「青春」の詩に思う 

 サミュエル・ウルマン というアメリカ人実業家が作った詩がかつて、日本で有名になりました。パナソニックの創業者松下幸之助氏がこの詩をこよなく愛し、次第に日本人の心に宿すようになったと.伺っています。ロバート・ケネディーがエドワード・ケネディーへの弔辞にこのウルマンの詩の一節を引用したとも聞いています。私は中国人ですがこの詩がとても好きです。きっと皆さんも勇気づけられると思います。会社を経営していますといいことばかりではありません。逆境の方が多いかもしれません。
 そんな時、私はこの詩を口ずさんでいつも自分を鼓舞しています。以下全文を紹介します。ぜひ皆さんも口ずさんでください。

 「青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。
 優れた創造力、逞しき意志、炎える情熱、怯懦(きょうだ)を却(しりぞ)ける勇猛心、
 安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。
 年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いが来る。
 歳月は、ひふの皺(しわ)を増すが情熱を失う時に精神はしぼむ。
 苦悶や、狐疑や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰(あたか)も長年月の
 如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。
 年は、七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得られるものは何か。
 曰(いわ)く 驚異への愛慕心、空にきらめく星辰(せいしん)、その輝きにも似たる。
 事物や思想に対する欽仰(きんこう)、事に処する剛毅な挑戦、小児の如く
 求めて止まぬ探究心、人生への歓喜と興味。
   人は、信念と共に若く 疑惑と共に老いる。
   人は、自信と共に若く 恐怖と共に老いる。
   希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる。
 大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして
 偉力の霊感を受ける限り人の若さは失われない。
 これらの霊感が絶え、悲歎の白雪が人の心の奥までも蔽(おお)いつくし
 皮肉の厚氷これを固くとざすに至れば、この時こそ
 人は、全くに老いて神の憐(あわ)れみを乞うる他なくなる。
 如何でしたか。勇気をもらえましたか。

 今、中国は春節で多くの人が故郷に帰り明日への生気を取り戻して仕事に励みます。私はキリスト教徒で、春節はキリスト教徒の聖都エルサレムを尋ねます。いずれ、この欄でまた紹介したいと思っています。


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