正銘発行 2025年11月上期 「銘・精選」
NEWS1 ナイピーズ・タンフールー人気に見る新消費トレンドの作り方
ミルクの膜に表面を覆われた濃厚ヨーグルト「奶皮子酸奶(ナイピーズ・ヨーグルト)」が人気となったのに続いて、今度はサンザシなどを飴がけにした中国の伝統菓子「糖葫蘆(タンフールー)」にナイピーズを組み合わせた異色コラボ「ナイピーズ・タンフールー」がブレイクしている。
江蘇省南京市の柳州東路にあるタンフールーの店の前には最近、長蛇の列ができている。ソーシャルメディアを見ると、10月27日、あるネットユーザーが「この店にタンフールーを買いに行ったら、もらった順番待ちの札は206番だった」と書き込んでいる。
代理購入サービスを提供する王瑩さん(仮名)は、「この店では今、1人につき6本までしか買うことができず、ナイピーズ系は3本までとなっている。行列の代行料金は平日が20元(1元は約21.8円、約436円)、週末が30元(約654円)。最長で3時間並んだことがある。店は午前11時に開店するが、開店前から並んでいる」と話す。
11月11日、ソーシャルメディアを見ると、南京だけでなく、北京や上海、杭州などでも、ナイピーズ・タンフールーを販売する店の前には長蛇の列ができていることが分かった。また、「上海のナイピーズ・タンフールーは1本98元(約2136円)」という話題が微博(ウェイボー) で検索トレンド入りしている。
デリバリープラットフォームを見ても、「ナイピーズ・タンフールー」を販売している店はたくさんある。
デリバリープラットフォーム・美団のデータによると、10月に入り、タンフールー系のデリバリーの注文数が前月比で3倍以上増えている。なかでも、ナイピーズ・タンフールーの注文数は前月比で109%増に達している。
ナイピーズは、内蒙古(内モンゴル)自治区及び西北エリアの伝統的な特色ある乳製品で、搾りたての牛乳を沸騰させ、表面にできる膜を冷まして作られる。
実際には、「ナイピーズ」が爆発的人気になったのは今回が初めてではない。2024年、北京の老舗レストラン「紫光園」が「ナイピーズ・ヨーグルト」を打ち出し、ネットユーザーたちの間で「北京の新たな名物」と話題になった。その後、他の地域の飲食店や乳製品企業もその商機に目を付けた。
シンクタンク「盤古智庫」のシニア研究者・江瀚氏は、「『ナイピーズ・タンフールー』が大人気となっていることは、新消費トレンドを生み出すうえで、『伝統的な軽食+ネットで人気の要素』というちょっとしたアイデアを加えた商品が強い生命力を持っていることを反映している」との見方を示す。
そして、「『ナイピーズ・タンフールー』は、画期的な商品とは言えないが、内蒙古自治区や西北エリアの伝統的な乳製品と北方エリアのタンフールーを組み合わせることで、食感とビジュアルのギャップを通して、新鮮味を生み出している。そして、『馴染みがあるのに初体験』を好む今の消費者にもマッチしている。この類の商品は、ソーシャルメディアの発信ロジックにも完全にマッチしており、顔面偏差値が高く、インパクトある色彩で、手で持って写真を撮影でき、写真映えするため、若者のソーシャル・カレンシーの一部になり、『購入—シェア—バンドワゴン効果』という好循環が生まれている」と分析する。
さらに、「産業経済という観点から見ると、この種のアセットライトで、入れ替わりの激しい大ヒット商品は、中・小事業者の参入のハードルを下げている。そして、チェーン店がすぐに流行の波に乗ることができる。つまり、サプライチェーンが成熟していて、再現コストが安く、短期間でスケールメリットを生み出しやすいということだ」と説明する。
事業戦略の専門家で、ブランドコンサルティング会社「福建華策」の創業者である詹軍豪氏は、「ネット上で人気となっているグルメの『寿命』は往々にして短い。『寿命』を長くしたいなら、品質やコストパフォーマンス、イノベーションといった面で工夫し続けなければならない」とした。
NEWS2 2025年世界動力電池大会 プロジェクト180件・契約総額861億元超
2025年世界動力電池大会が11月12日、四川省宜賓市で開幕した。大会では180件のプロジェクトが締結され、契約総額は861億3000万元(1元は約21.8円)に達し、分野は動力電池、新型エネルギー貯蔵、太陽光発電、スマートコネクテッド新エネルギー自動車などグリーン・新エネルギー分野をカバーしている。
今大会では、各分野のリーディングカンパニー50社以上が宜賓への進出を決定し、上場企業、ハイテク企業、「専精特新(専門化・精密化・特徴化・新規性)」を特徴とする企業、ガゼル企業(高い成長力と雇用創出力を持つ企業)などの企業が含まれており、10億元を超える重要プロジェクトが26件に達し、契約総額のほぼ50%を占めた。
これらのプロジェクトが全面的に稼働した後、年間生産高は900億元を突破し、年間納税額は50億元を超え、新たに3万人近い新規雇用が生まれ、地域経済の実力が大幅に強化されると同時に、新エネルギー産業の人材集積も加速する見込みだ。
NEWS3 2024年度上海市外資系企業トップ100ランキングが発表
2024年度上海市外資系企業トップ100ランキングが12日、上海市で発表され、米国企業のランクイン数が最多となった。
上海市外商投資協会の黄峰会長は同日行われた発表会の中で、ランク入りした企業に関する状況を説明した。24年度には、計265社の外資系企業が売上高・輸出入総額・納税額・雇用創出の4部門における上海市外資系企業トップ100リストに選出された。4部門すべてにランク入りした企業は9社、3部門にランク入りした企業は25社、2部門にランク入りした企業は58社あった。
トップ100企業の地域分布を見ると、半数以上の企業が浦東新区に設立されており、計149社となった。そのうち128社は中国(上海)自由貿易試験区で登記されていた。投資国・地域別では、米国企業が前年より4社増の87社で首位に立った。産業別では、トップ3に卸売・小売業、製造業、リース・ビジネスサービス業が並んだ。
ミシュラン中国法人の呉俊毅副総裁はランク入りした企業を代表し、「上海が投資環境の最適化を持続的に進めていることが、外資系企業に広大な発展の可能性をもたらした。ミシュランは引き続き上海に根ざし、協力パートナーと共に、中国の経済・社会の発展にさらなる貢献をしていく」と発言した。
NEWS4 中国人民銀行「通年のGDP成長目標の達成には基盤と支えがある」
中国人民銀行(中央銀行)が11日に発表した2025年第3四半期(7-9月)中国金融政策執行報告によると、第1-3四半期(1-9月)には、中国経済が安定しながら成長する発展傾向を維持し、国内総生産(GDP)は前年同期比で5.2%増加した。生産と供給が安定的に増加し、新たな原動力が着実に成長し、民生保障が持続的に強化される中、経済運営は強靱性と活力を示している。国民経済は安定しながら成長を遂げており、今年通年の目標を達成する基盤と支えがある。
同報告によれば、同期の生産・供給は好調な伸びを示し、消費のポテンシャルが絶えず発揮され、マクロ政策がより積極的かつ効果的になった。買い替え政策に関連した商品の小売額は2桁成長を維持し、同期の省エネ家電とスマート家電の小売額は持続的な高い成長を示した。「両新政策(大規模設備の更新と消費財の買い替え促進政策)」と「両重政策(国家重要戦略の実施と重点分野の安全能力構築)」が強化され、範囲が拡大し、内需拡大や市場活性化など一連の政策が実施されて着実に効果を上げ、政策の相乗効果がよりいっそう強化された。
NEWS5 国産大型旅客機C919がドバイ・エアショー2025に 中東地域で初登場
中国商用飛機有限責任公司(中国商飛)が製造した大型旅客機C919がバングラデシュ・ダッカのハズラット・シャージャラール国際空港を経由し、現地時間11月10日にアラブ首長国連邦(UAE)・ドバイのアルマクトゥーム国際空港に到着した。11月17日から21日にかけて行われるドバイ・エアショー2025に参加する予定で、C919の中東地域での展示は初めてとなることが、11月11日、中国商用飛機有限責任公司への取材で分かった。
同エアショーの開催期間中、中国商飛からC919が2機、ビジネス機C909が1機出展され、「チーム」として登場する予定だ。
中国商飛によると、C919の座席数は158-192席、航続距離は4075-5555キロメートル、C909の座席数は78-97席、航続距離は2225-3700キロメートル。
現在、この2機種の旅客機はいずれも商業運航が開始されており、市場での運用状況は良好だという。
NEWS6 中国のマイクロドラマ、1-8月の海外売上高が前年比194.9%増
浙江省杭州市で11月11日に発表された「中国マイクロドラマ業界発展白書(2025)」によると、今年1-8月期、海外市場における中国マイクロドラマの売上高が前年同期比194.9%増の15億2500万ドル(1ドルは約154.3円)に達した。
白書によると、今年1-8月期、中国のマイクロドラマアプリの一人当たりの1日平均使用時間は120.5分だった。ここ2年のロング動画アプリの1日平均使用時間の推移から判断すると、マイクロドラマアプリの使用時間は、ロング動画アプリをすでに超えている可能性がある。
技術革新の面を見ると、中国のアニメーションショートフィルムやAI実写ドラマが急成長している。中国のAI実写ドラマは2024年下半期(7-12月)にカギとなるブレイクスルーが実現し、カバー範囲が広く、構造が鮮明なユーザーの基礎がすでに築かれている。一般的なAI実写ドラマのコストは、1分当たり約1000元(1元は約21.7円)ほどに抑えられている。一方、ハイレベルなAI実写ドラマは、演算能力や人件費が重なり、コストは1分当たり2-5万元になっている。
NEWS7 北京、高速鉄道利用した高速配達便が「ダブル11」を後押し
ダブル11(11月11日のネット通販イベント)を迎えた11日午前10時14分、高速配達便の荷物180個を積み込んだG123列車が、北京南駅を出発し、上海虹橋駅に向かった。この列車では、14号車が高速配達便専用に確保されており、発車の30分前になると作業員が積み込む荷物をプラットフォームに整然と並べ、16人一組になって10分もかからずに車内にきちんと積み込み、旅客の乗降に支障は生じなかった。
今や「高速鉄道を利用した高速配達サービス」が全国主要196都市に広がり、即時集荷・即時輸送・即時配達方式により、優先的な積み込みと時間厳守を保証。利用者は家から出ずに、微信(WeChat)のミニプログラムで注文し、最短4時間で自宅まで配送が可能になった。
NEWS8 中国、複数の措置を講じて民間投資の発展を促進
中国が複数の措置を講じて民間投資の発展を促進することが、11日、国家発展改革委員会への取材で分かった。
具体的には次の通りだ。
中央政府予算の枠内での投資を着実に利用するため、条件を満たした民間投資プロジェクトを積極的に支援する。国家投資融資総合サービスプラットフォームを構築し、全国融資信用サービスなどのプラットフォームとの相互接続を強化し、民間企業への融資資源のより正確な供給を実現する。このほか、民間資本が高付加価値のサービス産業へ秩序よく流入するよう支援し、民間企業が生産型サービス業の重点プロジェクト建設に参入するよう力を入れて支援する。
エネルギー分野における民間資本導入の政策供給をさらに強化し、民間企業が原子力発電、水力発電、省や地域をまたぐ直流送電ルートなどの重要プロジェクトに参入し、長期的に効果を上げるメカニズムを整備する。エネルギー市場改革を持続的に深化させ、全国統一のエネルギー市場システムの構築を加速させ、パイプラインの接続と使用、情報公開などの面からメカニズムを整備し、監督管理を強化し、民間企業がエネルギー投資に参入するためのより有利な環境を創出する。
デジタルトランスフォーメーション(DX)を通じて民間投資をさらに促進し、総合型デジタル支援プラットフォームを構築し、産業チェーンの協調的なDXを通じて中小企業をDXエコシステムに取り込み、新たな有効投資の可能性を拡大する。
NEWS9 中国製掘削機が世界で好調な売れ行き 13ヶ月連続成長
税関総署がこのほど発表したデータによると、年初以来、中国製電気機械製品の輸出が急速に増加し続けており、輸出総額に占める割合が6割を超えた。中でも掘削機は重要な輸出品目となっている。アフリカでは中国の掘削機がスマート化という優位性を活かし、現地の大型工業・インフラプロジェクトで活躍している。
アフリカ大陸は気候が多様で、地質条件が複雑であることから、高温や粉塵、急勾配などさまざまな複雑な作業環境に対応しなければならない。中国製掘削機はスマート化の優位性により、こうした中核的ニーズに対応できるだけでなく、現地の実際の環境に合わせて最適化と改良を繰り返し、南アフリカでますます多くの顧客から高い評価を得ている。
税関総署がまとめたデータによれば、2025年上半期には中国からアフリカへの建設機械輸出額は前年同期比51.6%増の40億ドル(1ドルは約154.3円)に上り、うち掘削機は約27.6%の割合で品目別で最多となっている。
NEWS10 宇宙で焼き立てのステーキが現実に!関連技術が2兆円規模の市場生む可能性も
中国の宇宙ステーションで、宇宙飛行士がオーブンを使って作った肉料理を味わう様子がこのほど公開され、世界各国のネットユーザーの間で大きな話題となっている。ネットユーザーたちは、香ばしく焼けたグリルドチキンウィングとアツアツのペッパーステーキを「最高級レストランで味わう宇宙級バーベキュー」と呼んでいる。そしてこのバーベキューには、人類が広大な宇宙に足を踏み入れるために必要なハードコアテクノロジーが駆使されている。
これまでの宇宙飛行ミッションでは、流動食やフリーズドライ食品が使われていたものの、味に優れず、栄養価にもあまり優れていないことが課題だった。今回、宇宙でオーブンを使って肉料理を作ることに成功したことで、宇宙食は「加熱」から「調理」への歴史的飛躍を遂げた。人類が宇宙で本当の意味で調理して食べるのはこれが初めてのことだ。
宇宙ステーションは、内部で空気を循環させる閉鎖生態系生命維持システムが採用されているため、わずかな煙でも大事故の原因になる。また、微小重力の宇宙環境においては、肉を焼くことで温められた空気が自然に上昇することはなく、熱伝導率も極めて低くなってしまう。
中国が独自に研究開発した熱風を内部で循環させる新型オーブンは、この2つの難題を解決した。その秘密はオーブン内部に搭載されているファンにある。焼く過程で発生する煙は、ファンによって、精密な浄化装置へと吸い込まれ、宇宙ステーション内に漏れることは全くない。また、肉や肉汁が、無重力下であちらこちらに散らばることがないよう、オーブンの内部には、特製のラックや肉汁やかすなどを収集する装置が搭載されている。この新型オーブンは、熱の強制循環、空気浄化、ごみ管理が一体となったマイクロ型宇宙調理室と言うことができる。
宇宙でも使用できるオーブンは、前途明るい投資先だということもできる。
データによると、宇宙技術のスピンオフの平均投資利益率は1対10以上に達している。宇宙で利用できるオーブン関連の高精度温度コントロール、閉鎖環境における浄化、高効率エネルギー利用といった技術は、市場で応用できる分野が非常に多く、スマートホーム、アウトドア用品、特殊環境用の食品といった多くの分野に浸透し、1千億元(1元は約21.7円)規模の市場となり、製造業の高度化に新たな原動力を注入する可能性がある。







