銘・精選

NEWS1 <企画>1-9月の経済情勢に関するデータを発表 中国



 「中国はこのほど、関連データを発表し、2024年1-9月の経済情勢に関して報告した。」

▷消費市場の運営状況

 今年第1-3四半期(1-9月)の社会消費財小売総額は同3.3%増の35兆3600億元に達した。

 9月には、消費財の買い換え政策の効果が絶えず顕在化し、消費市場は回復・好転する勢いを示した。同月の社会消費財小売総額は前年同期比3.2%増の4兆1100億元に上り、成長率は8月を1.1ポイント上回った。

▷対外貿易の状況

 1-9月の物品貿易の輸出入総額は同期として初めて32兆元を突破して32兆3300億元に達し、前年同期比で5.3%増加した。そのうち輸出は6.2%増の18兆6200億元、輸入は4.1%増の13兆7100億元だった。

 四半期別に見ると、第1四半期(1-3月)は10兆1500億元、第2四半期(4-6月)は11兆元、第3四半期(7-9月)は11兆1700億元で、3期ともに10兆元を超えたのも同期で史上初のことだ。

▷外資導入の状況

 1-9月には、全国で新たに設立された外資系企業は前年同期比11.4%増の4万2108社に上り、実行ベース(以下同)外資導入額は6406億元に達した。

 外資導入額を産業別に見ると、製造業が1792億4000万元、サービス業が4461億3000万元だった。ハイテク製造業が771億2000万元で、外資導入額に占める割合は前年同期比1.5ポイント増の12%だった。医療機器設備・機器製造業は同57.3%増、専用技術サービス業は同35.3%増、コンピューター・オフィス設備製造業は同29.2%増だった。

 投資元国別に見ると、ドイツからの対中投資が同19.3%増、シンガポールからの投資は同11.6%増(自由港を経由した投資のデータ)だった。

▷関連データ

 ■中国9月のPPI、前年同期比2.8%低下

 9月の全国生産者物価指数(PPI)は前年同期比で2.8%低下、前月比で0.6%低下した。鉱工業生産指数(IPI)は前年同期比で2.2%低下、前月比で0.8%低下した。

 1-9月の平均を見ると、PPIは前年同期比で2.0%低下、IPIは前月比で2.1%低下した。

 ■1-9月のネット小売額、前年比8.6%増の10兆9000億元に

 1-9月には全国のネット小売額が前年同期比8.6%増の10兆9000億元に達した。そのうち実物商品のネット小売額は同7.9%増の9兆1000億元だった。デジタル消費の高度化行動が実施されて成果を上げ、オンラインサービス消費が急増し、買い換えが新たな成長源になった。ビジネスビッグデータのモニタリングによると、人工知能(AI)学習機は同127.9%増、スマートフォンは同15.4%増だった。オンライン旅行サービスやオンライン飲食サービスなどがオンラインサービス消費を19.2%押し上げた。9月は家電の消費が好調で、レンジフードは同157.6%、自作パソコンは91.8%、エアコンは同17.9%、それぞれ増加した。

 ■1-9月の自由貿易試験区の輸出入総額が前年比11.99%増

 1-9月には全国の自由貿易試験区の輸出入総額が前年同期比11.99%増の6兆900億元(1元は約21.6円)に達し、中国の対外貿易全体の成長率を約6.7ポイント上回った。そのうち輸出は同16.10%増の2兆7400億元、輸入は同8.83%増の3兆3500億元だった。

NEWS2 中国1-9月の自由貿易試験区の輸出入総額が前年比11.99%増



 税関総署が30日に発表したデータによると、今年第1-3四半期(1-9月)には全国の自由貿易試験区の輸出入総額が前年同期比11.99%増の6兆900億元(1元は約21.6円)に達し、中国の対外貿易全体の成長率を約6.7ポイント上回った。そのうち輸出は同16.10%増の2兆7400億元、輸入は同8.83%増の3兆3500億元だった。

NEWS3 中国1-9月のネット小売額、前年比8.6%増の10兆9000億元に

 商務部(省)電子商取引(EC)・情報化司(局)の責任者は29日、今年第1-3四半期(1-9月)の中国のECの発展状況について、「第1-3四半期には、中国のECが引き続き健全な発展を遂げ、消費の安定成長を積極的に促進し、産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、新技術の研究開発・応用を加速させ、国際経済貿易協力を深化させた」と述べた。人民日報が伝えた。

 EC消費の新たな原動力の形成が加速した。国家統計局のデータを見ると、1-9月には全国のネット小売額が前年同期比8.6%増の10兆9000億元(1元は約21.5円)に達した。そのうち実物商品のネット小売額は同7.9%増の9兆1000億元だった。デジタル消費の高度化行動が実施されて成果を上げ、オンラインサービス消費が急増し、買い換えが新たな成長源になった。ビジネスビッグデータのモニタリングによると、人工知能(AI)学習機は同127.9%増、スマートフォンは同15.4%増だった。オンライン旅行サービスやオンライン飲食サービスなどがオンラインサービス消費を19.2%押し上げた。9月は家電の消費が好調で、レンジフードは同157.6%、自作パソコンは91.8%、エアコンは同17.9%、それぞれ増加した。

 産業EC(企業間のEC)のポテンシャルが発揮されつつある。ビジネスビッグデータのモニタリングでは、1-9月の農村オンライン小売額は同8.3%増、農産物のオンライン小売額は同18.3%増となった。産業EC取引額は同1.6%増加し、そのうち6割以上の100億元クラスのプラットフォームが前年比成長を遂げた。

 シルクロードECが国際協力の新たな手本となった。税関総署の速報値による計算では、1-9月の越境ECの輸出入額は同11.5%増となり、貿易の新たな原動力の発揮が加速した。第3回グローバルデジタル貿易博覧会では「デジタル貿易アフリカデー」が初めて設けられ、「シルクロードECデー」がより高度化した。生鮮食品ECプラットフォームはパートナー国に協力拠点を建設し、現地の産業のデジタル化発展にエンパワーメントしている。

NEWS4 人型ロボット密度が上海一の浦東新区、産業の発展を加速



 上海市浦東新区張江鎮にある国・地方による人型ロボット共同建設イノベーションセンターに足を踏み入れると、いくつかのトレーニング場が賑わっていた。

 人型ロボット「青竜」は機械ラックに吊り下げられた状態で歩行の動きの調整が行われていた。その近くには、「青竜」と同じく張江の傅利葉智能(Fourier Intelligence)によって製造され、このほど改めて独自開発したことが発表された次世代汎用人型ロボット「gr-2」がいた。前の世代に比べ、次世代の「gr-2」はハードウェア、デザイン、開発フレームワークなど多くの重要な面で注目されるイノベーションと向上をもたらし、より柔軟で、力強く、開放的といった特徴を備えるようになった。

 現在、浦東新区は上海で「人型ロボット密度」が最も高い地域と言われる。浦東新区科技・経済委員会がまとめた統計によると、人型ロボット産業の発展を巡り、同区は完成機本体、スマートソフトウェア、ハードウェアの重要部品などの面で計画配置を加速させており、産業規模はすでに200億元(1元は約21.6円)を超えている。

 完成機本体の面では、2023年に中国国内で発表された人型ロボット12種類のうち、4種類は浦東発だ。スマートソフトの面では、浦東には中国国内の高性能コンピューティングチップの複数のリーディングカンパニーがあり、30数社の大規模言語モデル関連企業が集まり、人型ロボットの「大脳」と「小脳」に優れたサポートを提供している。ハードウェアの重要部品の面では、浦東は関節操縦装置、センサー、高性能ロボットハンドなどバリューチェーンの上部における開発製造能力が日増しに高まり、国内トップレベルの関節操縦装置メーカーを擁しており、複数の高精度センサーメーカーがここに集結している。

 現在、浦東は人型ロボットの開発イノベーションから産業化実施に至る重要プロセスに焦点を当て、公共プラットフォームによる支え、産業政策による支援、投資基金によるサポート、応用シーンの供給などの分野から全面的に力を発揮することに重点を置き、リソースと戦略的で正確な支援を集中し、人型ロボット産業の育成発展をはかり、人型ロボットが牽引するスマートロボット産業発展の先進地を構築している。同センターを例にすると、総額100億元を超える人型ロボット産業基金を設立し、資本サイドの運営を通じて、産業の力を結集し、業界のエコ産業チェーンの構築・発展を推進する計画だ。また浦東にトレーニング場を建設し、人型ロボット100台が同時にスマートトレーニングを行えるようにする計画で、27年にはさらに1000台の同時トレーニングの実現を目指している。

NEWS5 中国の自動車メーカーが初めてタイでBEVピックアップトラックを発売



 中国の自動車メーカーの吉利持株集団傘下の新エネルギー電気ピックアップトラックブランド「雷達」は29日、タイ・バンコクで製品発売発表会を開催した。これは中国産バッテリー電気自動車(BEV)ピックアップトラック初のタイ市場進出であると同時に、タイ市場初のBEVピックアップトラックでもある。

 タイのプラサート・チャンタラルーントーン副首相兼デジタル経済・社会相は同発売発表会で、「中国の自動車メーカーがタイで初めてBEVピックアップトラックを発表したことは、タイのEVの車種を豊富にし、今後タイがASEAN地域のEV及び部品製造拠点に成長するさらなる後押しになる」との見方を示した。

NEWS6 中国初の海洋石油・ガス生産設備「スマート工場」が全面操業開始


海油工程天津スマート製造拠点


 海洋石油工程有限公司(海油工程)天津スマート製造拠点第2期プロジェクトが10月30日、天津浜海新区で稼動をスタートし、中国初となる海洋石油・ガス生産設備の「スマート工場」が全面的に完成した。人民網が伝えた。

 海油工程天津スマート製造拠点は、敷地面積が約57万5000平方メートル、2期に分けて建設がすすめられた。第1期プロジェクトは2022年6月に稼動を開始し、第2期プロジェクトは2023年7月に着工した。第2期プロジェクトが稼働を開始すると、拠点内では、4つのスマート生産工場と8つの生産サポートセンター、16の組立ステーション、大型船舶が接岸可能な埠頭など主要施設が全面的に完成することになり、その生産能力が倍増することになる。

NEWS7 中国、再生可能エネルギーによる代替を実施へ

 国家発展・改革委員会、工業・情報化部(省)、住宅・都市農村建設部、交通運輸部、国家エネルギー局、国家データ局の6当局は30日、再生可能エネルギーによる代替行動の実施に関する指導意見を発表した。新華社が伝えた。

 指導意見は一連の目標を打ち出した。第14次五カ年計画期間(2021−25年)に重点分野の再生可能エネルギーによる代替で積極的な進展を迎え、2025年に中国全土の再生可能エネルギー消費量を11億トン標準石炭以上にする。第15次五カ年計画期間(2026−30年)に各分野で再生可能エネルギーを優先的に利用する生産・生活スタイルをほぼ形成し、2030年に中国全土の再生可能エネルギー消費量を15億トン標準石炭以上にし、二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウトを強力にサポートする。

 指導意見は、従来的なエネルギーと新エネルギーの「破壊」と「確立」の関係を正確に処理し、「電源・電力網・負荷・エネルギー貯蔵」を一体的に推進し、再生可能エネルギーの安全で信頼できる供給能力を全面的に高める。再生可能エネルギー供給と重点分野グリーンエネルギー消費を全体的に統括し、増加分の代替の推進を加速させ、ストックの代替を安定的に拡大し、従来的な化石エネルギーの再生可能エネルギーへの代替を着実に推進する。再生可能エネルギーと工業、交通、建築、農業・農村などの分野との融合・代替を協同推進し、発電、熱供給、ガス生産、水素製造の多元的な発展と代替を経済的かつ効率的に推進する。新技術の研究開発試行事業を強力に推進し、体制とメカニズムを革新し、再生可能エネルギー代替の新シーン、新モデル、新業態の育成を加速させるとした。

 重点分野の再生可能エネルギー代替応用の推進加速の面では、指導意見は工業のエネルギー使用におけるグリーンで低炭素なトランスフォーメーションを協同推進し、交通輸送と再生可能エネルギーの融合と相互作用を加速させ、建築業の再生可能エネルギーの集積応用を深め、農業・農村のエネルギー使用のクリーン化・現代化を全面的に支援し、新インフラ及び再生可能エネルギーの開発と利用を全体的に統括するとした。

NEWS8 有人宇宙船「神舟19号」が打ち上げに成功 中国初の「90後」の飛行士を迎えた



 有人宇宙船「神舟19号」の打ち上げが30日未明、無事成功した。広大な宇宙は初めて中国の「90後」(1990年代生まれ)の飛行士を迎えた。

 神舟19号を搭載したキャリアロケット「長征2号F遥19」が同日未明4時27分、酒泉衛星発射センターで点火され、打ち上げられた。約10分後、神舟19号がロケットから切り離され、予定の軌道に入った。乗組員のコンディションが良好で、打ち上げミッションが無事成功した。

 神舟19号有人飛行ミッションを担当する乗組員チームは、蔡旭哲飛行士、宋令東飛行士、王浩沢飛行士の3人からなる。うち宋飛行士と王飛行士は初めて飛行ミッションを担当する「90後」となる。

 中国有人宇宙事業弁公室は、「宇宙船は軌道に入った後、予定のプロセスに基づき宇宙ステーションコンビネーションと自動高速ドッキングを行う。神舟19号の乗組員と神舟18号の乗組員が軌道上で交代する。宇宙ステーションでの作業・生活期間中に、神舟19号の乗組員は複数回の船外活動や微小重力基礎物理、宇宙材料科学、宇宙生命科学、宇宙医学、宇宙技術などの分野における実験・試験・応用を実施し、宇宙ステーションデブリ防護装置の設置、船外ペイロード、そして船外プラットフォーム設備の設置・回収などのミッションを遂行する」と説明した。

NEWS9 南中高速道路が開通 広東省広州-深センの所要時間が20分以下に短縮


開通した南中高速道路


 広州交通投資集団が投資・建設した広東省広州市南沙区と中山市を結ぶ高速道路「南中高速」が10月30日午後3時に開通した。中国新聞網が報じた。

 「南中高速」の開通により、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)の核心となる交通ターミナルプロジェクト「深中通道(深セン-中山ブリッジ)」に、カギとなる接続ポイントが再び1つ増えたことになる。これで、広州-深セン間の車での所要時間が20分以下に短縮され、広州市南沙区-中山市間の車での所要時間は15分以下にまで短縮した。

 「南中高速」の主線の長さは約21.6キロで、広州、深セン、中山といった「粤港澳大湾区」の核心エリアを相互接続する重要なルートとなっている。

NEWS10 中国卓球男子の馬龍選手がANOCアワードのスポーツキャリア賞受賞



 各国オリンピック委員会連合(ANOC)の第37回総会がポルトガルのエストリルで現地時間10月30日、開幕した。ANOCアワードの受賞式では、競技に献身してきた選手のキャリアを讃えるスポーツキャリア賞に、中国卓球男子の馬龍選手(36)が選出された。

 馬選手は5歳の時に卓球を始め、2003年にナショナルチームに選ばれた。2012年のロンドンオリンピックの男子団体で金メダルを獲得してから現在に至るまで、馬選手は4大会連続で出場し、金メダル6個を獲得。オリンピックで獲得した金メダルの数が最も多い中国の選手となっている。2021年の東京オリンピックの卓球男子シングルスで、馬選手は金メダルを獲得し、卓球でグランドスラム(卓球男子シングルスでオリンピック・世界選手権・ワールドカップの全てを制覇)を2回達成した世界初の選手となった。

 馬選手は取材に対して、「ナショナルチームのために21年間奮闘してきたというのが、僕の一番の成果。21年のキャリアというのは長い旅だが、子供の時に大好きな卓球と出会い、いつかオリンピックに出場したいと夢を持つことができ幸運だった。夢、情熱、卓球愛をずっと胸に抱き続けてきた。卓球のためにできる限りのことをしたいと願っており、諦めることはない」と語った。


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