大洋正銘発行 2024年7月上期 「銘・精選」
NEWS1 中国「中国・外資系企業の大規模設備更新と消費財買い替えを平等にサポート」
中国商務部(省)は17日、大規模な設備更新と消費財の買い替えという新政策について解説する、外資系企業向けの特別円卓会議を開いた。商務部の凌激・副部長兼国際貿易交渉副代表は、「中国は、ハイレベルの開放を確固とした姿勢で推進し、ビジネス環境を最適化し、中国企業と外資系企業の大規模な設備更新と消費財の買い替え実施、関連する政府調達、プロジェクトへの投資などを平等にサポートしていく。外資系企業がチャンスを掴み、中国市場を深く耕し、中国での投資を拡大することを願っている」とした。
円卓会議には、アルベマールやバイオ・ラッド、Eni、フォード・モーター、GEヘルスケア、フィリップス、シーメンスヘルシニアーズといった外資系企業の代表や中国米国商会、中国欧州連合(EU)商会、中国韓国商会、中国日本商会といった中国で活動する外国商協会の代表が参加し、発言した。
NEWS2 中国のデータベース市場規模が500億元突破
2024年信頼できるデータベース発展大会のメインフォーラムが16日、北京で開催された。その中で発表された「データベース発展研究報告(2024年)」によると、2023年には世界のデータベース市場の規模が約1010億ドル(1ドルは約158.5円)に達して、初めて1000億ドルを突破した。中国のデータベース市場の規模は74億1000万ドル(1元は約21.8円、約522億4000万元)となり、世界の7.34%を占めた。
人工知能(AI)の新たな波により、世界のデータベース産業は絶えず変革が行われ、複数の強者が競い合う構造が徐々に形成されている。中国のデータベース産業は国家戦略の牽引により、勢いよく発展する段階および重要な応用段階に入った。同報告の予測によれば、28年には中国のデータベース市場規模は930億2900万元に達し、複合年間成長率(CAGR)は12.23%になるという。
24年6月末現在、世界にはデータベース製品を提供する企業が計518社あり、中国と米国がいずれも167社でそれぞれ32.3%を占めている。
NEWS3 中国の船舶輸出が急増! 受注は2028年までいっぱい
91.1%というのは上半期(1-6月)の中国の船舶輸出成長率だ。輸出重点製品の中で最も高い成長率となり、自動車の22.2%を大幅に上回り、中国経済の半期決算の中で大きく注目されている。
輸出急増の背後には、4-5年先まで注文がいっぱいという造船会社がある。ある造船会社によると、「当社は現在、手持ち工事量が飽和状態にあり、2027年末までいっぱいで、一部は2028年になっている」と明かした。
中国船舶工業業界協会がまとめたデータでは、23年には世界の主要18種類の船舶のうち、中国は14種類で新規受注数が世界一となり、そのうちばら積み貨物船、タンカー、コンテナ船、自動車運搬船はそれぞれ世界総受注数の79.6%、72.1%、47.8%、82.7%を占める。
造船業の3大重要指標は完成工事高、新規受注量、手持ち工事量であり、23年の中国は載貨重量トン数(DWT)で計算すると、それぞれ世界総受注数の50.2%、66.6%、55%を占め、すべての指標で初めてシェアが50%を超えた。また中国は造船国際市場でのシェアが14年連続で世界一だった。
24年も中国は3大指標が好転し続け、第1四半期(1-3月)はDWTで計算すると、それぞれ世界総受注数の53.8%、69.6%、56.7%だった。
中国造船業は今や「万能型選手」であり、23年に初めてマリン製品の全系統の組立建造能力が形成された。これは、中国はあらゆる種類の船を作れるようになったことを意味する。
現在、中国は造船業の「王冠に輝く宝石」とされる大型クルーズ船、大型液化天然ガス(LNG)タンカー、航空母艦をそろえている。
NEWS4 五輪などの国際大会が開催されると中国の義烏が忙しくなるのはなぜ?
「マスコット『フリージュ』の80%は中国メーカーが製造」「バスケット、サッカー、バレー関連の受注が激増」——。パリ2024夏季オリンピックの開幕が近づき、中国のスポーツ用品は輸出のピークを迎えている。
浙江省義烏市にある中国義烏国際商貿城の関係責任者は、「五輪やサッカーのワールドカップなどの大きな大会が開催されると、『メイドイン義烏』はいつもクリエイティビティを発揮して、市場で人気を博している。一方で、業者側も受注が増加する中で、『大会経済』への自信を深めている。大会の開催地がどこであれ、受注が激増するのはいつも義烏だ。『大会経済』がヒートアップし続けるのにともない、義烏ではバスケット、サッカー、バレーなどのスポーツ用品の受注が激増し、一部の業者はサッカー関連の売上高が50%以上増加した。スポーツ用品だけでなく、応援タオル、サッカーファンのかぶるカツラ、応援棒など五輪関連製品の売り上げも好調だ。義烏税関がまとめた最新の統計データによれば、今年1-5月に、義烏のスポーツ用品・関連設備の輸出額は、前年同期比44.4%増の41億元(1元は約21.4円)に達した。
中国国際発展知識センターの副センター長で国務院発展研究センターの魏際剛研究員は、「早くも2022年のカタールワールドカップの会期中に、中国企業は強い存在感を示していた。準決勝や決勝などの重要な試合が行われたルサイル・スタジアムは、中国鉄建股份有限公司が設計や施工などを総合的に請け負って建設したものだ。競技会場以外にも、中国企業はカタールの電力供給や水供給などのインフラ建設に深く関わり、カタールワールドカップの安定した開催を保障するために貢献した。ここ数年間に行われたすべての重要な国際スポーツイベントには、メイド・イン・チャイナが欠かせなかったと言える」と述べた。
また魏研究員は、「国際スポーツ大会の会場は選手にとっての競技場であるだけでなく、スポーツ用品のイノベーションと世界トップレベルの能力を示す舞台でもある。小さなものでは卓球のボール、バーベル、重量挙げプラットフォーム、競技用床材から、大きなものでは競技が行われる体育館や太陽光発電所の建設まで、国際スポーツイベントでメイド・イン・チャイナが活躍する姿は、中国の整った製造業産業システムと高効率のサプライチェーンが世界で評価されていることを証明するものであり、また中国企業の海外進出の歩みが加速していることの表われでもある」との見方を示した。
国際大会が開催されると、中国のスポーツ用品の輸出が爆発的に増加するのはなぜか。
整った産業チェーン、持続的な技術イノベーション、グリーン・低炭素の発展理念により、中国企業は国際スポーツ用品市場で人気を集めている。
1本の2グラムにも満たないカーボンファイバースポークが、350キログラム以上の重さを支える——厦門(アモイ)鴻基偉業復材科技有限公司が生産した炭素繊維のスポークは、登場以来、市場でずっと高い人気が続いている。世界で売上トップの炭素繊維製品の生産加工企業として、同公司は現在、世界の市場に出回るカーボンファイバーの自転車リムの20%を生産し、自転車とバイクのスポーク、ハンドル、フレームなど各種部品も生産する。同公司の会長兼社長の王夢君氏は、「現在、ツール・ド・フランスで使用される自転車には、当社の部品が使われている。製品の品質が非常にしっかりしていることから、顧客の評価が高く、製品の供給不足が続いている」と述べた。
企業自身が確かな実力を備えていることのほか、中国の良好なビジネス環境もスポーツ用品の海外進出を後押ししている。
江蘇省では、より多くのスポーツ用品輸出企業が「大会経済」の商機をしっかりつかむため、淮安税関が加工貿易企業に包括的な政策指導サービスを提供し、国内販売の手続きを簡素化・集中させ、加工貿易の制限類商品における担保の提供を暫定的に停止するなどの政策ボーナスの還元を行っている。統計によれば、今年1-5月には、淮安市の各種スポーツ用品の輸出総額は前年同期比25.4%増の2億7000万元に達した。広東省では、デジタル技術に対する支援が持続的に強化され、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、人工知能(AI)などの新世代情報技術とスポーツ産業との深い融合が実現し、スポーツ用品は絶えず先端化、スマート化しながら発展している。今年1-4月には、広州税関管轄区域にある企業のスポーツ用品・設備輸出額が累計15億9000万元に達した。
NEWS5 中国上半期の住民所得5.3%増 GDP成長率を上回る
中国が15日に発表された公式データによると、2024年上半期(1-6月)には中国の住民所得の成長率が国内総生産(GDP)の成長率を上回った。不変価格で計算すると、同期のGDP成長率は前年同期比5.0%増、全国の住民一人当たり可処分所得の平均は物価要因を考慮した実質で同5.3%増だった。
具体的に見ると、同期の全国住民一人当たり可処分所得の平均は2万733元(1元は約21.8円)となり、前年同期と比べた名目成長率は5.4%増、物価要因を差し引いた実質では5.3%増だった。
NEWS6 海南初の空港公道自動運転シャトルバスが営業開始
海口美蘭国際空港の第2ターミナル高架橋で17日、車体に「自動運転」の文字が書かれたシャトルバスがバス停に入った。これは空港内での自動運転技術応用もこれが海南省初となる。中国新聞網が伝えた。
自動運転シャトルバスイノベーションテストプロジェクトは、同空港が滬能馭势(海南)智慧サービス有限公司と共同で実施し、便利なスマート化サービスにより同空港の旅客サービスの質と効率を高めることを目的に、主に第1ターミナルと第2ターミナルの高架橋間の環状線接続に用いられる。旅客は第1ターミナル、第2ターミナルの出発ホール5番ゲートの外で自動運転シャトルバスに無料で乗車できる。営業時間は午前7時から翌日の午前4時までで、30分に1本運行する。
同空港自動運転シャトルバスの車体の前後には、レーザーレーダーとハイダイナミックレンジカメラモジュールが設置されており、車外のその他の車両、歩行者、障害物、信号、路面標示、各種交通標識などを識別でき、通常の道路環境で、運転手の操作なしで車線変更、バス停の出入り、交差点通過などの自動運転を遂行できる。
また自動運転シャトルバスは車載スマート運転システムと、目標の位置、速度、大きさ、方向などを感知するレーザーレーダーを組み合わせ、周辺環境の検出と追跡を実現し、自動運転シャトルバスに安全、正確、効率的な意思決定計画を提供することができる。自動運転シャトルバスには、緊急事態に備えて全行程を通じて安全オペレーターが同乗する。
同空港によると、今回の自動運転シャトルバスプロジェクトの営業開始は、同空港のスマート空港建設の持続的な推進の重要な成果であり、将来的にはさらに自動運転技術のより多くのシーンでの応用を持続的に模索するという。
NEWS7 スマート人型ロボット、上海の銀行で訓練スタート
中国初のスマート人型ロボット銀行ロビー案内のシーン訓練が11日、上海市にある建設銀行上海浦東支店で正式にスタートした。中国新聞社が伝えた。
業界初の商業銀行におけるシーン応用訓練のために設けられた同拠点では、開放的なイノベーション訓練モデルを初めて採用している。これは人型ロボットの能力向上を加速させ、重要技術や重点製品、重点シーンにおける応用を推進させる。
今回訓練に参加しているロボットは人体構造を高度に模したボディデザインと運動制御機能を備えているほか、視覚や聴覚、音声ユーザーインターフェースなどの人工知能(AI)技術を備えている。エンジニアはエンボディドAIのリーズニングやプランニングなどを通じて、ロボットを訓練することができる。現在、すでにスマート人型ロボットは銀行ロビー案内での問い合わせ対応や業務の振り分け、スマートATMの個別操作案内などの訓練を展開している。
NEWS8 北京大興国際空港の国際(地域)線にモバイル搭乗券が導入
今月15日から、北京大興国際空港の国際(地域)線でモバイル搭乗券の利用が可能になった。第一陣として、ブリティッシュ・エアウェイズや香港航空がモバイル搭乗券を導入している。これにより国際(地域)線の利用がさらに便利さを増している。中央テレビニュースが報じた。
国際(地域)線のオンラインプラットフォームでチェックイン手続きをするとモバイル搭乗券を取得することができる。従来のプリントされた搭乗券と同じで、旅客はモバイル搭乗券を提示すると、保安検査場を通過し、免税店でショッピングを楽しみ、出国(境)時税還付申請を行い、税関を通過し、出入国(境)検査を受けることができる。
夏の期間、北京大興国際空港を利用するインバウンド客が増加の一途をたどっており、モバイル搭乗券の導入により、旅客の移動効率がさらに高まり、旅客のスマートな移動のために新たな選択肢が提供されるようになった。
NEWS9 【新職業】eスポーツプレイヤー:ゲームが職業になる
中国人的資源・社会保障部(省)がここ数年間に発表した新職業の中に、eスポーツプレイヤーという職業がある。「さまざまな種類のエレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)の試合、相手役、体験、パフォーマンスを行う人」と定義される。新華網が伝えた。
90後(1990年代生まれ)の劉家楨さんは、四川省成都市にあるAGエレクトロニック・スポーツクラブでシューティングゲーム「クロスファイア」のコーチをしており、試合に出場するチームのトレーニングと指導を担当する。コーチになる前は、10年間近くの選手のキャリアがあり、クロスファイアのプロリーグや世界リーグで何度も優勝したことがある。
劉さんは、「eスポーツの魅力は試合にたくさんの不確定要因があることで、臨機応変にする必要がある。プロ選手になりたければ、ゲームが上手というだけではだめで、優れた身体能力と心理的な素質を備えていなければならない。選手はプロリーグに参戦する前にたくさんの選抜をくぐり抜けなければならない。たとえばゲームのプレイヤーランキングで上位になること、クラブの若者対象のトレーニングに参加すること、繰り返されたトレーニングと試合……その間にたくさんの人がドロップアウトしていく」と説明した。
劉さんは、「プレイヤーは興味と好きという気持ちだけでなく、試合では栄誉を目指して戦い、自己実現のために努力する。eスポーツと一緒に育ったプロとして、自分はeスポーツを愛する若者がより多くこの業界に入り、試合会場の内外で若者らしい力を見せてくれることを願う」と述べた。
NEWS10 多彩な夏休みを楽しむ中国の子どもたち
夏休みに入り、多くの子供たちが、さまざまなスタイルの文化やスポーツイベントに参加し、充実した楽しい夏休みを過ごしている。新華網が伝えた。