銘・精選

NEWS1 民間企業上位500社に見る中国経済の3大トレンド



 ランクイン企業の年間売上高は総額270億元(1元は約20.7円)という新たな段階に達し、研究開発(R&D)費は総額1兆元の大台を突破!先ごろ発表された「2025中国民間企業上位500社」を見ると、中国の民間企業は引き続き力強く、優れた、大きな存在へと成長し、複雑な情勢下でも活力と強靭性を示した。
産規模も拡大基調を呈しており、2024年の民間企業上位500社の総資産額は、2010年時の約9倍にあたる51兆1500億元に達した。

 その背景にあるのは、より盤石になった民間経済の基盤が、中国経済の規模の着実な拡大、発展力の持続的な強化を後押ししていることだ。

 ■ランクイン企業の「新」の割合が上昇

 ランキングにおける各業種の企業の順位変動は、産業の最前線や発展の動向を読み取るための「風向計」となる。新エネルギー車(完成車)事業に携わる複数の企業が急速に売上を伸ばし、順位を大幅に上げたほか、新素材、新エネルギー、新世代情報技術といった分野でも「新顔」が複数ランクインした。今年の民間企業上位500社全体における顕著な変化は、戦略的新興産業企業の割合が大幅に高まったことだ。

 ■イノベーション主導による成果創出の加速

 イノベーションによって突破口を開く民間企業がますます増えている。データによれば、2024年には民間企業上位500社の研究開発(R&D)経費は平均2.77%に達し、累計1兆元超のR&D経費が投じられ、100万人以上が研究開発に取り組んでいる。

 小米(シャオミ)は、過去5年間で1000億元超をR&Dに投じ、激しい競争が繰り広げられる自動車市場で頭角を現した。寧徳時代(CATL)は、超急速充電電池などの先端技術でブレイクスルーを遂げ続け、産業チェーン全体の成長を牽引した。騰訊(テンセント)は、人工知能(AI)の基盤モデル分野に的確な投資を行い、金融や医療などの分野で産業用基盤モデルの実装を他社と競っている。このように、長期的視点に基づくイノベーション戦略と孤独に耐えて蓄積を続ける姿勢を堅持し、企業の長期的発展を支える強固な競争優位を築く民間企業には、中国経済が「新たな質」へと成長し、活力を高めていく姿が映し出されている。

NEWS2 北京初のAIサーバー「ダークファクトリー」、2025年内に運用開始へ



 北京市初の人工知能(AI)サーバー「ダークファクトリー(人間がほとんどいない工場)」が、2025年内に正式に運用開始する予定だ。同工場は高度な自動化・スマート化生産方式を採用することにより、「消灯での操業」を実現し、スマート製造とAIの融合という分野で北京市が重要な一歩を踏み出したことを示している。

 北京経済技術開発区管理委員会の劉力副主任は4日に行われた発表会の中で、「北京経済技術開発区はが「一模一案(モデルごとに個別対応)、一業一策(業種ごとに個別施策)」を推進メカニズムとし、『要素・産業・プラットフォーム・シーン・エコ』の5つの支援システムを体系的に構築し、都市全域を対象にしたAIシティの構築を全力で進めている。AIサーバーの『ダークファクトリー』はまさに経済技術開発区の『産業の牽引』戦略に焦点を当てた戦略の重要な成果の1つだ」と述べた。

 劉副主任は、「現在、北京経済技術開発区は高性能AI演算能力、AIソフトウェア、AIデータ、AIハードウェアなどのコア競争分野における事業展開に力を入れている。同工場は市内初のAIサーバー製造に特化した『ダークファクトリー』として、そのプロジェクトでは完全自動化生産ラインとスマート調整システムを利用して、資材の運搬から組立・テストまでの全プロセスの無人化操作を実現し、生産効率と製品の一致性を大幅に向上させている。年間生産額は100億元(1元は約20.7円)規模に達する見込みという。

NEWS3 浙江省の小さな町、懐中電灯が生み出す 80億元超のポータブル照明産業



 かつての電力不足で遅れていた農村の照明器具から、今や野外キャンプ、工事作業、非常用照明器具などに至り、最もシンプルな「家電製品」と呼ばれる懐中電灯は、時代とともに進化し、現代の都市・農村住民の日常生活、仕事、移動に欠かせない必需品になっている。実は中国が輸出する懐中電灯10本のうち、少なくとも6-7本は浙江省寧波市の小さな町で作られている。

NEWS4 中国-ASEAN人工知能イノベーション協力センター、60以上のプロジェクトを契約



 中国-ASEAN人工知能(AI)イノベーション協力センターは今年8月末までに、中国国内のプロジェクト51件とASEAN諸国のプロジェクト16件の契約を締結したことが3日、広西壮(チワン)族自治区南寧市の関係機関への取材で分かった。

 現在、AIをはじめとする科学技術イノベーションが急速に発展している。広西は同センターの建設を積極的に推進し、南寧市の中心部に7.78平方キロメートルのエリアを設け、ASEAN諸国と連携して南寧市を中核拠点として整備するとともに、ASEAN諸国と中国国内の他の重要都市にサブセンターを複数設立し、AI産業を通じて中国とASEANという2大経済圏を結ぶ紐帯の役割をさらに強化している。

 南寧市はASEANとの開放協力に向けた最前線の都市かつハブ都市として、ASEAN向けのAI産業の新たな先進地を構築しつつある。同センターは中国-ASEANのAIイノベーション協力の公的サービスの入り口、交流展示の窓口、運営管理の中枢、資本支援のプラットフォームを構築する予定だ。

NEWS5 50.9%!物流業景況指数が顕著に上昇 経済回復の基盤がさらに強固に



 中国物流・調達連合会は2日、今年8月の中国物流業景況指数を発表した。それによると、同月の中国物流景況指数は前月比0.4ポイント上昇の50.9%だった。主な内訳を見ると、需給を反映する業務総量指数と新規受注指数がともに上昇し続けている。うち業務総量指数は今年に入り6ヶ月連続の上昇、新規受注指数は同7ヶ月連続の上昇となった。同月の鉄道輸送業、航空輸送業、郵便宅配業の新規受注指数はいずれも55%以上の高い水準となり、複合一貫輸送分野と水上輸送業の新規受注指数は前月に比べて大幅に上昇した。

 同連合会の何輝副会長は、「実体経済の『通り道』である物流の需給状況回復・好転していることは、経済全体の回復・好転の基盤がさらに強固になったことも反映している」と述べた。

NEWS6 3大実務協力プラットフォーム、2025年SCOサミット開催地の天津市に設立



 中国-上海協力機構(SCO)グリーン産業協力プラットフォーム、デジタル経済協力プラットフォーム、職業技術教育協力センターが9月2日、天津市で除幕式が行われ、天津市を舞台にした国際協力の新たな1ページが開かれた。

 2025年SCOサミットは1日に閉幕した。今回のサミットで達成された8つの成果のうちの1つが、中国-SCOエネルギー、グリーン産業、デジタル経済の3大協力プラットフォームおよび科学技術イノベーション、高等教育、職業技術教育の3大協力センターを含む6つの実務協力プラットフォームの設立で、このうちの3つが天津市に設立された。

NEWS7 上海協力機構開発銀行の設立がもたらす実際的利点



 8月31日から9月1日まで、天津市で上海協力機構(SCO)天津サミットが開催された。上海協力機構開発銀行の設立を決定したことは、同サミットにおける成果の1つだ。

 上海協力機構開発銀行の設立は、どのような実際的利点をもたらすか。

 国家金融・発展実験室の龐溟特任シニア研究員は2つの利点を挙げ、「一つには、金融・投資・交通・エネルギー・農業など戦略的分野におけるSCO加盟国の協力の拡大・深化を、資金面で長期的かつ安定的に支え、地域経済の持続可能な成長を促進することができる。その一方で、地域経済協力及び金融協力の新たな道筋やモデルを探求・構築し、世界的金融機関の果たす役割の不足点を補い、外部の他の金融機関への依存をさらに低減することができる」と述べた。

 対外経済貿易大学国際経済貿易学部の藍慶新副部長は、「ウクライナ危機がなお続き、米国の経済・貿易政策の不確実性が高まっていく中、上海協力機構開発銀行の設立とそれに対応する緊急準備制度の確立は、国際金融市場において起こり得るリスクや動揺にSCO各国が力を合わせて対処する助けとなる」と指摘した。

 龐副部長はさらに、「上海協力機構開発銀行は、二国間・多国間・地域を組み合わせた多層的な金融協力モデルの形成を促進し、協力の内容と形式をより多様で包摂的なものにすることができる。また、各種金融機関が異なるレベルや分野で金融協力に参加する水準を高め、資金調達ルートを拡大し、協力モデルを革新することも期待される」とした

NEWS8 紙のように軽く、鋼のように硬い……新疆産綿花で作られるバルカナイズドファイバー



 新疆維吾爾(ウイグル)自治区石河子市の広々とした綿花畑を見渡すと、真っ白な綿花が風に揺れている。

 だが、普通の綿花と違い、ここの綿花は繊維工場に送られるのではなく、電力や航空などの分野で幅広く応用される材料、「鋼紙」とも呼ばれる「バルカナイズドファイバー」へと姿を変えているのだ。

 バルカナイズドファイバーとは何か?

 同自治区昌吉回族自治州瑪納斯県にある新疆源一科創有限公司の胡越社長は、一見普通に見えるが非常に強度が高い濃色の円盤を手にしながら、「綿花は衣類になるだけだと思っている人が多いが、うちの工場では絶縁部品や日常的な部品、さらには高速鉄道や航空機に応用される研磨材にも変わるのだ」と話した。

 バルカナイズドファイバーは、綿の実の短い繊維であるコットンリンターから作られたハイテク新材料だ。柔軟さと強靱さを併せ持ち、絶縁性にも優れ、鋼材の研磨、5G基地局、新エネルギー電池などの分野で幅広く応用される。さらに、繊維含有率が99%に達していることから生分解され、環境にも優しい。胡社長は、「柔らかな綿が硬いバルカナイズドファイバーに変身するのは技術イノベーションによるものだ」と指摘した。

 新疆は中国最大の高品質綿花の生産拠点であり、年間生産量は500万トンを超え、全国の総生産量の80%以上を占める。新疆産綿花はこれまで原料として東部地域に運ばれ加工されることが多かったが、今では産業高度化とサプライチェーンの深い統合によって、自治区内で深加工され、高付加価値化への転換が進んでいる。

 胡社長は、「当社で製造するバルカナイズドファイバーは主に5G基地局の建設や航空宇宙機器、新エネルギー自動車の製造などの分野で使用され、中国の国内市場でのシェアは45%に達する。海外市場でも欧米、中東、東南アジアなどへ販路を広げている」と説明した。

NEWS9 浙江省義烏市発の文具が世界で人気に



 文具や文化クリエイティブグッズを取扱う企業数千社が集まる浙江省義烏市では現在、文具の輸出の伸びが加速している。最近発表されたデータによると、今年1-7月期、義烏市から輸出された文具の輸出額は前年同期比12.3%増の4億1000万元(1元は約20.6円)に達した。

NEWS10 商品棚に並ぶ「SCOの味」 中国の消費者の食生活をより豊かに




 上海協力機構(SCO)が設立以来、各分野での協力が絶えず拡大・深化してきた。中国税関がまとめた統計によれば、2025年の1-7月に、中国とほかのSCO加盟国との輸出入額は2兆1100億元(1元は約20.6円)に達し、同期間として過去最高を更新した。このうち農産物・食品の貿易が急増しており、SCO加盟国の特色ある食品が山と海を越えて、ますます多くの中国人の日常生活に登場するようになった。

 北京市のある生鮮食品市場では、パキスタンの米、ロシアの小麦粉、イランのドライフルーツ、カザフスタンの亜麻仁油、ベラルーシの白樺樹液など、SCO加盟国からやって来た食品が10数種類販売されている。


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