銘・精選

NEWS1 高速鉄道で免税店巡り 「グローバルショッピング」号運行



 中国鉄路蘭州局集団有限公司が3日に明らかにしたところによると、同局が運行する高速鉄道のG3182号、G3186号、G1876号、G846号、G2096号の車内で、国際定期貨物列車「中欧班列」により輸入された商品の販売がスタートした。旅客はこの列車に乗れば輸入商品を買うことができ、高速鉄道で「免税店巡り」を楽しめる。蘭州晩報が伝えた。

 今回取り扱われる商品には、芳香剤、アイクリーム、フェイスマスク、口紅などがあり、原産国はオーストラリア、タイ、フランスなど。これらの列車に乗れば、グローバルショッピングを気軽に楽しみ、カバンの中の春節(旧正月、今年は2月1日)のお土産をより多彩なものにすることができる。

NEWS2 入手困難な「ビン・ドゥンドゥン」 普通に買えるのはいつ頃?


(写真提供・新華社)


 北京冬季五輪のマスコット「氷墩墩(ビン・ドゥンドゥン)」の人気が急上昇中で、オンラインでもオフラインでも手に入らない状況が続いている。

 6時間並んでも買えないことも

 北京市はここ2日ほどマイナス5度から5度の間で気温が推移して寒い日が続くが、繁華街の王府井にある「北京2022公式ライセンスグッズ旗艦店」の入り口前には、朝から晩まで長蛇の列ができている。

 「6時間並んだのに、販売数が限定500個で1人1個しか買えなかった」と発信するネットユーザーがいた。「並んでやっと自分の番が来たと思ったら売り切れ」、「前日の夜から並んでいた」という人もいた。

 なかなか手に入らないのはオフラインの旗艦店だけではなく、オンラインでも状況は同じだ。グッズ発売当日には、100万人を超えるユーザーが天猫(Tmall)の五輪公式旗艦店にアクセスしようとしたものの、アクセスできた時には「品切れ」の表示しか見ることができなかったという。

 オフライン店のスタッフは6日、「今はビン・ドゥンドゥンのキーホルダーもぬいぐるみもすべて売り切れで、明日どれくらい入荷するかもよくわからない。うちの店は9月まで販売を続けるので、誰もがビン・ドゥンドゥンを買えます」と話した。


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 ビン・ドゥンドゥンのデザイナーすらグッズが手元にない状況

 ビン・ドゥンドゥンのデザイナーチームの責任者である曹雪さんは、「自分もチームもビン・ドゥンドゥンがこれほど人気が出るとは想像もしなかった」と話し、グッズは買えるのかとの質問には、「開会式の数日前にはまだ手元にストックがいくつかあって、しかも私たちデザイナーのサインが入っているもので、そのときは親戚や友人にあげないと残ってしまうと考えていた。まさかこんなに人気が出るとは思わなかった」と答えた。

 デザイナーの曹さんもチームのメンバーも手元のストックはすでになく、親戚や友人からの問い合わせには「ごめんなさい」と返事をするしかないという。「自分の知るところでは、メーカーも生産を再開してビン・ドゥンドゥンの新たな生産を急ピッチで進めている。皆さんが気に入ったライセンスグッズを手に入れられることを願っているし、皆さんがウィンタースポーツを一層応援してくれることを願っている」と曹さん。


(写真提供・新華社)


 ビン・ドゥンドゥンの供給を拡大

 北京冬季五輪組織委員会市場開発部の朴学東部長は、「需要が集中的に爆発し、これに各工場の従業員が春節(旧正月、2022年は2月1日)休みに入っていることが加わって、今は一部の商品、特にビン・ドゥンドゥンのライセンスグッズが一時的に手に入りにくい状況になっている。組織委はすでに各メーカーと連絡を取り、工場が生産を再開したら、積極的に生産を推進するので、市場では商品が切れ目なく供給されるようになるはずだ」と述べた。

 朴氏は、「天猫の五輪公式旗艦店では、連日ビン・ドゥンドゥングッズが売り出されているし、同時に、予約販売するビン・ドゥンドゥングッズや、さらには春節記念バージョンのビン・ドゥンドゥングッズもあり、まもなく天猫旗艦店で予約もスタートする。皆さんにぜひ購入していただきたい」と続けた。

 朴氏はさらに、「北京2022公式ライセンスグッズ販売店などのショップは、購入制限措置を取って、より多くの人がマスコットのライセンスグッズを買えるようにする。組織委は16品目・5千種類あまりのライセンスグッズを打ち出している。これらのグッズも五輪と同じように消費者の注目を集めるのに値するものだ。同時に、北京冬季五輪のライセンスグッズは少なくとも今年6月まで販売を続けるので、消費者の需要に応えることができるだろう」と述べた。

 中央テレビニュースの最新の情報によると、江蘇省啓東市にあるおもちゃメーカーは、全国に3社、同省では唯一の冬季五輪マスコットの設計生産に関わった企業だ。同社の社長は、「春節前に追加注文を受け、従業員たちは作業時間を延長して冬季五輪のビン・ドゥンドゥンと『雪容融(シュエ・ロンロン)』のグッズを作り続け、これまでに約5万セットの出荷を行った」と述べた。

 同社長はさらに、「これまで商品を作りすぎないようにしてきたが、まさかこんなによく売れるとは思っていなかった。現在の市場での人気を踏まえ、当社は2月8日からフル稼働して、市場のニーズに最大限応えていく計画だ」と述べた。

NEWS3 スマートブレインを搭載した冬季五輪専用スマート高速鉄道が登場

 時速350キロメートルで走る高速鉄道の列車に初めて5G超高精細スタジオが設置され、北京冬季五輪のために製造された「復興号」ベースの新型五輪モデルスマート高速鉄道「瑞雪迎春」号が登場した。冬季五輪の輸送を保証し、スマート化と人に優しい輸送を完全に融合させている。中国新聞網が伝えた。

 北京・張家口の鉄道交通サービス保証についての記者会見が6日午前に2022北京ニュースセンターで行われた。中国鉄路北京局集団有限公司車両部の賈潞シニアエンジニアは記者会見で、この列車に応用されたさまざまな新技術を紹介した。

 賈氏によると、「瑞雪迎春」号の外観には「めでたい雪の中で春を迎える」をテーマにしたイラストが塗装され、冬季五輪のテーマを際立たせている。列車は8両編成で、ビジネス席、一等席、二等席、レストラン・バーエリアがある。メディア関係者のニーズに応えるため、5号車にメディア作業エリアを設置し、事務机12台や海外規格対応のコンセント、ワゴンテーブルなどの設備が用意されている。

 賈氏は、「高速鉄道『瑞雪迎春』号には、5G超高精細スタジオを設置するというこれまでにない設計が行われた。8号車の二等席があった場所を利用して、スタジオエリアと指揮エリアを設計・設置したほか、安定した電力供給とネットワーク環境を提供し、運転室に景観ポジションを設置し、他の車両で使用する移動撮影のポジションに合わせた」と説明した。

 ここは時速350キロメートルで走る高速鉄道に世界で初めて設置された5G超高精細スタジオだ。今年1月6日の正式開通以来、中央広播電視総台はここで生放送を行い、各チャンネルの番組制作を保証し、累計91.5時間分の番組が制作された。

 車内サービスがよりスマート化したことも、「瑞雪迎春」号の注目点の1つだ。北京と張家口を結ぶ京張高速鉄道が開通して運行を開始すると、この列車に乗って崇礼エリアに出かけ、レジャーでスキーをする人がどんどん増えていった。

 スキー愛好者のアクセスを便利にするため、「瑞雪迎春」号の1・4・8号車にはスキー用具を置くラックが設置された。特殊なニーズのある乗客の移動を円滑にするため、バリアフリー車両が設けられ、車いすエリア、バリアフリートイレ、乗降補助装置が用意され、冬季五輪のニーズに応えている。

 このほか、車内のトイレにはスマート照明機能が備わり、人が入ると感知して自動的に明かりが付き、人が出ると30秒後に自動的に明かりが消える。空調ユニットにはインバーター技術が採用され、可変電圧可変周波数制御によって冷房能力をコントロールし、乗車時の快適さを向上させ、省エネ効果もより高めた。給水衛生システムには回収した水の再利用機能を採用し、水の使用量を10%前後節約することができた。こうした列車の省エネ・節水設計は、「グリーン」という冬季五輪の開催理念に合致している。

NEWS4 2021年に中国軽工業は回復的成長 国内市場のニーズ旺盛

 中国軽工業連合会が5日に明らかにしたところによると、中国の軽工業は昨年、全体として回復的成長を遂げ、中国国内市場の需要が旺盛で、対外輸出が大幅に増加し、投資家の信頼感が緩やかに回復したという。中央テレビ網が伝えた。

 2021年の軽工業の売上高は前年比14.4%増の22兆4千億元(1元は約18.1円)に達し、利益は同7.4%増の1兆4千億元だった。このうち電池製造業界の利益は同34.7%増、自転車、金属、アルコール飲料の各業界は成長率がいずれも20%を超えた。

 軽工業全体で輸出が同30%増の9千億ドル(1ドルは約115.1円)を超えた。付加価値額は同11.1%増加して、全国の工業全体の付加価値額増加率を1.5ポイント上回った。国家統計局が統計の対象とする92種類の軽工業製品のうち、生産量が増えたものが53種類を数え、増加した割合は57.6%に達した。

 消費財の生産は安定回復し、内需が持続的に強く、価格が回復上昇するなどの要因に牽引されて、軽工業の利益水準が改善を続け、12月の前年同期比の利益増加率は8.1%となり、業界のコスト圧力は一応緩和された。

NEWS5 中国の5G基地局の総数が世界の60%以上に

 工業・情報化部(省)はこのほど「2021年通信業統計年報」を発表した。それによると、2021年には中国の通信業界が安定さの中で好転する運営状況を保ち、電気通信業務の収入が安定的に増加し、累計では前年比8.0%増の1兆4700億元(1元は約18.1円)に達した。前年の不変価格で計算すると、通年の電気通信業務量は急速に増加して、同27.38%増の1兆7千億元を達成したという。

 業務の分野別に見ると、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、データセンターなどの企業向け新興デジタル化サービスが急速に発展し、関連業務の収入が同27.8%増加し、電信業務の収入の伸びを3.6ポイント押し上げて、収入増加にとって最大の牽引力になった。固定・モバイルデータ及びインターネット業務が引き続き安定化装置の役割を果たし、業務収入は安定的に増加した。

 同部の関係責任者は、「中国の通信業は増加の度合いが絶えず高まったと同時に、発展の質も増強し続けている。5Gとギガレベルの光ファイバー網をはじめとする新型インフラの構築が加速し、ネットワークの供給力が増強し続けた」と述べた。

 ネットワークのカバー水準を見ると、21年末現在、中国が建設・開通した5G基地局は累計142万5千ヶ所に上り、世界最大の5Gネットワークを構築しており、すべての地級市(省と県の中間にある行政単位)の市街地エリア、98%以上の県の行政中心地の市街地エリア、80%の郷・鎮の市街地エリアをカバーした。中国の5G基地局の総数は世界の60%以上を占め、人口1万人あたりの基地局保有数は前年末の2倍近い10.1ヶ所に達した。300を超える都市でギガレベル光ファイバー・ブロードバンドネットワークの建設が始まっている。

NEWS6 中国、春節連休期間のキャッシュレス決済額が14兆9千億元に

 中国人民銀行(中央銀行)の公式微博(ウェイボー)が7日に発表した2022年春節(旧正月、2022年は2月1日)連休期間の決済業務モニタリングデータによると、中国の決済業務量が増加を続け、消費市場の安定さの中での好転という発展傾向を後押しした。主要商業銀行、決済機関、清算機関のデータを総合すると、1月31日から2月6日までの22年春節連休期間には、全国のキャッシュレス決済業務量は前年同期比10.0%増の208億4千万件、決済額は同16.2%増の14兆9千億元(1元は約18.1円)に達した。

 春節連休期間中、ショッピング、飲食、旅行、レジャー・娯楽などのシーンでの決済業務量が増加を続けた。まずショッピングの消費支出が急速に増加した。休日経済の勢いに春節の販売促進キャンペーンが加わってショッピング消費の安定した増加につながり、小売企業の決済額は同22.9%増加した。飲食消費の決済も引き続き活発だ。春節期間には親戚や友人で集まるなどの飲食消費ニーズが旺盛で、飲食サービス企業の決済額は同29.6%増加した。交通・移動関連の決済の伸びが目を引いた。鉄道、航空、公共交通、地下鉄などの交通関連企業の決済額は同18.8%増加した。ホテル・宿泊施設での決済が大幅に増加した。ホテル・宿泊施設関連企業の決済額は同26.9%増加し、1件あたりの決済額も23.7%増加して、全体としてホテル・宿泊施設サービス利用の質の向上という特徴が見られた。

NEWS7 Z世代の春節消費 若者世代はどうやって春節を過ごしたか?

 今年の春節(旧正月、2022念は2月1日)には、半調理品が豪華な年越し料理に変身し、国潮(中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド)らしい「トラ文化」が次々にファンを増やし、ボードゲームとマーダーミステリーが人気になった……Z世代が新たな消費の中心として徐々に台頭するのに伴って、新世代としての彼らの消費をめぐる主張が消費市場に大きな影響を与えつつある。新華社が伝えた。

 「自分を喜ばせるための消費」が台頭 ショッピングカートには「素晴らしい生活」が満載

 口腔洗浄器、美顔器、ノンフライヤー、マッサージガンなど、ネットで人気のさまざまな小型家電は、若者の春節期間のネットショッピングでカートに入った新たな人気商品だ。

 京東が発表した報告書によると、2021年には暮らしの中の幸福感と体験感の向上を大切にする「自分を喜ばせるための消費」が60%以上を占め、そのうちヘルスケアサービス、旅行・移動、ジュエリー・アクセサリー、ペット用品などが成長率の最も高い品目になった。

 専門家は、「Z世代をはじめとする若い世代の消費層が台頭しており、この層は顔面偏差値、品質、テクノロジー感などの体験により注目し、消費による暮らしの質向上をより重視する」と述べた。

 「自分を喜ばせるための消費」に引っ張られる形で、「正月用品リスト」にも今の時代の感覚と新たな味わいがますます加わるようになった。淘宝(タオバオ)が発表した「寅年春節10大新正月用品」を見ると、床洗浄機、料理人の調理済み年越し料理、スキーウェア、マーダーミステリー、低カロリーおやつ、春節仕様のスマートフォンケース、クリエイティブ春聯(春節に家の玄関などに貼る縁起の良い対句が書かれた赤い紙)、春節のフラワーアレンジメント、虎の帽子、ペットの正月ウェアが並んでいる。

 Z世代は消費の新たな中心になり、より一層個性的で多様な消費ニーズを生み出し、「小規模だが素晴らしい」細分化された市場にますます多くの発展の可能性をもたらしている。

 半調理品かデリバリーか 便利さとセレモニー感との間の絶妙なバランス

 今年の春節には、便利だがセレモニー感も満載の半調理品が若者に非常に喜ばれた。盒馬では北京地区での同製品の売り上げが前年同期の5倍に達し、大潤発では今年の同製品売り上げは同50%増加する見込みだ。また美団プラットフォームでは1月上旬のデリバリー食品のうち「年越し料理」や「新年」の要素を含んだものの注文量が前期比1590%以上増加した……。

 半調理品の年越し料理とデリバリーの年越し料理との間で、若者は便利さとセレモニー感との間で絶妙なバランスをはかっていた。「00後(2000年代生まれ)」の蔡婷さんは、「年越し料理はおいしいだけではなく、見た目もよくて、写真映えしなければだめ」と話した。

 新型コロナウイルス感染症対策のため人が集まることを控えるよう呼びかけられる中、デリバリー、半調理品、小分けの料理など新たな変化がみられ、年越し料理の消費をより豊富で多様にしただけでなく、外食サービス企業のオンラインとオフラインとの融合発展も加速的に推進した。

 「国潮+かわいい虎」が人気に!

 「虎に翼を添えたようにますます強くなる」のことわざをモチーフにした金のブレスレット、「幸運がますます大きくなりますように」との願いを込め鳳凰をかたどったブローチなどは、中国伝統文化の要素を金のアクセサリーに溶け込ませ、伝統技術と現代の審美眼とを結びつけ、伝統的な国産ジュエリーに新たな生命を吹き込んだ。

 「95後(1995年から1999年生まれ)」の李亜楠さんは、「これまで金のアクセサリーは古くさくて、若い人には似合わないと思っていたが、ここ2年ほどで国産ブランドは大きく変化し、ファッショナブルで文化的な深みもある多くの国潮ジュエリーが登場した」と話した。

 寅年の今年の春節に、消費市場には非常に強い「中国の風」が吹いた。

 蘇寧易購はオフライン店舗で注目商品を打ち出すキャンペーン「100軒の正月風情宝蔵館」を実施し、目新しくて興味を引く正月用品、国潮ブームに乗った家電を展示して、若い消費者の間で人気となった。銀泰百貨はPRイベントの「京彩禧楽会」や国潮市場などのテーマイベントを開催して、若者が近い距離で無形遺産文化を体験できるようにした。拼多多が実施したショッピングイベント「多多新国潮」では、玉沢(Dr.Yu)ブランドのフェイスマスクや鴻星爾克(ERKE)ブランドのスニーカーなど、春節に合わせて発売された国産品が売り上げランキングの上位に入った。京東が売り出した中国風ギフトボックスは受注量が前年同期比300%以上増加した。

 マーダーミステリーにウインタースポーツ観光 若者の春節の新たな娯楽

 春節連休期間には、密室脱出ゲーム、マーダーミステリー、ライブハウスのどこでも生き生きした若者の姿が見られた。

 「95後」の頼さんは、「みんなで一緒にゲームをしていると、参加しているという気持ちが強く感じられ、とても楽しいだけでなく、頭脳もしっかり試される。社交性と体験感にあふれたいろんなボードゲームは、年越しの娯楽としてますます多くの若者に選ばれるようになった」と話した。

 今年の春節には、北京冬季五輪が開幕してZ世代のウインタースポーツ消費ブームを引き起こした。オンライン旅行サービスプラットフォームの飛猪(フリギー)がまとめたデータでは、「00後」の春節期間のウインタースポーツ観光の予約量が同80%以上増加した。感染症対策の中、同観光には現地化、行動半径が小さいといった特徴が見られるようになり、自宅から3時間以内で行けるスキー場が人気を集めた。

 若者は春節を過ごすと同時に、新たな消費理念を家族の中の上の世代にすすめる役割も果たした。スマートフォン、スマートブレス、VR(仮想現実)ゴーグルなど、Z世代ならではの「孝行心あふれる正月用品」によって、ますます多くの高齢者がデジタルライフを楽しめるようになってきた。

 国潮ブームに乗ったネットで人気の正月用品にしても、さまざまな年越し料理、没入型のボードゲームにしても、どれも「春節」の持つ意味を世代間の伝承の中で引き継ぎながら、そこに新たな息吹を吹き込んだものだ。年越しのスタイルにも新しい要素が絶えず溶け込み、伝統文化に対する新しい表現を盛り込みながら、時代の記憶を今に伝えている。

NEWS8 中国のフレキシブルワーカーが2億人 オンラインの仕事が若者に人気

 動画制作、ライブ配信パーソナリティ、コピーライターなど、プラットフォーム経済やシェアリングエコノミー(共有経済)が勢いよく発展して、多様な働き方が生まれ、柔軟な働き方である「フレキシブルワーク」が今や若者の就職における新たな選択肢になった。国家統計局の関係責任者はこのほど、「2021年末現在、中国のフレキシブルワーカーは2億人に達し、そのうち配信パーソナリティと関連業務に従事する人は160万人を上回り、2020年に比べて3倍近く増加した」と明らかにした。人民日報海外版が伝えた。

 求職者の選択肢がさらに多様に

 「今振り返ると、自分の事業はまさしくフレキシブルワークからスタートした」と話す柳蓁さんは、学校を卒業して5年になる動画エフェクトの編集者で、所属するチームは業界ではそこそこ名前が知られている。卒業してまもなく、動画のアップロード主として社会に出た彼女が制作する各種エフェクトをちりばめた動画はネットユーザーの間で非常に評判になり、再生回数がどんどん伸びて、最終的にプロチーム入りの切符を手にすることになった。

 中国ではフレキシブルワーカーが大幅に増加しており、その中心は頭の働きが活発で、イノベーションを生み出すことに長けた大学卒業生だ。全国大学生情報問い合わせ・就職指導センターがまとめた統計データによれば、2020年と2021年には全国大学卒業生でフレキシブルワークをする人の割合は両年とも16%を超えたという。
 
 柳さんは、「フレキシブルワークを選ぶことは仕事が見つからないことと同じではないし、気ままな『フリーター』でもなく、これまでにない新しい働き方だ。フレキシブルワークは仕事を探している人にフリーで働くチャンスを提供してくれる。各自の優位性や興味を存分に発揮して、優れた作品や成果を生み出し、自分自身のために能力を発揮する舞台を構築し、専門的な技術を高めると同時に、キャリアアップの方向を模索することが可能になった」との見方を示した。

 フレキシブルワークは学校を卒業した人の就職ルートの1つになっただけでなく、企業の人材雇用にも便宜をもたらした。中国人民大学フレキシブルワーク課題チームなどが発表した青書「中国フレキシブルワーク発展報告(2022)」によると、21年には中国の企業のうち61.14%がフレキシブルワークの雇用形態を利用し、割合は20年に比べて5.46%増加し、企業にはフレキシブルワークの規模を拡大する傾向が見られたという。
 
 従来の長期的な雇用モデルに比べ、フレキシブルワークの優位性はその相対的に緩やかな市場参入・撤退メカニズムにある。求職者にとって、フレキシブルワークは働く機会を見つけるハードルをより低くし、自分に合わなければいつでもやめられるという利点がある。企業にとっては、人材を雇用し、人材をどのように活用するか、どれくらい雇用するか、比較的柔軟に考えられるようになる。そのためフレキシブルワークは、求職者にとっても企業にとってもより多くのチャレンジの可能性、選択のチャンスを与えてくれるものだと言える。

NEWS9 中国のフレキシブルワーカーが2億人 オンラインの仕事が若者に人気


河北省張家口市崇礼区にある雲頂スキー公園で動画を撮影するブロガー。(撮影・呉壮)

「マルチ型」人材に多くの副業の道

 1月14日、トンガの海底火山が噴火すると、その情報がネットワークで広く注目を集めた。あるショート動画プラットフォームでは、配信パーソナリティの李東祺さんが科学知識を伝える動画を制作して、ネットユーザーたちの関心を寄せる問題に回答し、再生回数は2万回を突破した。李さんは、「人類が今、火山について知っていることはあまりにも少ない。火山噴火の原理はわかっているが、将来の噴火を正確に予測するのはほぼ不可能だ。これは引き続き火山の研究を進めなければならない理由でもある」と述べた。

 李さんは、「ショート動画の制作は副業に過ぎず、自分の本業は地質学の研究者だ。地質学の研究ではしばしば全国各地へ足を運んで現場での調査を行う必要がある。そこで観測の合間に動画を作って普段の活動を伝えるようにしたところ、思いがけなく熱心なフォロワーたちがついた上、相当の臨時収入にもなった。その後、簡単な内容の科学知識動画を作るようになり、同時に関連する専門的な内容を文章の形で知識共有プラットフォームに発表して、ネットユーザーが、特に大学生のネットユーザーが地質学の関連知識を理解するための1つの窓口を提供した。再生回数も閲覧回数もまずまずだ」と述べた。

 スマート化の時代が訪れるにつれて、フレキシブルワークという働き方が李さんのような「マルチ型」人材に副業のイノベーションと価値創造の新たなルートを提供している。現在、多方面の知識や能力を備えた人がますます増えており、異なる企業のニーズに応えることが可能になった。一部の人は秀でた技術をよりどころにしてニューエコノミーの分野でイノベーションを進め、一連の価値ある作品や製品を生み出し、より大きな発展の可能性をつかんだ。国務院はこのほど通達した「第14次五カ年計画デジタル経済発展計画」の中で、個人がSNSソフト、知識共有(ナレッジシェアリング)、音声・動画配信サイトなどの新型プラットフォームを利用して就職や起業をすることを奨励し、フレキシブルワークと副業のイノベーションを促進するとの方針を明確に打ち出した。

NEWS10 2025年までに北京で1千億元規模の世界レベル商業圏を2-3ヶ所建設へ

 2022北京報道センターは8日、北京国際消費センター都市建設についての記者会見を行った。それによると、ユニバーサル・スタジオ・北京の第一期プロジェクト部分が昨年9月に開園してから、昨年の売上高は16億4500万元(1元は約18.1円)に上り、受け入れた観光客は累計のべ210万人に達した。北京市は今年の市内の総消費額を前年比7.5%前後増やし、社会消費財小売総額を同5.5%前後増やすとともに、2025年までに市内に1千億元規模の世界レベル商業圏を2-3ヶ所構築することを目指すとしている。「北京青年報」が伝えた。

 昨年は旗艦店含む北京での初出店が901店

 国務院が北京など5都市に国際消費センター都市の育成建設を承認して以来、北京は段階的に成果を上げてきた。北京市商務局の郭文傑副局長の説明によると、21年の市内の総消費額は前年比11%増、サービス消費額は同13.4%増、社会消費財小売総額は同8.4%増となり、消費市場は全体として2019年の新型コロナウイルス感染症発生前の水準に戻った。21年には旗艦店を含む北京初出店の店舗が901店に上り、前年の5倍近くに増えたという。
 
 郭氏は、「2022年には市内の総消費額を前年比7.5%前後増やし、社会消費財小売総額を同5.5%前後増やす。今年の北京は商業圏のレベル設定・分類の標準と評価システムの整備をさらに進め、商業圏の展開プランを制定すると同時に、新たな商業圏の質の高い発展に向けた作業計画を制定し、2025年までに市内に1千億元規模の世界レベル商業圏を2-3ヶ所構築することを目指す」と述べた。

 今年の北京はウインタースポーツ人口が1千万人以上に

 北京市政府の徐和建報道官は、「冬季五輪が北京のウインタースポーツ産業の発展に積極的な役割を果たし、それが最もよく現れているのは人々の間でウインタースポーツが急速に普及し、ウインタースポーツ種目が人気のないスポーツから人気スポーツに変わったことだ。2022年には北京のウインタースポーツ人口は1千万人に達する見込みで、特に青少年のウインタースポーツが飛躍的な進歩を遂げるだろう。現在、北京で登録された青少年アイスホッケー競技者は5千人を超え、ウインタースポーツの持続可能な発展に向けた良好な基礎がしっかり固められている」と述べた。

 冬季五輪効果で、北京ではウインタースポーツ施設の建設が加速し、数多くの国際レベルの施設が完成して、国際ウインタースポーツ消費の目的地になるための施設面での保障を提供している。徐さんは、「ポスト五輪時代のウインタースポーツ産業の将来の発展には期待できる。北京が『夏季冬季五輪開催都市』の優位性を生かして、より多くの国際ウインタースポーツ大会、一般向けのウインタースポーツイベント、青少年のウインタースポーツイベントを開催することは、国際消費センター都市の建設を後押しする。冬季五輪がウインタースポーツ関連のテクノロジーを飛躍的に進歩させ、ここから生み出された多くのテクノロジーの成果が、これからのウインタースポーツ設備の研究、ウインタースポーツのトレーニングなど多くの面に重要なサポートを提供するだろう」と述べた。(編集KS)


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