大洋正銘発行 2025年2月上期 「銘・精選」
NEWS1 中国2024年の社会物流総額、対GDP比で過去最低水準に
国家発展改革委員会が5日に明らかにしたところによると、中国の社会物流総額は一連の措置が力を発揮し効果を現すのにともなって、着実な減少傾向を示している。最新の統計によれば、2024年中国の社会物流総額の国内総生産(GDP)に対する割合は14.1%となり、2023年に比べて0.3ポイント低下し、2006年に統計システムが構築されて以降の最低を更新した。
主な物流プロセスを見ると、24年には輸送費の対GDP比が0.2ポイント低下し、管理費の対GDP比が0.1ポイント低下した。
NEWS2 中国のサービス貿易、総額が初めて1兆ドルを突破
商務部(省)が3日に発表した最新のデータによると、2024年には中国のサービス貿易が急成長を遂げ、年間輸出入総額が初めて1兆ドル(1ドルは約152.4円)を突破し、過去最高を更新した。これは構造の最適化が進み、幅広い発展の可能性を示した。
24年の中国全土の年間サービス輸出入総額は前年比14.4%増の7兆5238億元だった。そのうち輸出は同18.2%増の3兆1755億6000万元、輸入は同11.8%増の4兆3482億元4000万元、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1兆1726億8000万元の赤字で、赤字額は同314億3000万元減少した。
商務部国際貿易経済協力研究院国際サービス貿易研究所の李俊所長は、「中国の年間サービス輸出入総額が初めて1兆ドルを突破し、過去最高を更新した。成長率が大幅に加速し、国際競争力が着実に高まり、物品貿易とサービス貿易の総額に占める地位も上昇し続け、高い発展の活力とポテンシャルを示した」と述べた。
NEWS3 2025年春節連休、活気あふれる消費市場
今年の春節(旧正月、今年は1月29日)連休中、映画、公演、観光、飲食、家電などの消費市場が活況を呈し、需要と供給の両方が旺盛で、持続的な経済回復の傾向を映し出した。
春節映画の興収が記録更新
オンラインプラットフォームのデータによると、2月1日午後10時7分現在、2025年度映画興行収入(予約・当日購入を含む)が80億元(1元は約21.2円)に達し、アニメ映画「哪吒之魔童鬧海(ナーザの魔童大暴れ)」が年間興行収入のトップに立った。25年中国映画市場の累計興収はすでに北米市場を上回り、世界一になった。
インバウンド・アウトバウンドが力強く成長
旅行情報サイトの「馬蜂窩」の観光研究院の王暁雪副院長によると、今年の春節は、「春節(旧正月)――中国人の伝統的な新年を祝う社会実践」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界無形文化遺産に登録されてから初めて迎える春節として、文化体験が各地の文化観光市場で主役の座に躍り出て、博物館に代表される文化施設、各地独自の春節の風習体験、無形文化遺産の体験が観光市場の注目点になった。
一方、海外旅行も力強い成長傾向を保った。旅行予約サイト「Qunar.Com」のビッグデータによれば、同連休中には海外旅行のための航空券で三線以下の都市の住民が購入したものが全体の30%以上を占め、前年同期の2倍以上になった。
注目されるのは、「China Travel(中国旅行)」が世界のSNSプラットフォームで大ブームになり、中国のインバウンド市場に持続的な成長をもたらし、春節観光市場の大きな注目点になったことだ。旅行予約サイト「携程旅行網」のデータでは、春節連休中には、インバウンドの予約件数が前年同期比で180%増加した。民宿予約サイト「途家民宿」のデータによれば、2月4日現在、春節期間には中国以外のパスポートを所持する旅客の民宿予約件数が前年同期の4.7倍になった。
活気に満ちている飲食と家電の消費
今年の春節には、飲食消費が大きな活気に満ちていた。年越し料理の予約が絶好調で、老舗レストランの伝統的なグルメと地方の特徴的な名物料理が飲食消費の注目点になった。北京市、上海市、四川省などの人気レストランの年越し料理は、予約が取れない状況が続いた。
牛肉鍋、生マリネ、ガチョウの煮込みなど、今年の同連休には広東省の潮汕地区の名物グルメがとりわけ人気を集めた。ECプラットフォーム「美団」のデータでは、連休最初の3日間、潮州以外のエリアでの潮汕グルメ団体購入のオンライン取引額が同108%以上増加した。
家電市場では、消費財の買い換え政策が強化され範囲を拡大したことに、春節が元々消費の活発なシーズンであることが加わって、家電製品の売れ行きが好調だった。商務部(省)のデータでは、1月20日から2月1日までの間に、1470万4000人の消費者が、携帯電話をはじめとするデジタル製品1886万7000点の買い換え補助金を申請している。
NEWS4 2024年社会消費財小売総売上高、前年比3.5%増の48兆7895億元
国家統計局の康義局長は17日に行われた国務院新聞弁公室の記者会見で、「2024年の中国の社会消費財小売総売上高は前年比3.5%増の48兆7895億元(1元は約21.3円)だった」と発表した。
24年第4四半期(10-12月)の社会消費財小売総売上高は前年同期比3.8%増となり、成長率は第3四半期(7-9月)を1.1ポイント上回った。経済成長への寄与を見ると、年間の最終消費支出は経済成長を2.2%ポイント牽引した。そのうち第4四半期は第3四半期を0.2ポイント上回る1.6ポイントを牽引した。
NEWS5 ランタンフェスティバルの楽しさはいつまでも 湖北・荊門
「2025年荊風楚韻・新春ランタンフェスティバル」が湖北省荊州市の荊門園博園で華やかに行われている。夜6時30分頃になると、光が流れ色彩がきらめく正月ムードたっぷりのランタンに次々に灯がともり、一足進むごとにさまざまなランタンの違った美しさが楽しめる。50を超える各テーマのランタン群が、園博園を絢爛豪華に彩る。
NEWS6 春節連休後、初の営業日を迎えた中国軽紡城 江蘇省
春節(旧正月、今年は1月29日)連休後初の営業日となった2月5日、浙江省紹興市柯橋区にある中国軽紡城では、カーテン・布地市場が販売ピーク期に入り、店舗は買物客で賑わっていた。世界最大の紡績品流通センターである中国軽紡城では、毎年、全世界の紡績品の約4分の1が取引されている。
NEWS7 若者の生活に溶け込む「中国スタイルの美学」
「中国スタイルの美学」が今、多くの若者の暮らしにますます溶け込むようになっている。中国新聞社が報じた。
絵を描いたり、展覧会を見学したりするのが好きという湖北省武漢市の女性・楊帆さんは、中国伝統の要素を取り入れたネイルチップを作成している。
楊さんは2023年10月、中国の伝統技法の一つである「螺鈿」に偶然出会った。その後、材料を自分で購入し、螺鈿を真似た技法を用いて、貝殻をそれぞれ異なるスタイルに薄く磨き上げた後、蝶々や花の形にカットし、ネイルチップに埋め込むようになった。
楊さんは、武漢博物館の青花纏枝蓮紋葫蘆瓶にインスピレーションを得たネイルチップも作成している。まず、岩絵具でセラミックホワイトのベースカラーを塗ってから、筆で青花の模様を描き、何日もかけて濃い藍色の青花スタイルのネイルチップを仕上げていった。そしてネット上で紹介したところ、問い合わせが殺到し、海外企業からの注文まで舞い込んだという。
楊さんは、「初めは、中国スタイルのネイルチップはニッチだと思っていたけど、意外にも使ってみたいと思う人がたくさんいた。私は中国人なので、ある程度の年齢になって、伝統的なものが好きになる『中国人の血』が騒ぎ始めたかも」とした。
「Z世代」のデザイナー・馬暁月さんは、宋代(960-1279年)の美的理念に夢中になっている。「宋代には、茶館があちらこちらにあった。その時代の人々はゆったりとした生活を送り、それを代表するのが茶」と考える彼女は、武漢に宋スタイルの茶館を開くことにした。
馬さんは、ティードリンクや宋代の絵画、園林建築などに関する書籍を研究し、自分で茶館のデザインをした。格子のドアからシュウカイドウの花の形の窓、「清明上河図」や「十八学士図」などが描かれた掛け絵、さらに、お茶の点て方に至るまで、宋代の雰囲気が至る所に漂っている。
馬さんによると、「宋代の『美』は、芸術作品や建築物だけでなく、ライフスタイルでも表現されている。宋代の文化を愛する人は、お茶を点てたり、花を生けたり、お香をたいたり、絵を飾ったりすることを『四つの風雅』と見なしていた。そのため、茶館において関連の文化イベントを定期的に開催しているほか、伝統衣装レンタルの業務も始め、客がそこで古代の人々の『スローライフ』を没入型で体験できるようにしている」という。
武漢紡織大学の李正旺教授は、「中華の優れた伝統文化はすでに、いろんなスタイルで、中国の若者の視野に入っている。全国民の間で『無形文化遺産』ブームが起きている今、伝統文化をさらに掘り出さなければならない。デジタル化技術を通して、文化観光やテクノロジーなどの産業を融合し、伝統文化を見て、感じることができるようにし、歴史感だけでなく、新鮮味もある魅力を引き出さなければならない」との見方を示している。
NEWS8 第9回アジア冬季競技大会が7日に開幕へ 選手団が続々と現地入り
第9回アジア冬季競技大会が今月7日に、黒竜江省哈爾浜(ハルビン)市で開幕する。開幕を控え、ここ数日、各国の選手団が続々と現地入りしている。4日には、同大会に初出場となるサウジアラビアとカンボジアの選手団も哈爾浜に到着した。この2国の選手はカーリングやアルペンスキー、スノーボードなどに出場することになっている。
カンボジア選手団の団長によると、同国はスキー競技に男子選手4人が出場を予定しており、全員が同大会初出場となる。カンボジアは熱帯モンスーン気候に属し、年間を通じて暑いため、雪は降らず、ウィンタースポーツ関連の施設もない。そのため、選手たちは国外で練習を重ねてきた。団長は「素晴らしいパフォーマンスを期待している」とした。
同じく同大会初出場となるサウジアラビアは2029年の第10回アジア冬季競技大会の開催国となる。選手団は今大会出場に期待を膨らませているという。
同国代表のアブディ・ファイク選手は、「サウジアラビアがアジア冬季競技大会に出場するのは今回が初めてなので、とても楽しみにしている。僕たちにとって、とても良い経験になる。次のアジア冬季競技大会がサウジアラビアで開催されることになっている。今大会ではたくさんの情報を得て、経験を積むことができるので、選手だけでなく、関係者にとっても、とても貴重な経験を自国に持ち帰ることができる」と語った。
今大会には、34ヶ国・地域を代表する選手約1270人が出場することになっている。今月4日午後6時の時点で、29ヶ国・地域の選手団と関係者1100人以上が哈爾浜に到着した。今後も1500人以上が続々と哈爾浜に到着することになっている。
NEWS9 中国最北の歩哨所に暖房器具完備のボックス設置
最も寒い日で最低気温が氷点下40度に達する黒竜江省漠河市には、中国最北の歩哨所がある。中央テレビニュースが報じた。昨年、辺り一面に雪が積もり、風が吹くと凍てつくような寒さとなるその歩哨所で、警戒・監視をしていた2人の兵士が微動だにしなかったため、ある観光客は「人形じゃないの?」と見間違えたほどだった。今年、その歩哨所には、暖房器具が完備されたボックスが設置されたため、兵士たちは寒さに凍えることなく、任務にあたることができるようになっている。
NEWS10 春節連休中の人々の目を楽しませるチューリップ 雲南省昆明
春節(旧正月、今年は1月29日)連休中、雲南省昆明市の翠湖公園では、チューリップが次々と開花時期を迎え、訪れた多くの市民や観光客を楽しませていた。