銘・精選

NEWS1 日本の「改憲」はパンドラの箱、開ければ災いが絶えぬことに

 日本の第26回参議院議員選挙の結果が11日に発表された。岸田文雄首相率いる自民党が「大勝」し、「憲法改正」を主張する勢力が3分の2以上の議席を獲得して、憲法改正の発議に必要な「ハードル」を越えた。岸田首相は同日の記者会見で、平和憲法への自衛隊の明記など自民党の提案した4項目の改憲議題について、できるだけ早く国会での議論を発起すると表明した。平和憲法の改正に対する障害はすでにほぼ取り除かれ、改憲の可能性は「いつにも増して高まった」とする分析が多い。環球時報が伝えた。

 1947年施行の現行「日本国憲法」の第9条には、日本が軍隊の保持を認めず、「国権の発動たる戦争」を放棄することを明記されているため、「平和憲法」と呼ばれている。これは、戦後日本が国際社会に復帰するための前提条件であり、東アジアの恒久平和の礎の一つでもある。2016年の新安保法制の施行によって「集団的自衛権」が解禁され、海外派兵を禁止してきた1945年以来の制限が打破されたことで、すでに平和憲法は相当骨抜きにされていたとはいえ、この壁を完全に突破するか否かが、極めて重要な「風向計」であることに変わりはない。

 そうであるからこそ、憲法改正の発議は、日本で激しい議論を呼んでいるだけでなく、アジア太平洋の近隣諸国や国際社会でも大きな懸念を呼んでいる。歴史問題において、日本はいまだにアジア近隣諸国に対して深い謝罪と反省を行っていないばかりか、かえって右翼勢力が軍事的制約の完全な撤廃を求め続けている。これは日本が近隣諸国との付き合いにおいて常に信頼を欠き、意見の食い違いが絶えないことの重要な原因だ。

 この十数年、日本の右翼政治屋は絶えず危機を利用し、「平和憲法はすでに時代後れだ」と喧伝し、別の道を切り開くことで平和憲法を空文化させてきた。以前は新安保法制を強引に推し進め、現在はNATOをアジア太平洋地域へ持ち込み、ロシア・ウクライナ紛争を利用して台湾海峡問題で利益を図るなどしている。日本が巨額を費やして軍事力を大幅に拡張し、さらには最終的に自衛隊を軍隊に格上げし、交戦権を回復した場合、日本自身が本来の安全な状況から危険な状況へと陥り、東アジア全体を新たな危機へと引きずり込む結果になることは間違いないだろう。

 すでに日本政府は改憲への渇望を隠していないが、平和を愛する国内外の勢力は決して座視してはならず、日本が改憲というパンドラの箱を開けるのを最大限の努力を尽くして阻止しなければならない。そして日本政府は、軍国主義の行きつく先が断崖であることをなおさら認識すべきである。

NEWS2 国産デバイスの端子はタイプCへ 中国は急速充電規格をいち早く統一か

 欧州議会と欧州連合(EU)理事会の代表はこのほど、2024年に、EU圏内のすべてのポータブル電子デバイスの充電器の端子を「USBタイプC」に統一することで合意した。中国中央テレビが伝えた。

 現在、中国国内の携帯電話メーカーが発表している主流機種の端子はいずれもタイプCに切り替わっている。また欧州議会はコミュニケの中で、「急速充電デバイスの充電速度も統一し、ユーザーがどのような互換充電器を使用しても同じ速度でデバイスに充電できるようにする。中国では、携帯の急速充電技術の標準化も絶えず推進されており、複数の携帯メーカーや半導体メーカーが共同参加して、将来の国家標準の研究制定のための基礎を打ち立てた。今後、中国は急速充電分野で世界に先駆けて標準の統一を実現する可能性がある」と指摘した。

NEWS3 外交部「日本は歴史の教訓を真剣に汲み取り、平和的発展路線を堅持すべき」

 日本の第26回参議院議員選挙の投票結果が11日早朝に発表され、与党・自民党が単独で改選議席の過半数を獲得した。また、改憲勢力が3分の2以上の議席を獲得して、憲法改正の発議に必要な「ハードル」を越えた。だが、改憲勢力の中でも各党派によって改憲に求めるものが完全には一致しておらず、具体的内容においても意見の相違がある。

 中国外交部(外務省)の汪文斌報道官は同日午後の定例記者会見で関連質問に答えた際に、「中国は日本と共に、中日間の4つの基本文書で確立された諸原則に基づき、引き続き両国の善隣友好協力関係を発展させていくことを望んでいる」と表明し、「歴史的原因から、日本の改憲問題を国際社会とアジア近隣諸国は強く注視している。我々は日本が歴史の教訓を真剣に汲み取り、平和的発展路線を堅持し、実際の行動によってアジア近隣諸国と国際社会の信頼を得ることを望む」とした。

NEWS4 「無印良品」が中国で電動二輪車を発売 その勝算は?



 グリーンな移動手段が近年、世界的に普及するにつれて、中国の消費者の間では新エネ車の受け入れ度が日に日に高まっている。低炭素ライフ構想において、短距離の移動手段の軽量化が進み、電動二輪車市場は大きな発展の余地のある分野となっている。

 日本の「無印良品」はこのほど、ホンダの中国での二輪車生産・販売の合弁会社である「新大洲ホンダ」と提携して、新型電動自転車の分野に進出すると発表し、先行予約の受け付けが始まった。新型電動二輪車は、「無印良品」がデザインし、「新大洲ホンダ」が開発・製造・販売を担うという。中国市場だけでの販売で、価格は4980元(1元は約20.4円)となっている。無印良品のデザインコンセプトを踏襲し、色は白と黒の2種類で、非常にシンプルなデザインになっている。

 市場調査会社の艾瑞諮詢(iResearch)の統計によると、2021年、中国の電動二輪車の販売台数は4000万台以上に達した。新規格「原動機付き車両の運行安全技術条件」(2012年)の過渡期が終わり、電動二輪車の買い替え需要が、新たな販売ブームをもたらす可能性がある。電動二輪車産業の基準化と規範化の発展が促進されると同時に、さまざまな分野の企業やブランドが今、電動二輪車の分野に進出し、需要の取り込みに躍起になっている。

 「無印良品」が今の時期に、電動二輪車の分野に進出した理由については、新エネルギーの分野は現在、注目されており、業界を超えてその分野に投資するブランドにとって、電動二輪車は安全な選択であるからと分析されている。また、評判の良い二輪車ブランドとのコラボというのも、周到な準備の証だ。さらに、低炭素な移動手段というのも、「無印良品」のブランドイメージにマッチしている。市場という角度から見ると、業界を超えたコラボというは、ブランドに活力を注入することになり、中国市場における存在感を強化し、特定の消費層を取り込むことができ、市場占有率上昇につながる。

 電動二輪車ブランドは熾烈な競争を繰り広げ、消費市場は多様化し、急速に発展しているのを背景に、消費者は購入する際、「顔面偏差値」といった要素のほか、スマート、安全性、コストパフォーマンスの高さなどを見て、商品を選ぶようになっている。中国市場の消費者のニーズをより効果的に満たすために、電動二輪車の分野に早くから参入している新大洲ホンダにしても、新たなチャレンジとなる無印良品にしても、乗り越えるべき課題は多いだろう。

NEWS5 中国の支援で建設された太陽光発電所が中央アフリカ共和国の電力不足を緩和


6月2日、中央アフリカ共和国首都バンギの近くにあるビンボで撮影したサカイ太陽光発電所(上空から撮影、写真提供・中国能建天津電建)


 中央アフリカ共和国の首都バンギから西約9キロの位置にあるビンボは、土地が平坦で、日照量が非常に多い。どこまでも生い茂る草木の中に、約16万平方メートルの四角形のスペースが設けられており、そこには長さ2メートル、幅1メートルの太陽光パネル約3万枚が整然と並び、ダークブルーの巨大な鏡のように光を反射させている。新華社が報じた。

 その「巨大な鏡」がさんさんと降り注ぐ太陽の光を電気に変え、コンバイナーボックスやパワーコン ディショナー、送電網などの施設を経由して、バンギの工場や学校、住宅など電気を必要とする数多くの施設に途切れることなく供給されている。

 これは中央アフリカ共和国初の太陽光発電所であるサカイ太陽光発電所で、「中国能源建設集団天津電力建設有限公司」(以下、「中国能建天津電建」)が建設した。その発電容量は15メガワット(MW)で、バンギの電力不足を大幅に緩和し、現地の社会と経済発展を促進している。

 2018年9月に北京で開催された中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)で、中国と中央アフリカ共和国は、中国が太陽光発電所建設を支援するためのコンセンサスを築いた。そして、2021年4月に、「中国能建天津電建」の作業員が中央アフリカ共和国に赴き、建設を開始。今年6月15日にグリッド接続が完了し、送電が始まった。同発電所は現在、バンギの電力需要の約30%を満たしている。

 バンギで暮らすある男性は、借家で二人の子供を育てており、取材に対して、「太陽光発電所ができてから、冷蔵庫が使えるようになったので、暑い日には冷たい水を飲むことができる。子供も夜に勉強ができるようになったので、成績も良くなってほしい」と喜ぶ。

 太陽光発電所の張志国プロジェクトマネージャーによると、バンギの電力は現在、主に、ディーゼル発電や水力発電に頼っているものの、軽油はコストが高く、水力発電の発展がなかなか進まない。一方、太陽光発電所は建設周期が短く、環境にやさしく、発電容量も多いので、現地の電力不足問題を解決する「特効薬」となっている。また、建設の過程では、約700人の雇用を創出し、現地の作業員が各種技術を習得したという。

 太陽光発電所で配線工事を担当した作業員は、「バンギの就業率はとても低く、周りにも失業中の人がたくさんいる。太陽光発電所の建設があったので、僕は家族を養い、病院に行く費用を稼ぐことができたほか、配線技術を習得することもできた」と喜ぶ。

 張プロジェクトマネージャーは、バンギが発展するにつれて、電力需要も高まると予想しており、「ブースターステーション施設の横に、必要に応じて、新しい送電網を設置できるように、約3000平方メートルの間隔を空けている」と説明した。

NEWS6 中国全土で初となる「パンダ」アート作品展が開幕 四川省成都


出展作品(写真提供・展覧会主催者)


 「パンダ」をテーマとするアート作品を600点以上集めた「白と黒・パンダアート創意展」が先ごろ、四川省成都市にある東郊記憶国際芸術展覧センターで開幕した。同展は、全方位、没入型のパンダアート体験を提供する。また同展は、中国全土で初となる「パンダ」アート作品展で、7月29日まで無料で一般公開される。人民網が伝えた。

 同展の展示面積は2500平方メートルに及び、有名デザイナーアートエリアやマルチメディアエリア、無形文化遺産アート作品エリア、パンダアートトイエリアなどの展示ゾーンに分かれ、書画、彫刻、写真、無形文化遺産、アートトイ、フィギュア、NFT(非代替性トークン)など600点以上のアート作品が展示されている。

 メタバースの隆盛とNFTの誕生を背景として、同展には、デジタルアート体験エリアである「マルチメディア・デジタルジャングルゾーン」が設けられ、デジタルスクロール画面を用いて、デジタル・クリエイティブコレクションの体験と取引シーンを打ち立てている。来場者は、デジタルアート作品の魅力を直接的に、かつリアルに体験できるほか、NFTデジタルアート作品のオークションに実際に参加して、お気に入りのデジタルアートを購入し、最新流行のNFTコレクターになることも可能だ。

NEWS7 台湾海峡初の大型巡航救助船「海巡06」が福建に編入


大型巡航救助船「海巡06」(画像提供は福建海事局)


 台湾海峡初の大型巡航救助船「海巡06」が7月11日、福建省平潭県で正式に編入された。同船は目下のところ台湾海峡で規模が最大で、性能が最も優れた公船となっている。人民網が伝えた。

 「海巡06」の全長は128メートル、型幅は16メートル、型深さは7.9メートル、満載排水量は6600トン、メイン推進システムの総出力は1万3920kW、最高航行速度は23ノット、航続距離は1万カイリ。外から補給を受けずに海上を60日巡航し、公務を執行でき、南極と北極を除く世界のすべての海域に到達できる。風速32.7~36.9m/sの風、風浪階級9でも遠洋を巡航でき、風速28.5~32.6m/sの風と風浪階級7でも海事公務執行活動を展開できる。

 「海巡06」は海上船舶救助、海上交通巡航監督管理、海上緊急処置、海上アクシデント対応、海洋権利保護、海事交流・協力などの機能を一体化している。福州海事局の関係責任者によると、「海巡06」には船舶用北斗システム、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)、マルチ衛星連動の衛星通信設備が搭載されており、独立、立体、移動型の海事行政公務執行ユニットとして海上巡視、海事監督管理、海上交通事故調査・処理、船舶汚染モニタリングなどの任務を遂行できる。また通信指揮車、海事巡査車、その他の公船、ヘリ、無人機、VTS(海上交通管制システム)、AIS(自動船舶識別装置)と連携でき、「陸・海・空・宇宙」一体化総合監督管理及び迅速反応システムを構築する重要な構成部分だ。

 「海巡06」は昨年広東省に編入された1万トン級海事巡視船「海巡09」に次ぐものだ。現在、「海巡06」を含む中国の同類大型公船は2隻しかない。

NEWS8 習近平国家主席「サイバー空間の未来は世界各国が共同で切り開くべき」

 習近平国家主席は12日、世界インターネット大会国際機構の設立に祝賀メッセージを寄せた。新華社が伝えた。

 習主席は「世界インターネット大会国際機構の設立は、情報化時代の発展の潮流に沿い、サイバー空間における国際交流・協力を深める重要な措置だ。世界インターネット大会が、高い出発点からの計画、高い基準での構築、高い水準での推進を堅持し、対話と交流によって話し合いを促進し、実務協力によって共有を推進し、世界のインターネットの発展とガバナンスに知恵と力で貢献することを希望する」と表明。

 「サイバー空間は人類の運命に関わり、サイバー空間の未来は世界各国が共同で切り開くべきだ。中国は国際社会と共に、これを重要な契機として、より公正かつ合理的、開放的かつ包摂的、安全かつ安定的で、生命力と活力に富むサイバー空間の構築を促進し、インターネットが世界各国の人々により良く幸福をもたらすようにすることを望んでいる」と強調した。

 同日、世界のインターネット分野の国際組織、企業、専門家、学者などがメンバーとして名を連ねる、世界インターネット大会の設立大会が北京で開催された。

NEWS9 列車の全自動洗車サービス、1本にかかる時間はわずか10分



 中国鉄路蘭州局集団有限公司蘭州車両区間の全自動洗車機がこのほど、使用開始された。列車1本の洗車にかかる時間はわずか10分で、効率的な上、節水にもなる。人民網が伝えた。

 この全自動洗車機の名称は「双方向列車表面洗浄機」で、自動識別システム、スプレーシステム、水供給システム、水循環システム、機械洗浄システムなどの9つの部分からなっている。

 機械洗浄システムの両側には18本のグリーンの洗浄アームがあり、主に車体の洗浄を担当する。4本のブルーの洗浄アームは車体の洗浄後の拭き取りを担当する。6本の短いブルーの洗浄アームと4本の短いグリーンの洗浄アームがスカートを持つ列車の洗浄を担当する。さらに、各洗浄アームのブラシと洗浄する列車表面の距離は柔軟に調節できる。毎回の洗車完了後、一部の廃水が「再利用水」保管エリアに入り、濾過・沈殿後に再利用される。

 洗浄が必要な列車が洗車機に入ると、自動識別システムがその車種、進入方向、走行状態感知装置をスマートに識別し、湿らせるためのスプレーシステムを動かす。両側のスプレー設備が車体の表面を湿らせると、両側の発泡装置が動き始め、列車の表面に洗浄液を噴射する。

 洗浄が終わると、ブローエリアが動き始め、列車を乾燥させ水滴を取り除く。1人だけですべての洗車作業を行うことができ、1本にかかる時間はわずか10分だ。

NEWS10 熱波襲来!上海で5年ぶりに最高レベルの高温警報発令


7月10日、炎天下に上海市閔行区をバイクで走るデリバリー配達員


 亜熱帯高圧帯の影響で、上海市市内の中心部では10日、気温が一時40度に達した。上海中心気象台は、同日午後2時15分、高温警報を3段階のうち2番目に深刻なオレンジ色から、最も深刻な赤色に引き上げた。これにより今シーズンの夏に上海市で初めての赤色高温警報が発令された。

 上海市では、気象記録のある1873年以来、気温が40度以上の極端な猛暑となるのは今回で15回目となる。その内訳を見ると、1934年2日、2009年1日、2010年1日、2013年5日、2016年2日、2017年3日となっている。2017年には過去最高の40.9度を記録した。

 また、中央気象台は11日午前6時に、オレンジ色の高温警報を発令した。同日日中、新疆維吾爾(ウイグル)自治区吐魯番(トルファン)地区や同自治区南部の盆地東部、内蒙古(内モンゴル)自治区北西部、陝西省南部、黄淮南部、江淮、江漢、江南、華南大部、西南エリア東部といった地域では35度以上の猛暑日となるほか、陝西省南東部、浙江省中部、四川省南東部、重慶西部と北部では局地的に気温が40度以上になると予想されている。


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