銘・精選

NEWS1 ポストコロナ時代の転職事情 若者は「裸辞」する勇気があるか?

 大手求人サイトの前程無憂はこのほどサンプル調査を行い、その結果をまとめた「働く人の転職報告(第1-3四半期)2021」を発表した。それによると、21年の第1-3四半期(1-9月)の転職活動について、回答者の51.8%が「今の仕事を続けながら転職先を探す」を選んだ。「裸辞(転職先を決めぬまま退職すること)」を選んだ人は48.2%で、割合は2020年同期に比べて10.2ポイント低下した。ポストコロナ時代には、勤続年数が1-3年の若者でさえ、より着実な転職を選ぶ傾向が高まっている。

 同報告によると、回答者の約3割(32.8%)が「21年第1-3四半期」に少なくとも1回は転職した」と答えた。勤続年数の構成を分析してわかったのは、転職する人のうち、勤続年数が1-3年の人が4割を占め、3-5年の人(21.1%)のほぼ2倍に達したことだ。また5-8年、8-10年、10-15年と勤続年数が長くなるにつれて、転職率が低下する傾向が見られた。

 勤続年数1-3年で転職した人の多くが、「頻繁に転職すると転職活動の中で安定して働けるのかと疑問をもたれる可能性はあるが、キャリアの初期段階で適切なポジションを見つけることがより重要だと考えている」との見方を示した。

 転職活動について、回答者の48.2%が「裸辞」を選択し、「今の仕事を続けながら転職先を探す」は51.8%で、20年より10.2ポイント低下した。ポストコロナ時代には、勤続年数が1-3年の若者でさえ、より着実な転職を選ぶ傾向が高まっている。

 転職活動が守りに入る中、働く人が最初に選ぶ企業の性質も変わってきた。同報告によると、転職先として最初に国有企業を選ぶ人は前年同期比4.5ポイント上昇の36.4%。民間企業は26.2%、事業機関は19.0%、外資系・合弁企業は13.6%だった。調査では、最近の転職で最も重視された要因は仕事の安定性だった。国有企業が求職者を引きつける力がますます顕在化し、中国企業の総合的実力が上昇を続けるのに伴って、これまで競争力の高い賃金とキャリア発展の機会があることで人気を集めていた外資系企業の求職者を呼び込む力が年々低下している。

 転職先として選ばれる都市を見ると、上海が12.7%で首位に立ち、次は広州の12.0%、3位は北京の11.1%だった。一線都市以外では、重慶、武漢、杭州、蘇州、南京などの新一線都市が上位に並んだ。

 前程無憂の「第2四半期賃金調査研究報告2021」で明らかになった27の人気都市の平均賃金と比較してみると、転職先として選ばれる都市の賃金レベルは上位にあり、平均賃金は7397-1万1389元(1元は約17.0円)の範囲だった。賃金レベルは引き続き仕事探しに最も影響する要因だ。同報告によると、回答者の78.9%が「今の仕事を見つけるのにかかった時間は3年未満」と答え、このうち在職期間が1年以内の人が3割を占めた。また調査によると、回答者の8割が「最近の転職で仕事を見つけるまでにかかった時間は2ヶ月未満だった」と答えたという。

 このうち、半月未満が35.5%、半月以上1ヶ月(半月を含む)が28.0%、1ヶ月以上2ヶ月(1ヶ月を含む)が15.7%だった。6ヶ月及びそれ以上かかったという人は1割にも満たなかった。

 興味深いのは、「仕事のキャリアでは35歳までにいくつくらいの仕事を試してみることが合理的だと思うか」との質問に対し、半分以上が「3つから4つ」と答えたことだ。大学を卒業した22歳から働き始めたとすると、1つの仕事の在職期間は少なくとも3年になる。しかしこのように答えた人に前の仕事の在職期間を聞くと、3年に満たない人が8割近くに上った。ここから現実と理想の間には大きなズレがあることがわかる。

NEWS2 博物館コラボにブラインドボックス…2021年の多彩な月餅



 博物館とのコラボレーション、文化クリエイティブギフトボックス、ブラインドボックス…中秋節(旧暦8月15日、今年は9月21日)には月餅はまた人気商品になった。大手月餅ブランドはあの手この手でアイディアとおいしさを競い、今年の月餅市場にはさらに文化クリエイティブコラボの旋風が吹き荒れた。毎年、月餅市場に多くのメーカーが参入し、数多くの商品が販売されるのは、月餅が本当にもうかるからだ。ある上場企業の年度決算によると、月餅の粗利益率は60%に迫る。そのため、分析によれば、今年の原材料コストが上昇したにもかかわらず、月餅は引き続き「いい商売」だという。「成都商報」が伝えた。

「アイス型」、「ミルク瓶型」など多様 ひと味違う「タニシ麺味」や「ザリガニ味」も

 月餅メーカーはあらゆる工夫をし、さまざまな月餅を打ち出してアイディアと味を競っていた。

 天眼査アプリのデータでは、中国の「月餅」関連の特許出願情報は1万件を超え、現在の有効特許は1800件以上あり、その大多数が外観デザインに関する意匠特許権で、哺乳瓶型の月餅もそのうちの1つだという。特許の説明を見ると、「ミルク瓶型月餅」は哺乳瓶そっくりの形をしている。このほかの目新しい月餅関連の特許には、「蟹型月餅」や「アイス型月餅」などがある。いずれも意匠特許権で、蟹の形、アイスの形をしたものだ。透かし彫り風リング型の月餅、何層にも分かれた月餅など、数え切れないほどさまざまなタイプがある。

 こうした珍しい外観の月餅だけでなく、材料に工夫を凝らした月餅も数多くある。タニシ麺風、ザリガニ味、マスタードサーモン味、上海蟹味、フレッシュミート味、ミルクティ味……いろいろな珍しい風味の月餅が続々誕生した。

 胡辣湯(河南省の伝統的な辛味スープ)味の月餅を見ると、ECプラットフォームでは牛肉入りのものが6個で109元(1元は約16.9円)前後、プレーン味のものが8個入りギフトパッケージが230元前後で売られていた。胡辣湯も月餅も好きなので、一緒にしてしまおうというアイディアで、この不思議な組み合わせの衝突と融合によって、河南の味を楽しめることは確かだ。

 今年最も「破壊力」を備えていたタニシ麺味の月餅が突然現れた。中身はタケノコの漬物、タニシ、貢菜、ビーフンなどだ。商品の紹介文を見ると、タニシ麺味月餅の皮は照りのある黒色で、暑い日のアスファルト道路によく似ている。業者によると、イカスミを入れてこの色を出したという。

 またネットショッピングでは、プリプリしたザリガニの肉をフレッシュミートに混ぜ込んだ中身のマーラーザリガニ味の月餅も売られている。サーモン、イクラ、海苔にマスタード味をつけたサーモン寿司風の月餅もある…いろいろな中身があり、消費者が思いつくようなものならメーカーが商品化できないものはない。

病院も博物館も月餅 業者とのコラボやブラインドボックスタイプも

 「一夜明けたら、上海中の人が宛平南路600号に月餅を買いに来たようだった」。上海市徐匯区の宛平南路600号とは上海市精神衛生センターの所在地だ。今年の中秋節に同センターが打ち出した月餅が「ネットの人気商品」になった。

 同センターは上海精神病院などと呼ばれ、話題性があり注目も集める存在で、この月餅には「自虐的な気持ち」が込められていた。皮には「上海精神衛生センター」と「SMHC 1935」の文字が入り、ミルクチーズ味、青リンゴ青梅味、モカチョコレート味など多くの味をそろえた。メディアの伝えたところでは、同センターの月餅は本来は外部には販売せず、定価78元で関係者向けに内部販売されるだけで、購入するには同センターのミールカードを使って食堂で購入しなければならなかった。しかしそれでも注目を集める人気者になる妨げにはならなかった。今月11日に動画ニュース「看看新聞」が伝えたところでは、この月餅は中古品取引プラットフォームで599元、699元といった高値で取引されており、ネットユーザーによれば定価の16.5倍に当たる1288元の価格がついたものさえあったという。

 パッケージのクリエイティビティと文化的内容という点では、各大手博物館に相当の優位性があることは間違いない——たとえば文化クリエイティブ分野でトップを走る故宮博物院は、今年は「朕の気持ち」と銘打った化粧箱入りシリーズ、「故宮建築」シリーズ、故宮の技術伝承シリーズなどを一気に打ち出し、どの月餅にも華麗で上品な雰囲気がある。中国国家博物館、陝西歴史博物館、上海博物館、成都金沙遺跡博物館なども遅れを取るまいと、それぞれに特色ある文化的でクリエイティビティにあふれた月餅を次々に打ち出し、アイディアと味を競った。

 今年は月餅業者がさらにたくさんの新アイディアを打ち出した。月餅×スカーフ、月餅×お酒、月餅×たこ(凧)など、業界の枠を超えたさまざまなコラボが登場した。

 さまざまなマーケティングの中で、一部のメーカーの月餅は価格が高騰した。ハーゲンダッツは天猫(Tmall)旗艦店で、フランスのルーブル美術館とコラボした月餅ギフトパッケージを打ち出し、価格はなんと998元だった。割引券を使っても798元と高額だが、今回のコラボではまだ最も高い商品ではなかったという。

 調査会社の艾媒諮詢(iiMedia Research)のデータでは、中国の月餅売上高は2015年の131億8千万元から20年の205億2千万元に増加し、上昇傾向が続いている。新型コロナウイルス感染症対策が常態化する中で、国民が伝統的祝日をより重視するようになり、親族や友人を訪ねる時の手土産としてのニーズがこれから回復する見込みで、21年の月餅売上高は218億元に達すると予測される。218億元規模の月餅産業には、さまざまな「流派」のそれぞれに特色ある企業を受け入れる懐の深さがある。

NEWS3 日本経済青書「中日はEC分野の協力強化を」

 全国日本経済学会と中国社会科学院日本研究所、社会科学文献出版社が17日に北京で共同で発表した「日本経済青書:日本経済と中日経済貿易関係研究報告(2021)」は、中日は公衆衛生事件や防災・減災の面での協力を強化し、テクノロジー・イノベーション、特にECの分野の協力を一歩踏み込んで強化すべきだと指摘している。中国新聞網が伝えた。

 同報告は2020-21年度の日本のマクロ経済の運営状況を回顧・展望し、今後1-2年の間に、新型コロナウイルス感染症の影響が緩和するにつれて、日本経済は少しずつ回復すると予想している。また、アフターコロナ時代の日本経済と中日経済貿易関係に的を絞って予測・分析を行い、「今後、日本経済と中日経済貿易協力には、チャンスと課題の両方が存在している。新型コロナウイルス感染症が緩和するにつれて、好転する要素が増強され、見通しは比較的明るい」としている。

 また、「中日経済貿易協力の主な分野を見ると、中日両国は、産業チェーンの整備、テクノロジー・イノベーション、省エネ・環境保護、医療・健康・療養、デジタル経済、第三国市場などの面での協力を強化すべきだ。現状からすると、中日国交正常化50周年を迎える来年の各種記念活動をきっかけにして、良い雰囲気づくりをし、2年以内に、地域的な包括的経済連携協定(RCEP)を発効させ、中国の『環太平洋パートナーシップ協定』(CPTPP)への参加に向けた交渉の段取りを1日も早く始め、中日経済協力の質と水準を向上させ、中日両国の経済発展を促進し、世界経済の回復牽引に寄与すべきだ」と指摘している。

 そして、「中日のテクノロジー・イノベーション協力において、EC分野の協力のポテンシャルは非常に大きい。近年、世界各国はビッグデータやモノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)などの新技術を活用して、産業の高度化、業界間の融合を推進している。客観的に見ると、新型コロナウイルスのパンデミックにより、人々は従来の生産スタイルやライフスタイルを変えざるを得なくなっている。中国のデジタル経済は、新型コロナウイルス感染症を背景に、世界的な流れに逆らうかのように、爆発的成長を実現している。日本はデジタル経済やスマートシティなどの面で、強大な技術をストックし、豊富なイノベーションリソースを有している」としている。

 こうした現状を鑑み、同報告は、「中日両国はデジタル経済、EC、スマートシティなどのイノベーションの分野で、協力する大きな余地がある。双方はチャンスをつかみ、それら分野の実務的な協力を推進するよう取り組み、それらを両国の経済貿易協力の新たな成長極に育てるべきだ」と指摘している。

NEWS4 Z世代の8割超が「フレキシブルワーク」を希望


Z世代が就きたい新職業。(画像提供は智聯招聘)


 求人サイトの智聯招聘がこのほど発表した「Z世代職場の現状とトレンド調査研究報告」の中で、「『00後(2000年代生まれ)』の20%以上がIT(情報技術)・インターネット企業で働き、Z世代の8割以上が『フレキシブルワーク』を希望し、ビジネスサービス産業で働くZ世代の9割以上が『フレキシブルワーク』を試してみたいと考えている」としている。中国新聞網が伝えた。

 調査研究によると、Z世代のうち、「95後(1995年から1999年生まれ)」の14.7%と「00後」の20.1%がIT・通信・電子・インターネット産業で働き、この割合は95年より前に生まれた各年代の割合を明らかに上回っている。「65後(1965年から1969年生まれ)」は6.9%、「75後(1975年から1979年生まれ)」は8.6%、「85後(1985年から1989年生まれ)」は10.8%だ。男女別に見ると、ネット産業はZ世代の男性に特に人気があることがわかる。

 同報告によると、ネット産業はZ世代が最も期待を寄せる産業で、「95後」の24.8%、「00後」の31.1%が同産業で働く意欲を示し、95年より前の世代の割合を上回る。「65後」は5.2%、「75後」は12%、「85後」は15.4%だった。

 データによると、Z世代の7割以上がECのライブ配信パーソナリティといった新しい職業に現在従事しているか従事したいと考えており、この割合は95年より前の世代を明らかに上回る。新職業を試してみたいという女性は73%を占め、男性の65%より8ポイント高かった。

 同報告によると、Z世代にはおいしいもの好きのグルメ、暮らしを記録することの好きな文芸青年がたくさんいる。「95後」の16.3%と「00後」の19%がビデオブロガーになりたいと思い、他の職業を選ぶ割合を上回る。また「95後」の13.8%と「00後」の12.6%が「料理の味見係」になりたいと考えている。


異なる産業における「フレキシブルワーク」希望のZ世代の割合。(画像提供は智聯招聘)


 データによると、「95後」の85.2%と「00後」の88.1%が、「『フレキシブルワーク』に従事しているかこれから試してみたい」と考えており、この割合は95年より前の世代を上回る。Z世代のうち、ビジネスサービス(コンサルティング・財務会計・法律・広告・PR・認証・アウトソーシング)に従事する人の9割以上が「フレキシブルワーク」を試してみたいと考えているかすでに従事しており、他の産業での割合を大きく上回った。

 「国潮(中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド)」ブームが起こり、国産品メーカーに好感を抱き、より高い信頼を寄せ、国産品を扱う企業を選んで就職したいと考えているZ世代がますます増えている。データによると、「95後」の85.2%と「00後」の87.3%が、国産品企業で働きたいと考えている。

 Z世代はインターネット世代とも呼ばれる、1995年から2009年までの間に生まれた人々を指す。Z世代が学校を卒業して社会に出るようになると、後から来た彼らはより多くの期待を背負うようになった。智聯招聘が発表した報告は、Z世代について仕事の現状、求職活動への期待、新しいタイプの職業選択など各方面から切り込み、「働くZ世代の真実の姿」を描き出し、組織管理の発展の新トレンドを映し出したものだ。

NEWS5 チケット入手も困難 ユニバーサル・スタジオ・北京、その人気の秘密は?


(写真著作権は東方ICが所有のため転載禁止)。


 「春運(春節<旧正月>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)よりもチケットが取りにくかった!」。9月14日午前0時20分、成都に住む張妍さんはSNSに、ユニバーサル・北京・リゾート(UBR)のチケット1枚が発券中であることを示すサイト画面のスクリーンショットを投稿した。コメントにはうらやむ声も嫉妬する声もあったが、それ以上にチケットが買えないことを嘆く声が多かった。「成都商報」が伝えた。

ユニバーサル・スタジオ・北京のチケットはどれくらい人気か?

 9月14日午前0時にユニバーサル・スタジオ・北京のチケット販売が始まると、わずか10秒で旅行予約サイトの携程旅行網の世界単一観光地チケット販売量のトップに踊り出て、1分以内には今月20日のオープン初日のチケットが完売し、3分で予約が1万件を突破した。そして30分後、ユニバーサル・スタジオ・北京の公式微信(WeChat)のミニプログラム、飛猪、携程、同程、去哪児など複数のプラットフォームでUBRの20日のチケットが完売し、これに関連した多くの話題が14日の微博(ウェイボー)の人気検索ランキングに次々登場した。

 UBRのチケット販売が始まると、北京行きの航空券や周辺のホテルの人気も上昇したのと同時に、北京が中秋節(旧暦8月15日、今年は9月21日)連休の人気観光地のトップに立った。

ユニバーサル・スタジオ・北京はなぜこんなに人気?

 UBRは2001年に協力意向書が調印されてから21年にまもなくオープンするまで、多くの人が20年にわたって待ち続けてきた。ユニバーサル・スタジオ・北京はどのようにして登場することになったのか。その名称から、映画と関係があることがわかる。ユニバーサル・スタジオは有名な映画製作地であるハリウッドで誕生し、そこには映画の制作・公開で100年以上の長い歴史がある。

 ディズニーランドとユニバーサル・スタジオの2大テーマパークには、コアとなるキャラクターで明らかな違いがある。ディズニーは全体としてアニメーションの夢の世界を基調とし、アニメのキャラクターが中核を担うが、ユニバーサル・スタジオが中核とするのは映画のキャラクターだ。ディズニーに比べて、ユニバーサル・スタジオのキャラクターはさまざまな年齢層の来場者を楽しませることができ、年齢層は若者、中年からさらに年長者までカバーする。中国の特色に合わせて特に力を入れて構築されたカンフー・パンダ・ランド・オブ・オーサムネスや東西の文化的要素とレジャー要素を融合した現代型観光プロジェクトに対して、各界が大きな期待を寄せていることは間違いない。この視点からユニバーサル・スタジオとディズニーの競争を見ると、決して対立しているわけではないことがわかる。

 人の流れを見ると、19年に上海ディズニーランドの来場者はのべ1千万人を超え、20年は550万人でこの年の新型コロナウイルス感染症が発生してから最も順調に回復した大型テーマパークになった。予測では、ユニバーサル・スタジオ・北京の来場者は年間延べ1千万人から2千万人に上り、今後すべてのエリアが完成すると延べ3千万人に達し、200億-300億元(1元は約17.0円)の直接的な経済効果を上げる見込みだ。

北京の観光市場にどれくらいの波及効果があるか?

 10数年にわたって準備が進められてきたUBRは、北京にどんな影響をもたらすか。もちろん、市場がより期待するのは、ユニバーサル・スタジオ・北京そのものの売り上げより、オープン後に周辺の商業圏さらには北京の観光市場にどれくらいの影響をもたらすか、この観光の新ランドマークにどれくらいの波及効果があるかだ。携程が発表した「秋旅行及び中秋節旅行データ報告」によると、検索の人気という点で、ユニバーサル・スタジオ・北京は中秋節連休に最も人気のある観光地になることが予想される。ユニバーサル・スタジオ・北京への注目度の高さから、北京の検索件数も数週間にわたってトップを維持し、他の都市を大きく上回る。

 北京第二外国語学院中国文化・観光産業研究院の呉麗雲准教授は、「世界的なレジャー・娯楽プロジェクトとして、ユニバーサル・スタジオは北京さらにはその周辺の北京・天津・河北エリアにとって、非常に大きな誘致力を持つ。1つの新たな起爆剤として、北京市の観光商品のレベルアップをもたらし、文化・旅行産業の構造改善に極めて大きく役立ち、北京の観光産業発展の新たなエンジンになると言える。北京の観光産業に新たな推進力を持つようになる以外に、周辺地域への牽引効果という点については、主に商品の供給がユニバーサル・スタジオと補完し合うかどうか、良好な双方向の効果を上げるかどうかを見なければならない」と述べた。

NEWS6 00後が就活開始 仕事と恋愛大切なのは?10年で年収100万元?

 中国では秋の就活シーズンが間もなく訪れ、00後(2000年以降生まれ)が就活生となる。中国青年報が中国各地の大学生2700人を対象に実施した就職に関する調査では、回答者の64.33%が、卒業後は「インターネット業界」に入りたいと答え、最も人気の業界となった。そのうち8割近くが工学系で、同業界を就活の目標としていた。以下、文化・体育産業(42.55%)、教育業界(40.59%)と続いた。大学生の企業に対する好感度調査の結果を見ると、00後の大学生が最も憧れていた企業トップ3はそれぞれ、字節跳動(ByteDance)、阿里巴巴(アリババ)、京東だった。

00後にとって仕事は自分をPRする「舞台」 IT系が最も人気

 7種類のインターンシップに参加した後、中央財経大学の余笙笙さんは今年の春の就活で、ネット企業のプロダクトマネージャーの正規採用通知を手にした。就活中、余さんが最も重視していたのはキャリアアップ、価値観、チャレンジできるチャンスの有無だったという。「ネット企業は非常にスピーディにキャリアアップできる環境があり、毎日、新しいことを学べる感じがする」とする余さんは、ネット企業は働きながらスキルアップできるだけでなく、同僚や責任者と一緒に仕事をしてそのノウハウも学べると感じている。

 中青校媒の調査によると、00後は、単に「食べていく」ために仕事をするのではなく、仕事を自らを表現し、自分らしさを発揮する舞台と見なし、お金儲けよりも、スキルアップや仕事を通して自分の価値を見出すことをより重視している。初めての就活で最も重視する仕事の属性について、回答した大学生の67.24%が「キャリアアップ、スキルアップが速い」と答え、最多だった。以下、「価値観、仕事の意義を感じることができる」(49.07%)、「高給、物質的基礎を満たせる」(40.64%)、「好み、自分の好きな分野で輝く」(32.35%)、「クリエイト、0から1へのブレイクスルー実現」(29.57%)が続いた。

 将来について考えたり、就活のプレッシャーを抱えたりしながら「卒業生の大軍」の一員となっている蘇州大学4年の郭怡寧さんは、一般的に人気と思われている「金融」を専攻しているものの、畑違いの業界で就職することを考えているという。いろんなことを総合的に考えて、郭さんは自分の関心事と安定した前途を、就活の際に参考にする2大要素とした。そして、大学でメディア関係の活動に数多く関わり、経験を積んだ彼女は、蘇州日報社のニューメディア編集者の仕事を第一志望とした。

 郭さんが江蘇省蘇州市に留まることにしたのは、離れ難い故郷であるほか、都市の発展のポテンシャルに目を付けているからだ。「新一線都市」として定着している蘇州は、経済的実力や生活の利便性にしても、将来性にしても、独特の魅力がある。「蘇州は、日に日に発展している状態で、リソースプラットホームにしても、仕事の環境にしてもとても理想的」と話す彼女にとって、故郷の発展に一臂の力を貸す良い機会なのだという。

 調査によると、「新一線都市でキャリアを積む」(43.89%)、「故郷である二、三、四線都市の発展に寄与する」(32.59%)の魅力が、「北京・上海・広州・深センなどの一線都市で頑張る」(20.10%)を上回っていた。

 一方、「最も魅力があるのは中国の南方エリアの都市」とするのは、泠航さん。「生活費はそれほど高くないし、都市は特別大きいわけではないので、移動に時間がかからず、生活はとても快適なので、憧れる存在」と話す彼は、以前に福建省厦門(アモイ)市で生活したことがあり、食べ物はおいしく、生活のリズムも心地良かったため、ずっと思いを馳せているという。「家賃を除けば、アモイはパーフェクトな都市」と泠さん。しかし、現実と理想の間で心を揺らす彼は、「最終的にどの都市に行くかは、どの企業が採用してくれるかにかかっている」と話す。

00後の大学生7割「恋愛より仕事が大切」 10年以内に年収100万元を希望

 中青校媒の調査では、00後の大学生の7割が「恋愛より仕事のほうが大切」と答えた。うち、26.29%が「まずお金を稼ぎたい」、42.64%が「恋愛より仕事を優先せざるを得ない」と答えた。学年で見ると、大学4年生よりも、大学1年生のほうが「仕事でお金を稼ぎたい」と考えていた。学科別に見ると、「仕事より恋愛を優先する」を選んだのは医学系の大学生が最多だった。「どんなに大変でも仕事と恋愛を両立させたい」と考えている割合が最多だったのは工学系だった。

 調査によると、00後は働き始めてからの給料に楽観的な見方を抱いており、卒業後の月給について、回答者の20%以上が「1万元(1元は約17.0円)」と予想した。また、男子大学生の8.20%、女子大学生の3.25%が「5万元以上」と予想した。その他、卒業から10年後の年収について、67.65%が「100万元以上」と予想した。

 また出会いたくない嫌いなタイプの同僚については、大学生の80.77%が「裏表のある同僚」と答えた。その他、「責任転嫁する同僚」(46.15%)、「口だけで行動の伴わない同僚」(43.33%)なども、出会いたくない同僚としている。そして00後が最も恐れているのは、「給料が安い」(46.83%)ではなく、「腹の探り合い」 (74.44%)で、インターンシップの経験が豊富な大学生ほど、実現しそうもない約束をする上司を恐れていた。

NEWS7 iPhone13は10万2千円から アップル株価1.5%以上下落


(写真著作権は東方ICが所有のため転載禁止)


 北京時間の15日、米アップル社は2021年秋の発表会を行い、IPad(アイパッド)、Apple Watch(アップルウォッチ)、iPhone(アイフォーン)などの新製品を発表した。「中新経緯」が伝えた。

 新型iPadには「A13 Bionic」チップが搭載された。アップル中国法人の公式サイトによると、新型iPadは2色で展開し、価格は2499元(1元は約17.0円)から。新型iPad mini(アイパッドミニ)は4色で展開し、価格は3799元から。新型Apple Watchシリーズ7はブルー、レッド、ブラック、シルバー、スターライトの5色展開で、秋の終わりごろに発売され、価格は399ドル(1ドルは約109.6円)から。

 新型iPhoneは「iPhone13」と名付けられ、「A15 Bionic」チップを搭載し、5色から選べる。iPhone13シリーズには引き続き「iPhone13 mini」、「iPhone13」、「iPhone13 Pro」、「iPhone13 Pro Max」の4機種からなる。うちiPhone13は799ドルから。アップル中国公式サイトでは5999元(約10万2千円)からとなっている。iPhone miniは5199元(約8万8383円)から。

 データサービスのWindのデータによると、現地時間の14日にアップルの株価は高値で取引が始まってから急落し、一時は146.91ドルまで下がり、下げ幅は1.77%に達し、原稿執筆時点では1.34%の下げ幅となっている。

NEWS8 現代の若者の新社交・新消費 興味深いライフスタイル大会が開催

 若者はさまざまな趣を追求するとともに、より興味深くよりスタイルのある暮らしを日々「創造」してもいる。11日には、「2021年興味深いライフスタイル大会」が北京で開催された。その中の「興味深いことがテーマの講演会」には、異なる分野のゲスト4人が登壇した。中国新聞網が伝えた。

 「恋愛の授業」で若者によく知られている復旦大学中国語学部の梁永安教授は、「中国の若者が3種類の『飛躍』を願う。内から外へ向かって真に『人生を生きる』、心の底から『恋愛をする』、自分の人生のシナリオを真剣に『書き綴る』ことを実現してもらいたい」という。

 トレンドブロガーの黎貝卡さんと弁士の席瑞さんは、女性の消費と自己の成長という2つの視点から、若者たちを代弁している。黎貝卡さんは、「お金を稼ぐ、美しくなる、自分を大切にするのが、現代女性の3つの硬直的需要で、女性は消費やその他の方法で自分を喜ばせる能力を備えており、どうすればいいかをよくわかっている」と話した。

 弁士を8年にわたって務めてきた席さんは、「表現」をめぐる感受性を共有した。「物語は個人にとって最良の知的財産権であり、よい表現者は物語を通じて自分の主張を伝え説明するだけでなく、さらには自己認識や自分を癒やすことを通じて世界と折り合いを付けることができる」という。

 中国政法大学の羅翔教授は動画による講演の中で、「人は生活を超越したある種の存在に焦点を当てて初めて、当たり前になってしまった凡庸さや薄っぺらさに別れを告げることができる。自分が肌身に感じた経験から出発し、不確実な時代の中で、自分の『終始変わらぬ思い』が何であるかをしっかりつかまえ、その日その日をよく生きることだ」と述べた。

 今回の大会では「2021年興味深いライフスタイル報告」も発表され、目下の新しい社交のトレンドと新しい消費のトレンドが紹介された。「中国新聞週間」の王晨波編集長が会場で解説したところでは、「インターネット化が深く進行した社交が若者の日常であり、消費分野の社交化というトレンドが、次世代のより明確なラベルになっている。この報告は若者を社交、恋愛・結婚、健康、資産運用、消費などの面から正確に考察し、若者の真の、新鮮な、興味深い生活観とライフスタイルを解析したものだ」という。

NEWS9 北京大学が「Global Open Courses」立ち上げ ハイクオリティな授業を海外の学生に

 北京大学はこのほど、コーネル大学やモスクワ大学、オーストラリア国立大学、早稲田大学、ヘブライ大学、カイロ大学、グラナダ大学などのグローバルパートナーと共同で、「Global Open Courses」プログラムを立ち上げた。

 「Global Open Courses」は、北京大学のオンライン授業において重要な位置を占めている。同大学のハイクオリティな授業を海外の学生が受講できるようにすることで、中国と海外の学生がオンラインで一緒に学ぶことができる。2021年秋学期の「Global Open Courses」の授業内容は「THE CHINESE ECONOMY」や「International Development Policy」、「Doing Business in China」、「China and Africa: Global Encounters in History and Present」のほか、グローバル衛生リーダーシップ、中国語など6種類。北京大学の孔子学院5ヶ所、海外の友好協力校の学生向けに開放される。海外の学生は、オンライン教育プラットホームのClassInを通してリアルタイムで受講できる。

 「Global Open Courses」では、現時点で、5大陸の大学36校の学生約200人に287セッションの授業を提供することになっている。北京大学の王博副学長は、「オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッド型学習は、新型コロナウイルス感染拡大に対応する解決策であるほか、教育の『ニューノーマル』となり、従来の教育のスタイルを補完している。当大学は『Global Open Courses』を打ち出すことで、社会にサービスを提供するという大学としての責任を果たし、当大学の教育をグローバル化するという約束を果たしている。当大学は今後もグローバルパートナーと連携して、さらに質の高いハイブリッド型カリキュラムを提供する」としている。

NEWS10 「オンライントレーニング」しながら社交も 若者の新たな楽しみ方

 インターネットで運動関連の動画をランダムに選んで見てみると、ネットユーザーたちの雨あられのようなコメントが目に入る。トレーニングのコツを伝えるものから、地獄のトレーニングにツッコミを入れながらもついっていっているものまである。一部の若者たちは、ジムには姿を現さないものの、トレーニングをネット上でやり続ける方法を見つけているようだ。中国新聞網が伝えた。

 サラリーマンの王睿さんは元々トレーニングの習慣はなかったが、ネットで運動のショート動画を見て「新たな地平」が開けたような思いを味わった。「5分から10分のその場でできる運動は簡単で効果もある。動画のコメント欄に一緒にやっていることを書きこむと、各地のネットユーザーたちからチェックのコメントが寄せられ、そうこうしているうちに気の合う仲間を見つけることができた」と言う。

 飲酒や夜更かしなど不健康な生活を送りながらも健康食品などで健康に気を遣う「パンク養生」や「細やかなヘルスケア」に若者が熱中するようになり、スポーツと健康が欠かせない話題になった。王さんのケースと同じように、ますます多くのトレーニングに挑戦する若者が「オンライン」から始めることを選択するようになっている。トレーニングは単なる運動であるだけでなく、ストレス軽減や人とのつながりなどさまざまなニーズにも応えている。

 成都市の鄧依然さん(女性)は、「こういうやり方は私のような『人付き合いが苦手』な人にはぴったり。無理してパーソナルトレーナーの売り込みに対応しなくていいし、トレーニングの達人の側で引け目を感じることもない。逆にネットユーザーとの気楽な交流でリラックスできるし、動画のさまざまな『トレーニング志望者』のツッコミのコメントを見るのが大きな楽しみ」と話した。

 動画サイト「bilibili」(ビリビリ)が昨年に発表した報告では、毎日アプリでトレーニング動画を見る人は570万人以上おり、そのうち19-30歳が70%に迫る。また同サイトのデータでは、新型コロナウイルス感染症の期間に、同サイトのトレーニング・運動類の動画の再生回数は累計6億6千万回を超え、関連動画をアップする人のフォロワー増加率は240%を超えたという。

 「週六野Zoey」さんはプロのスポーツブロガーになって5年。その動画が非常に人気を集めていることについて、「若者の新しいスポーツ理念と関係がある」と話す。「時間が徐々に断片化し、多くの人は『楽しんで運動できればいい』と思っている。コストのかからない『オンライントレーニング』ならいつでもどこでも運動できる。動画に飛び交うコメントを見ていると、ネット空間らしいムードを感じられる」とする「週六野Zoey」さん。現在、SNSでのフォロワー数は累計2千万人を超えるという。

 西安医学院スポーツ部の教員の孫晋媛さんは、「ますます多くの若者が健康の意識を持つようになったことが、トレーニング方法が多様化する重要な原因となっている。若者は運動のカリキュラムの面白さ、社交的機能により注目するようになり、『オンライントレーニング』の登場は、彼らのニーズにぴったりはまるものになった」との見方を示した。


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