銘・精選

NEWS1 中国ラオス鉄道の貨物輸送総量が5千万トンを突破


1月2日、新鮮な果物や野菜を満載し、ラオスに向けて雲南省昆明市の王家営西駅を出発する中国ラオス鉄道の国際貨物列車(撮影・胡超)。


 新鮮な果物や野菜を満載した中国ラオス鉄道の国際貨物列車が1月2日、ラオスに向けて、雲南省昆明市の王家営西駅を出発した。これにより、2021年12月3日の全線開通以来、中国ラオス鉄道の貨物輸送総量は5千万トンを上回り、うち国境を越えた貨物は1158万トンに達した。新華網が伝えた。

 中国ラオス鉄道の開通・運行開始以来、両国の鉄道部門は貨物輸送体制を強化し、輸送力と輸送効率を高めてきた。開通当初は2本だった1日あたりの越境貨物列車本数は、現在18本まで増加した。2024年、中国ラオス鉄道の貨物輸送総量は1960万トンに達し、1日平均輸送量は5万トンを上回る状態が続いている。

NEWS2 中国2024年1-11月のスマホ生産台数、前年同期比9.3%増



 工業・情報化部(省)が発表した最新のデータによると、2024年1-11月には、中国の電子製造業の生産が急増し、全国の一定規模以上の電子情報製造業の付加価値額は前年同期比12.2%増となった。主要製品では携帯電話の生産台数が同8.9%増の15億400万台となり、そのうちスマホが同9.3%増の11億1700万台に上った。

 データによれば、1-11月期には一定規模以上の電子情報製造業の売上高が同7.2%増の14兆4500億元(1元は約21.5円)に達した。利益総額が同2.9%増の5653億元となり、安定傾向の中で好調さを維持。

 また同期にはソフトウェア・情報技術(IT)サービス業の運営状況が好調で、ソフトウェア業務の売上高が安定的に増加し、利益総額が安定傾向の中で増加。ソフトウェア業務の売上高は同10.7%増の12兆2903億元、利益総額が同9.2%増の1兆4822億元に達した。

NEWS3 2024年の海南離島免税ショッピング額、300億元を突破



 海南省の海口税関がまとめた統計によると、2024年に海口税関が監督管理を行った同省の離島旅客免税ショッピング額は309億4000万元(1元は約21.5円)に上り、免税ショッピングをした旅客は延べ568万3000人、ショッピング件数は3308万2000件に達した。また2025年1月1日の元旦休日の免税ショッピングの金額は1億3000万元、顧客は延べ2万1000人、件数は11万1000件に上った。

 海口税関は離島免税消費市場の活力をかき立てるため、離島免税ショッピングにおける行郵税(小口貨物輸入税)のオンライン納付や「離島免税自動書類審査」などの便利な措置の実施を支援・推進し、離島免税ショッピングの質の高い発展のボーナスが多くのショッピング客に及ぶようにし、複数の措置を同時に実施して離島免税ショッピング市場が段階的に回復するよう後押ししている。

NEWS4 中国、グリーントランスフォーメーションを加速推進 複数の世界一を取得



 新エネルギー自動車の生産台数が1000万台を突破し、生産・販売台数は9年連続で世界一になった。

 砂漠の拡大を防ぐためタクラマカン砂漠の周辺を囲むように作られたグリーン防砂帯の「接合」が完了し、世界に先駆けて土地劣化の「ゼロ成長」を実現した。

 中国全土の炭素排出権取引市場は2つの履行サイクルの建設運営を順調に終了し、年間の二酸化炭素(CO2)排出量51億トンをカバーし、世界でカバー量が最も大きい市場になった。

 2024年には経済・社会発展における「グリーンのウェイト」が上昇し続け、目覚ましい成果を上げ、経済・社会の包括的グリーントランスフォーメーション(GX)の強化を推進し、発展の新たな原動力と新たな優位性を絶えず形成した。

 24年には全国温室効果ガス自主排出削減取引市場が始動し、15当局が「カーボンフットプリント管理システム構築に関する実施プラン」を共同で通達し、工業・情報化部(省)など7当局が製造業のグリーン化発展の推進加速に関する文書を発表し、中国人民銀行(中央銀行)など4当局がグリーンファイナンスを推進して美しい中国の建設に寄与する文書を発表した。政策、市場、テクノロジーなど各方面が共同で力を注ぎ、強大な推進力を形成し、グリーン・低炭素による発展の体制・メカニズムの持続的な整備を推進した。

 中国では現在、グリーン建築マークを取得した建設プロジェクトが2万7000件以上あり、グリーン建築が新規建設面積に占める割合が94%に達する。24年11月には自動車生産に占める新エネルギー車の割合が前年同期比51.1%増となり、太陽電池製品の生産量が同10.9%増となった。同時に、再生可能エネルギーの発電設備の規模は世界最大、発展速度は世界最速となった。産業構造もグリーントランスフォーメーションを続け、「グリーンのウェイト」が上昇し続け、社会全体の各方面の包括的なグリーン・低炭素トランスフォーメーションを牽引して、「グリーン」に向かい発展している。

NEWS5 情緒的価値に注目、玩具産業が約2580億円規模に成長 小都市の大産業



 広東省東莞市の石排鎮では、ぬいぐるみやプラスチック玩具からペット用の玩具、ストレス解消グッズに至るまで、思い付く玩具なら何でも見つけることができるだろう。「アートトイの都」と呼ばれている石排鎮の玩具産業は、年売上高が約120億元(1元は約21.6円)に達している。

 石排鎮でアートトイ産業が起こったのは1980年代のことだ。当時、OEMをメインとしていた香港特別行政区や台湾地区の玩具メーカーは、成熟した労働者市場と輸出市場に目を付け、石排鎮にやって来た。そして、ディズニーやマーベルといった有名ブランドのOEMを請け負うようになった。石排鎮の玩具製造業はこうして始まり、産業クラスターの基礎が固まった。

 2023年と2024年の2年間、石排鎮のOEM専門企業が31社から26社に減ったのに対して、二次創作ライセンス許諾を得た企業や独自ブランド企業は14社から22社に増えた。石排鎮の玩具メーカーは、注文を待つ立場から発注する立場へと変わりつつあり、モデル転換と高度化の大きな一歩を踏み出している。

 中国の若者が重視するセンチメンタル・バリューやソーシャルニーズにマッチするアートトイ産業は近年、急速に発展している。そして、玩具はポップカルチャーを中核とする文化的「アーティファクト」へと少しずつ発展している。

 中国で大人気となっている羊のぬいぐるみ「巴風特小羊(Friend Sheep)」は、夜になかなか寝付けないことに悩んでいる人の助けになればという思いで作られた。晴光玩具公司(SunnyWorks)の楊梅総経理は、「独自に研究開発した『目を追う』技術を駆使した『巴風特小羊』は、どんな角度でもユーザーに関心を示し、寄り添ってくれる。こうした『癒し』文化によって伝統的なぬいぐるみに情緒的価値が加わり、玩具の機能は単に『遊ぶ』から『触れ合う』へとレベルアップしている」と説明する。

 石排鎮を中心とする東莞市には、4000社以上の玩具メーカーのほか、川上・川下企業約1500社が集まっており、中国最大の玩具輸出拠点となっている。同市では、中国のアートトイの8割、世界のアニメ関連商品の約3割が生産され、米国や日本、フランスを含む多くの国・地域に輸出されている。

NEWS6 1306件!2024年は中国ゲームライセンス発行ラッシュ


「モンスターハンターアウトランダーズ」の微博(ウェイボー)公式アカウント


 2024年、中国国産ゲームのライセンスは1306件発行された。2024年はゲーム産業にとって発行ラッシュの年となった。

 ゲーム市場でのライセンス発行が24年には常態化した。統計によれば、4月と5月を除き、24年は1ヶ月の発行件数が100件以上のペースを保った。23年の発行件数は977件だったが、24年はまた過去5年間の最多を更新した。

 国産ゲームのライセンスが相次いで発行されただけでなく、輸入ゲームも「春」を迎えた。24年の輸入ゲームの承認件数は110件に達して、23年の98件を上回った。こうしたことの影響により、大手ゲームメーカーの新製品が次々にリリースされ、企業に新たな業績成長源をもたらした。

 網易が打ち出したRPG「無限大Ananta」は、24年12月にライセンスを取得した。制作チームはより自由度の高いコンテンツを二次元モバイルゲームに融合させており、業界初の試みとして、プレーヤーの期待を一身に集めている。騰訊(テンセント)とカプコンが共同開発したスマートフォンゲーム「モンスターハンターアウトランダーズ」も、このほどライセンスを取得した。「モンハン」は2004年に1作目がリリースされて以来、世界中で大勢のプレーヤーを獲得し、影響力を高めてきた人気シリーズだ。

NEWS7 浙江の「単一分野のチャンピオン企業」を訪ねて


寧波激智科技股份有限公司で2024年3月22日、膜製品の検査を行う作業員。


 ビッグデータと人工知能(AI)が生産過程に深く浸透し、製造業が日増しにスマートでダイナミックになっている。新エネルギー素材の応用は、動力源がよりクリーンで、より長持ちするようにし、製造業のグリーンな前進を後押ししている。人民網が伝えた。

 浙江省政府は近年ビジネス環境を持続的に最適化している。民間企業はイノベーションに焦点を当て、コア技術のブレイクスルーを続けている。科学技術の駆動により単一分野のチャンピオン企業が産業チェーンの川上に上がり、「メイドインチャイナ」の新たな栄光をもたらしている。

 現在、浙江省の単一分野のチャンピオン企業233社のうち133社の主要製品が、世界でトップシェアを占めている。

NEWS8 「華竜1号」漳州原発1号機が商用運転を開始


2025年1月1日に撮影された漳州原発1号機(左側)(ドローンで撮影)。画像提供は漳州原発


 168時間にわたるフル出力連続運転を経て、世界最大の「華竜1号」原子力発電拠点が1日午前0時17分、新年の幸先の良いスタートを切った。中核集団傘下の中国原子力発電投資ホールディングスの漳州原発1号機が正式に商用運転を開始した。これは華竜1号の量産化で大きく進展したことを示している。新華社が伝えた。

 漳州原発は華竜1号量産化の出発点で、100万キロワット(kW)級華竜1号を6基建設する計画だ。うち4基はすでに着工しており、安全品質はすべて良好に管理されている。漳州原発1号機は19年10月16日に着工したもので、中核集団が投資・建設する5基目の華竜1号だ。1800日余りの日夜を経て、数万人の原子力産業従事者が参加し、安全品質の確保を前提に、原子炉の土木建設、設置、調整、燃料装荷、系統接続・発電などの重要なマイルストーンを完了し、商用運転に成功した。

 華竜1号は中国が完全に独自の知的財産権を持つ第3世代原子力発電技術で、世界最高の安全基準を満たしており、中国の原子力発電の革新的発展の重要な画期的な成果で、「国の代表的な設備」「国のシンボル」と称される。中国が原子力発電大国から原子力発電強国への歴史的な飛躍を実現するのに重要な意義を持つ。華竜1号は現在すでに世界で運転中・建設中のうち数が最も多い第3世代原発技術で、これは中国の原子力発電技術と総合競争力が世界の先頭集団に入ったことを示している。

 華竜1号の年間発電量は1基当たり100億キロワット時(kWh)以上で、中等先進国の年間100万人の産業・家庭の電力需要を賄える。また毎年標準石炭の消費量を312万トン、二酸化炭素(CO2)排出量を816万トン削減し、7000万本以上の植林に相当する。

 中核国電漳州エネルギー有限公司は福建省漳州市雲霄県に位置し、漳州原発や雲霄揚水発電などのクリーンエネルギープロジェクトの開発・建設・運営を担当し、中国の総合的クリーンエネルギー拠点の建設に注力している。拠点完成後の年間発電量は635億kWhに達し、福建省がCO2排出量ピークアウト及びカーボンニュートラルの目標を達成するための新たな発展の原動力となる。

NEWS9 中日韓スピリッツを表す2025年の単語に「未来」

 中日韓三国協力事務局(以下「TCS」)は1月1日、中日韓スピリッツを象徴する2025年の単語(漢字)に「未来」が選出されたことを発表した。この選出には、明るい未来の共同構築に向けた三国の相互努力が反映されており、2025年から2026年の「中日韓文化交流年」を迎えるうえで、特に意義深いものとなる。中国新聞社が報じた。

 TCSによると、2024年11月1日から30日の投票期間中に、中日韓三国から前回を52%上回る1万5299の投票が寄せられた。そして、「未来」が最も多い3136票を集め、2025年の単語に選出された。2番目に多かったのは「友好」(3017票)で、3番目は「理解」(2939票)だった。

  TCSの李熙燮事務局長は、「選出された単語の『未来』には、今後日中韓がより一層強力な関係を築いていくという、三国市民の前向きな姿勢と決意が表れている。様々な課題に直面する今、我々の未来は無限の可能性を秘めているということを、この単語によって再認識することができる。3言語共通の『未来』という漢字は、単に『今後』という意味だけでなく、イノベーション、コラボレーション、相互発展の機会を表している」とした。

 「中日韓協力を象徴する単語」を選ぶ活動は、漢字という共通の文化遺産を架け橋として、中日韓の人々の心の触れ合いと文化交流の継続的に促進することを目的としており、今年で3回目を迎えた。2023年は「和合」、2024年は「交流」が選出された。

NEWS10 「雪だるま軍団」に新メンバーが続々仲間入り 黒竜江省哈爾浜


1月2日、黒竜江省哈爾浜市の閻家崗農場で雪だるまと写真を撮影する観光客


 黒竜江省哈爾浜(ハルビン)市には、干支の動物や宇宙飛行士、キスをしている恋人たちなど、ユニークな新しい雪だるまが続々と登場している。中国新聞網が伝えた。


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