銘・精選

NEWS1 中国1-10月の対APEC加盟国の輸出入額が457兆円以上に

 アジア太平洋経済協力(APEC)は、アジア太平洋地域の重要な経済協力の枠組みだ。中国の税関の統計によると、今年1-10月期、中国の対APEC加盟国の輸出入額は、過去最多の計21兆2700億元(1元は約21.5円)に達し、中国の総輸出入額の59.1%を占めた。

 1-10月期、中国の対APEC加盟国の輸出入額は前年同期比5.7%増で、中国の総輸出入額の増加幅を0.5ポイント上回った。そのうち、対ベトナムは同17.4%増、対ペルーは同16.8%増、対マレーシアは同12.1%増、対メキシコは同11.7%増だった。また、韓国、タイ、カナダ、ブルネイなどへの輸出入額の増加幅も、総輸出入額の増加幅を上回った。その他、米国、ロシア、シンガポールなどへの輸入、輸出も増えている。

NEWS2 世界一!中国の今年の新エネ車生産台数が1000万台超える



 中国自動車工業協会によると、14日午前、中国の今年の新エネ車生産台数が初めて1000万台を超えた。新エネ車の年間生産台数が1000万台を超えるのは世界でも初めてだ。

 統計によると、中国が新エネ車の生産・販売台数を統計体系に組み込んで1年目となった2013年には、生産台数はわずか1万8000台だった。その後、2018年に100万台、2022年に500万台の大台を超え、さらに今年は、年末まで1ヶ月半を残した時点で1000万の大台を超え、昨年の年間生産台数の958万7000台を4.3%上回った。専門家は、今年の生産台数は1200万台を超えると予想している。

NEWS3 5分で到着 中国初の超小型「低空経済」サービスステーションが深センで運用開始



 中国初となる「低空経済」(低空域飛行活動による経済形態)の超小型サービスステーションが、このほど広東省深センで運用開始した。ドローンにより、宅配便の荷物を各配送拠点からサービスステーションまで短時間で直接輸送し、コミュニティの物流配送サービスの多様化を実現している。

 深セン市福田区にある「超小型低空経済サービスステーション」では、宅配便の荷物を複数積み込んだドローンがステーションの離着陸プラットフォームにゆっくりと降下していた。これらの荷物は周辺エリアの宅配便配送拠点から来たもので、ドローンのサポートによりわずか5分で同ステーションに到着し、それから配達員が消費者の手元に届けるという流れになっている。現在、同ステーションは周辺の3つの団地の約8000世帯の住民にサービスを提供している。

 配達員の楊茂林さんは、「配達員は毎日配送拠点で荷物を受け取り団地に届けるというのを8回くらい繰り返す。ダブル11(11月11日のネット通販イベント)は普段より荷物が50%以上増えるので、拠点から団地まで1時間半はかかっていた。サービステーションができてから、荷物を運ぶ時間が半分に減った」と話した。

 深センは今後3-5年で、このようなコミュニティ向け超小型低空経済サービスステーションを3000ヶ所相次いで開設する予定だ。将来は、ステーションがコールドチェーン物流、医療救助などより多くの応用シーンを開拓し、スマートシティの建設と発展をサポートすることになると期待される。

NEWS4 過去10年間近くの中国水使用量が「ゼロ成長」 質の高い発展がカギ



 過去10年間近く、中国は国内総生産(GDP)が2倍近く成長しながら、水使用量の「ゼロ成長」を実現した。中国は世界の6%を占める淡水資源で、世界の人口の20%近くの水使用を保障し、世界の経済規模の18%以上を創出している。水使用の「ゼロ成長」にはどのような意味があるか。

■発展方法の転換、費用対効果の効率が向上

 浙江省紹興市柯橋区では、水を大量に使用する染色産業が節水にじっくり取り組み、全区の水再利用率は23%に達した。寧夏回族自治区の寧東エネルギー化学工業拠点では、水源から水道の蛇口まで全プロセスの監督管理が行われ、毎年570万立方メートル近い水を節約した。水から見ると、グリーン発展の理念がしっかり根付き、質の高い発展が着実に推進されている。

 ここ数年、国による水使用量の割当制度が農業、工業、生活サービス業をほぼカバーし、各産業の水使用の指針が示された。工業企業は先進的な節水技術、節水工程、節水設備を積極的に採用し、コストの低下と効率の向上をより力強く支えている。水を前提条件として都市、地域、人口、産業に関する決定が行われ、高効率の節水が強く求められている。2023年は2014年に比べて、GDP1万元(1元は約21.5円)当たりの水使用量が41.7%減少し、工業付加価値額1万元当たりの水使用量も55.1%減少した。

■水資源の利用方法の変革 節水能力がより強く

 中国の水資源は「夏は増水、冬は枯渇、北は不足、南は豊富」というようにアンバランスであることが、発展の全プロセスにおいて節水を優先させる方針を堅持しなければならないことを決定づけた。農業では、節水と良種、点滴灌漑とスプリンクラーによる散水などを普及させ、穀物が年々豊作であることを前提として、全国の農業灌漑用水使用量はゼロ成長を達成した。工業では、技術プロセスの刷新により、水を何回も利用したり、循環させて利用したりするようになり、23年の全国の一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の工業用水の再利用率は93%を超えた。日常生活では、節水型社会の基準を達成した県、節水型都市、節水型大学が次々に現れ、23年の都市公共水供給パイプラインの漏水・破損率は10%以下に低下した。水資源の利用方法が粗放型・低効率から集約型・高効率へと転換した。

■行政と市場が「両方から力を入れる」 水資源管理の水準が絶えず向上

 水ガバナンスは行政の主な職責だ。「用水節約条例」を積極的に実施し、省・市・県の3レベルの行政エリアの水総使用量と水使用強度のコントロール指標の管理を強化し、水を大量に使用する産業のプロジェクト建設を厳格にコントロールし、制度の網の目をますます緻密に張り巡らし、水資源の管理をより科学的に、より精度の高いものにしている。

 市場の「見えざる手」が大いに力を発揮している。水資源税の改革試行事業を12月1日から全面的に実施する。節水重点企業を積極的に育成し、27年までに節水産業の規模を1兆元に引き上げる。農業用水の精度の高い補助金制度と節水奨励メカニズムを整備し、水利権の制度体系を整える……節水に向かう内在的な原動力が絶えずかき立てられ、節水は徐々に社会全体の自発的な行動になっている。

NEWS5 中国16兆元超の新規融資はどこへ向かったか



 中国人民銀行(中央銀行)は11日、2024年10月の金融統計データを発表した。それによると、今年1-10月に、人民元建て融資は16兆5200億元(1元は約21.4円)増加した。この融資は主にどこへ向かったのだろうか。

 人民銀行によると、10月末現在、「専精特新(専門化・精密化・特徴化・新規性)」の企業向け融資残高は前年同期比13.6%増の4兆2300億元、テクノロジー型中小企業向け融資残高は同21%増の3兆1700億元、包摂融資としての小企業・零細企業向け融資残高は同15%増の約33兆元だった。これらの融資の成長率は同期の他の各種融資の成長率を上回った。

 これと同時に、1-10月には、中国の住宅ローンが2兆1000億元増加した。人民銀行によると、10月には個人の住宅ローンの規模が安定し、1-9月の毎月平均690億元減少との水準より明らかに好調で、過去2年間の同期の水準も上回った。

 招聯金融の董希淼首席研究員は、「これまでに各種政策が徐々に実施されて効果を上げ、経済支援の役割が持続的に発揮されていた。特に今年9月下旬以降は、中国人民銀行が不動産金融の政策を最適化・調整し、資本市場を支援する2つの金融政策ツールを創設し、市場からは積極的な反応があった」と述べた。

 データを見ると、10月末の広義マネーサプライ(M2)の残高は前年同期比で7.5%増加し、成長率が回復上昇を続けていた。狭義マネーサプライ(M1)の残高の前年同期比成長率は前月より上昇した。M2とM1の「鋏状価格差」が狭まり、経済は安定に向かい、好転した。

 董首席研究員は、「経済成長をめぐる政策パッケージが予想を効果的に改善し、一部の投資家のリスク選好がより積極的なものになった。資本市場を支援する新しいツールが登場するにつれて、商業銀行の非銀行金融機関への融資が増加したことも、M2の増加を直接的に推進した。このほか財政支出が加速し、財政資金が企業資金へとより多く転換するようになった」との見方を示した。

 年初以来、中国の金利水準は安定の中で低下する流れを維持し、企業と個人は資金調達のコストがさらに低下した。人民銀行によると、10月の企業向け新規融資の加重平均金利は3.5%前後、新規の個人住宅ローンの金利は3.15%前後となり、いずれも歴史的な低水準だったという。

 中国民生銀行の温彬首席研究員は、「経済成長をめぐる政策パッケージが実施されていることを踏まえると、融資の審査、与信、資金引き出しなどにもプロセスが必要であり、これから政策の効果がさらに顕在化するだろう。一連の財政支援政策により、社会的期待と市場の信頼感が上昇し続け、融資ニーズが一層改善され、資金調達コストもさらに低下する見込みだ」との見方を示した。

 人民銀行がこのほど発表した24年第3四半期(7-9月)の中国金融政策執行報告によると、人民銀行は今後、支援的な金融政策という立場を揺るぎなく堅持し、金融政策の調整・コントロールを強化し、経済の安定的な成長と質の高い発展のために通貨および金融の良好な環境を創出するとしている。

NEWS6 中国初の100万kWクラス洋上太陽光発電プロジェクトが系統接続

 国家エネルギー集団が13日に明らかにしたところによると、中国初の100万kWクラス洋上太陽光発電プロジェクトの発電ユニット第1弾が正式に系統接続した。中央テレビニュースが伝えた。

 国華投資山東墾利100万kW洋上太陽光発電プロジェクトは中国最大の外洋洋上太陽光発電プロジェクトだ。プロジェクトの海域面積は約1223ヘクタールで、初めて66kV海底ケーブル及び陸上ケーブル長距離送電技術を応用。送電容量がより大きく、コストがより低い。プロジェクトの系統接続成功は、中国さらには世界の洋上太陽光発電産業の大規模開発のための牽引的・モデル的効果を発揮した。

NEWS7 卸売市場初の低空物流拠点が常態的な運用開始 湖北省


宅配ボックスを搭載したドローンが12日、漢口北低空港ドローンの駐機場から飛び立った。


 湖北省武漢市漢口北国際貿易城漢口北低空港で12日、宅配ボックスを搭載した複数のドローンが離陸し、海産物、花、衣類などの商品を異なる目的地に配送した。これにより、全国の卸売市場初の低空物流拠点が常態的な運用を開始した。新華網が伝えた。

 漢口北低空港ドローン離着陸場は武漢漢口北国際貿易城海寧皮革城の屋上にある。約7000平方メートルの離着陸場にはドローンポートが10ヶ所設置されており、ドローン1機で30kgの荷物を搬送でき、1回の最大航続距離は28km。

 同空港1期は漢正街、武漢客庁、武漢国際会展センターなどに向かう5本の低空物流航路を開設した。将来的には航路をさらに増やし、武漢の中心市街地を徐々にカバーする。

NEWS8 スマート温度調節などの新型衣料品が人気 衣類に見るテクノロジー

 10月31日から11月4日まで開催された第136回中国輸出入商品交易会(広州交易会)第3期オフライン展で、純植物性染料で作られた香雲紗シルク生地、ジーンズの水洗いの「魂」を変える冷間転写印刷技術、空気注入式3in1ジャケット……。衣料品の染付と絞り染めによる定番の模様に、盤釦とチャイナドレスの雲肩のデザインが重なり、おしゃれな中国的デザインと新興テクノロジーの深い融合を示している。工人日報が伝えた。

 一点の服にはどれほど多くのテクノロジーが含まれるのだろうか。

 重慶市の星湖路コミュニティに住む劉さんは、「重慶の季節は夏と冬しかない。朝家を出る時は寒いが、午後は非常に暑くなる。『ダブル11』(11月11日のネット通販イベント)のセールを利用し温度を調節できるファッションを購入したが、非常にいい感じだ。スマート温度調節衣料品の流行は、衣料品の実用性の需要を満たすだけでなく、秋冬期のトレンドアイテムになった」と話す。

 「新種」としてのスマート温度調節衣料品は環境温度と人間の活動状態に基づき温度を自動で調節でき、異なる環境でも着用者の快適な体感を維持できる。

 福建省尚飛制衣公司の陳耿総裁は、「現在のアウトドアウェアは実際に、より日常的な発展の方向に向かっている。現在のアウトドアウェアは高機能である上、見た目と快適性も兼ね備える必要がある。当社が生産する空気注入式水陸両用3in1ジャケットは、4つのエアカプセルが内蔵されており、手動で空気を入れ断熱・保温を行う。カプセルはさらに水に落ちた時に着用者を浮かばせ、胴体の体温低下を最大限に回避し、生存機会を増やしてくれる」と述べた。

 「データ分析によると、あなたの体力は限界に達しています。速やかに運動状態を調節してください」「アラート!あなたのバイタルサインに異常があり、脳血管疾患に罹患する可能性が80%を超えています。病院でさらなる検査を受けてください!」。これは西北工業大学が開発した衣料品で、高性能繊維応力センサーを服の中に織り込むとともに、フレキシブルでウェアラブルなスマート健康モニタリングシステムを開発しており、着用によって人間の健康状況を「予知」できる。

 衣料品テクノロジーの持続的なイノベーションに伴い、保温テクノロジーの秋冬衣料品への応用が、今年の衣料品市場の大きな見どころになっている。人気の登山アウトドア用品も、続々登場する都市機能スタイルも、その製品のテクノロジー性能で消費者の関心がますます高まっている。「遠赤外線蓄熱」や「火山岩蓄熱」などの材料技術がダウンジャケットなどの秋冬衣料品に広く応用され、その保温性を高めているだけでなく、人々に新たな着用体験ももたらしている。

NEWS9 企業誘致と人材育成で雇用を促進 安徽省宿州


宿州青網科技パークにある宿州市冠祥食品有限公司で、ロータリー式真空包装機を清掃する作業員


 安徽省宿州市では長年にわたり、企業を支援して宿州青網科技パークの建設を推し進めてきた。パーク内の施設や優良なサービス体制が整っていることから、同パークには電子商取引やスマート製造、デジタル経済など各分野の企業約100社が入居している。これまでに、若手起業家や大学卒業生、Uターンした出稼ぎ労働者など各層の人々の就業が実現し、1600人以上の雇用が創出された。また、人材育成プログラムの実施により、求職者のスムーズな就職を支援している。

NEWS10 人気ビデオブロガーの李子柒さんが約3年ぶりに動画更新



 人気ビデオブロガーの李子柒(リー・ズーチー)さんがこのほど、3年ぶりに動画を更新した。その内容は、彫刻刀で図柄を彫り込み、色付けして漆器を制作する様子で、タイトルは「紫気東来」だ。李さんは2021年7月14日に「柴米油塩醤醋茶」シリーズの動画をアップしたのを最後に、ソーシャルメディアアカウントの更新が1200日以上途絶えていた。

 李さんが今回アップした動画には、更新を待ちわびていたネットユーザーから、「ずっと待っていた甲斐があった」、「ついに新しい動画をアップしてくれた」といった感激の声のほか、「イライラしている時に李子柒さんの動画を見ると、心が落ち着く。それに、中国文化独特の魅力を感じることもできる」との声も寄せられている。

 李さんは2015年から、グルメをテーマにしたショート動画をアップし始め、現時点でフォロワーは計1億人以上に達している。動画共有サイト・YouTubeの李さんのチャンネルの登録者数は1990万人に達している。最後にアップした動画のクリック回数は3300万回を超えている。


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