなければ勝ちたい気持ちが非常に強くなり、このような刺激の中で、ゲームをやめられなくなる。ゲームをする機会とツールをより多く獲得したい、SNSでシェアしたいという気持ちも、雪だるま効果でゲームの人気を加速させている」と述べた。(編集KS)

NEWS8 中国の大気の質改善ペースが世界最速に

 中国共産党中央宣伝部が今月15日に開いた「中国のこの10年」シリーズ記者会見で、生態環境部(省)の黄潤秋部長が、「新発展理念を貫き、人間と自然が調和良く共生する美しい中国を建設する」に関する状況を紹介したほか、記者の質問に答えた。中国新聞網が報じた。

 黄部長によると、この10年間、中国の大気の質は歴史的改善を遂げた。全国の微小粒子状物質(PM2.5)の年間平均値は2015年の1立方メートルあたり46マイクログラムから2020年には33マイクログラムに、2021年には30マイクログラムまで低下した。これは世界保健機関(WHO)が第一段階の移行期間値として設定した35マイクログラムを大きく下回った。また、大気の質が「優良」だった日の割合は87.5%に達し、2015年に比べて6.3ポイント上昇した。中国は、世界において大気の質の改善ペースが最も速い国となっている。米通信社・ブルームバーグの報道によると、2013年から2020年の7年間、中国の大気環境の質の改善程度は、米国が「大気浄化法」を実施してから30年以上かけて遂げた成果に匹敵するとしている。

 黄部長は、「第14次五カ年計画(2021‐25年)期間中、中国は国民に身近な場所で際立っている生態環境問題の解決に、さらなる力を注ぎ、実際の成果で国民の信頼を勝ち取るよう取り組む」と語った。(編集KN)

NEWS9 新疆の伊寧から1本目となる「中欧班列」が出発 始発駅の仲間入り


14日、新疆の伊寧東駅から出発する家電などの貨物が満載された中欧(亜)班列(写真提供・渝新欧公司)。


 家電などの貨物が満載された国際定期貨物列車「中欧(亜)班列」が今月14日、新疆維吾爾(ウイグル)自治区伊犁哈薩克(イリ・カザフ)自治州伊寧(イーニン)東駅を出発した。同列車は霍爾果斯(コルガス)、カザフスタンのアルマトイを経由して、中央アジア、欧州の国へと向かう。これは中欧班列(渝新欧鉄道)が、伊寧と連携して運行した1本目の中欧(亜)班列となった。

 関連計画によると、今後は伊寧東駅から毎週、中欧(亜)班列が1本運行される。将来的には、1日1本の運行を目指すという。

 公開されている資料によると、伊寧のほか、烏魯木斉(ウルムチ)、奎屯(クイトゥン)、石河子、吐魯番(トルファン)、庫爾勒(コルラ)、喀什(カシュガル)、阿克蘇(アクス)、阿拉山口、昌吉といった新疆の10都市以上の駅が中欧(亜)班列の始発駅となっている。そして、現地で生産されているケチャップや磁器タイル、ドライフルーツ、鋼材、化学工業製品、日用品といった貨物を現地で調達し、「コンソリデーション・集結輸送」や「定期貨物列車」といった形で中欧(亜)班列を通して輸出することをバックアップしている。

 新疆のコルガスや阿拉山口は、中欧(亜)班列の最も重要な鉄道通関地となっており、通過する「中欧班列」の数が中国全土の「中欧班列」運行数の半分以上を占めている。今年7月の時点で、阿拉山口通関地を通過する新規「中欧班列」路線は22本に達した。それにより、同通関地を通過する「中欧班列」の路線は合わせて87本となった。また、コルガスの鉄道通関地を通過する新規「中欧班列」路線は9本。同通関地を通過する「中欧班列」の路線は合わせて65本となった。(編集KN)

NEWS10 公安部、8月末の中国新エネ車保有台数が1099万台に

 公安部(省)の劉釗副部長は16日に開幕した世界スマートコネクテッドカー会議2022に出席し、「中国自動車産業はスマート化、コネクテッド化、電動化は飛躍的なスピードで推進され、新エネルギー自動車を中心とするスマートコネクテッドカーが人々の暮らしや移動交通の中に急速に入っている」と述べた。中国新聞網が伝えた。

 劉氏によると、「8月末現在、中国の新エネ車保有台数は前年同期比65%増の1099万台に達した。今年1-8月に新たに登録された新エネ車は前年同期比2倍増の322万台に達した。自動車スマート化の流れも目に見えて加速し、自動運転レベル3以上の高度な自動運転技術が都市部のタクシー、幹線輸送、末端輸送など特定のシーンと限定されたエリアで徐々に応用を展開するようになった」という。(編集KS)


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